2018年2月15日木曜日

あやかし恋手紙 

あやかし恋手紙 不思議な社務所の代筆屋さん 蒼井紬希
 小林碧梨は亡くなった祖母の手紙に釣られて、古い社務所にたどり着く。
 そこには、威張った琥珀という青年とポン吉と呼ばれる紫苑という少年がいた。琥珀は妖狐で紫苑は狸だった。碧梨には見えた。社務所に住み、祖母が始めたあやかしと人間を繋ぐ代筆屋を手伝うことになった。
 一緒に駆け落ちしようとした相手が来ず、自殺した紅緋は成仏せずあやかしになっていた。相手の男・木崎一郎が現れた。紅緋の手紙を木崎に会いに行き手渡す。木崎は紅緋に送った櫛を返され「私のことは忘れて欲しい」と言う伝言を聞かされていた。木崎は櫛を碧梨に預ける。
 古い神社の白蛇が神木に語りかける少女・美琴と少女が好きな少年・一樹とを結ぶ。美琴は九州に引っ越すことになった。昔埋めたタイムカプセルを見付ける。
 温泉宿の若女将からの依頼があった。誰かが女将を助けてくれる。その誰かに御礼を言いたいということだった。三十年前、雪女・由紀乃は遭難仕掛けた男を助けた。男は神の仕業と思ったのか礼を言った。雨を雪に変えかまくらを作り一晩見守った。度々男は来た。男は来なくなった。会いに行った。男は結婚していた。由紀乃は荒れ狂い猛吹雪が続いた。春になっても止まない雪のために夫婦は山の神に願いをきいてもらうために山に行き、遭難した。残された赤ちゃんが今女将になっている香織だった。自分のせいで亡くなったと思った由紀乃は香織を見守った。全てを知った香織は結婚式で名前も知らない見守ってくれたあなたへと手紙を読んだ。聞いていた由紀乃は香織に、あたのの幸せを・・・誰よりも願っています。 由紀乃 手紙を託した。
 古い取り壊されることになったアイススケート場のシンボル女神の像・撫子。撫子と名付けてくれた朝霧柊哉に手紙を渡したい。取り壊される前に柊哉が来た。最後に柊哉が滑る。
 琥珀は暴れ人を傷つけたため罰として人間の中にいた。許されここにいなくてもいいのだが、社務所にいることにした。碧梨は琥珀といることにした。

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