隠密同心〈四〉 幻の孤影(二) 小杉健治
市松は金山、武蔵と言い残した隠密の言葉を手掛かりに鉄砲洲稲荷付近の質屋「武蔵屋」に用心棒として潜り込む。幕閣に贋金造りの首魁と通じている者がいると睨み主人・善兵衛を狙う者と対峙する。町方同心を斬らなければならなくなる。隠密同心の過酷さに疑問を持つ。
贋の荷物を運んでいる間に出来上がった贋金と仕事場を移されてしまった。老中・本柳越前守の屋敷に贋金の仕事場があるのではと疑いを抱くが、調べられない。荷物を移動させた武蔵屋の善兵衛と善右衛門親子は自首する。加賀屋利兵衛の誘いで贋金造りを始め、加賀屋が死んだことで贋金造りは終わったと言い張った。市松は手を引くしかなくなった。
市松の父親は息子を隠密同心にしようと思っていなかった。武州柿沼村へ行ってから市松を隠密同心にしようとした。市松の上司・松原源四郎は自分が死んだように繕って柿沼村を調べに行った。贋金事件が決着すれば隠密同心を辞めようと思っていた市松だったが、きっちり決着がつかず、このままでは辞められない。市松も柿沼へ行こうと思っている。一緒になるつもりのつたを母親の下に預けている。
隠密同心〈四〉幻の孤影(一)を読んでないようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿