2016年12月11日日曜日

闇の平蔵

闇の平蔵 逢坂剛
 飛鳥山 八辻ケ原の人ごみの中で仇を見付け、飛鳥山で仇討ちの約束をしている場を長谷川平蔵が見た。仇討ち当日、飛鳥山に人が集まる。近くの料理屋の客も女中も見に行く。誰もいなくなった料理屋で料理屋の主人になっていた男が仇を討たれる。平蔵の与力がその場にいて奸賊として処理した。
 鎌風三蔵 盗賊三蔵の動きを見張っていた平蔵組は伝馬町辺りを歩き回るのを見ても狙いが判らない。風の強い日、火を付けた。犯人を追うが、間に入った加役・松平左金吾と与力に捕らえられる。藤堂家から秘宝を盗んだ三蔵も左金吾に捕まる。火を付け、どさくさに大名家に押し入っていた。左金吾を平蔵の鼻をあかしたいだけ。
 闇の平蔵 闇の平蔵と名乗り、役人を斬るという。集まった中の盗賊の用心棒を斬った。そして長谷川平蔵と名乗る。
 可久あるべし 闇の平蔵の集まりに出ていた女衒の周六は、阿古屋の長八おかしらに長谷川平蔵の顔を教えて欲しいと頼まれる。自信のない周六は可久にも声を掛けた。可久は平蔵を呼び出せるという。指定場所に来た平蔵を見て周六はあの時の平蔵ではないと言う。あの平蔵には小鼻にほくろがあったと言う。可久はあれは平蔵だという。捕物が始まる。周六は長八に殺された。長八は平蔵に殺された。闇の平蔵は長谷川平蔵ではなかった。
 あいやも半次郎 松平左金吾がかってに名前を使ったことをわびる為に顔合わせがあった。その席で、長谷川平蔵は可久を引き渡して欲しいという。手先を使わないという左金吾は了承する。
 半次郎が大和屋を狙っている。引き込み役は可久だ。押込む日が決まり可久は平蔵の同心・今永仁兵衛に教える。可久は平蔵の手先かもしれないと思われている。可久は認めていない。押し込みの日、半次郎は材木問屋の木曽屋に押込むという。可久は見張りに繋げる。船に乗り込んでから大和屋に行くことになった。大和屋の錠前が開いた時、安吉九郎右衛門と平蔵が現れ、半次郎は殺される。平蔵はどちらにも捕り方をださなかった。半次郎に独り相撲をとらせた。捕り方は出なかったから可久は手先ではなかったということになる。
 音締めの松 平蔵は町歩きの途中、子供たちが平蔵と音締めの松五郎になって福田屋の中を捕物ごっこで走り回るのを見た。その子供たちを見ている怪しげな小男を見た。平蔵は手先を使い、阿古屋の長八が盗みをする為に引き込み役の小男を探しているというお膳立てで小男を探す。小男は松五郎一味の引き込み役だった。長八が盗みをする日を知った松五郎は火付盗賊改め方に押込む日と場所を知らせる。平蔵は垂れ込み場所に何人か張り込ませるが福田屋にも捕り方を用意する。松五郎は長八が捕まっている間に盗みをしようとした。引き込み役の小男は自分の息子が引き込み役に使われていることを知り、捕り方と争う間に松五郎を殺し逃げる。子供は遊んでいるように見せて間取りなどを調べていた。
 
 
 

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