京都骨董ふしぎ夜話② 獅子ししゃも
桃枝未之助75才 鳴神小路にある桃枝骨董店店主
桃枝光18才 天然大学学生 未之助の孫
天草862才 桃枝骨董店従業員 狐
狐のおまつり 伏見稲荷大社の還幸祭 天草は狐になって稲荷山へ行く。眷族しか入れない境界まで行く。母は九尾の狐だった。天草は毎年捧げ歌を歌う。尻尾のないばばさまが現れる。じじ様は照れ屋だこっそり見ているという。でたらめを歌っているという。願い事があれば一つ叶えてやると言われる。尻尾は力を蓄えた時九本になり、三千歳を超えると稲荷の神様がご苦労だったと尾っぽを取って下さる。眷族の任が終わるという。
光は神学部のなゆ先生がアドバイザーをしているサークルにはいる。大学の友達が京町屋見学に訪れる。
あなたにラブソングを バザーに集まった物を鑑定に光がなゆ先生を連れてくる。なゆ先生・瀬川那由他という。実家がお寺で歌って教える牧師さん。光は残したブローチから鬼の「きらい」声が聞こえるという。鬼の声ではなく妖の声が聞ける天草にも「きらい」が聞こえた。光はブローチに操られ横断歩道の真ん中まで連れて行かれる。未之助が鬼の声を聞く。ブローチはなゆ先生の物だった。先生をお父さんのようにしたっていた子が亡くなっていた。その子には光もなゆ先生を父親のように思っていたことがわかり、自分は一緒にいられないのにずるいと思ったということだった。ブローチを持ってなゆ先生の歌を聞く。かえでちゃんが向こう側へ導かれた。
神様のかけら 京都府警六波羅署捜査三課の安東刑事と光と天草の三人で東寺の弘法市に行く。天草はカエルという天然石を磨いたような物に魅かれ一万円で購入する。光は「かえる」と言う声を聞く。平安楽市で同じ露店からおたまじゃくしのような形の同じような石を買った。光はこれは稲荷山の水晶でどこかの御神体だったと話す。礼田刑事に盗品の品触れをみせてもらった。城陽市稲荷神社の勾玉水晶の御神体だった。割れた物を磨いていた。仏像窃盗団が逮捕された。
桃枝の先祖 八百年程前、安倍泰親 泰成兄弟の陰陽師が活躍。泰成の家系が桃枝を名乗る。泰成は石の声が聞け、操れた。泰成は天草の母親を石に封じた。
浮世絵、海を渡る 外国のオークションで浮世絵を手に入れた。未之助の友達にヤモリの守宮さんがいる。
天草は稲荷山に行き、ばば様に名前を貰った桃枝けに仕える家族と一緒にいる。願いでは無く宣言だという。願いは師父のギックリ腰が治りますように。じじ様も現れる。歌の意味は「らぶあんどぴーす」だという。
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