2017年12月14日木曜日

空也十番勝負青春篇③ 恨み残さじ

空也十番勝負青春篇③ 恨み残さじ 佐伯泰英
 坂崎空也は二年ぶりに人吉城下のタイ捨流丸目道場に世話になる。薩摩から人吉に入り家斉拝領の刀を預けていた宮原村の帯刀とゆうを訪ねた。渋谷重兼の孫娘・眉月から手紙が届いていた。薩摩から出る時、久七峠で東郷示現流筆頭師範酒匂兵衛入道と対決し勝ちを収めたことで酒匂家から追っ手が出ていた。眉月は心配していた。
 空也は山で修行し、平家の落人村・五箇荘へ行く。木地の売り上げを狙った山賊が村を襲う。空也と村人の協力で退治出来た。馬が三頭手に入る。
 人吉から八代に行く。途中三人の薩摩藩士と対戦し、倒した後、酒匂兵衛入道の三男・参兵衛が現れ勝負を挑まれる。空也は脇腹に傷を負うが、参兵衛は脇腹を斬られ球磨川に落ちていく。行き先だった廻船問屋八代屋に着いた空也は、手紙を持って追いかけてきた眉月と宍野六之丞に出会い看病を受ける。空也は船で行く先も知らず旅立った。
 神保小路の直心影流尚武館道場に、薬丸新蔵が現れた。磐音は立ち合う。新蔵は空也が話せることを知った。こん、睦月、速水左近、磐音に空也のことを話した。新蔵は小梅村で暮らすことになった。
 

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