孫連れ侍裏稼業② 上意 鳥羽亮
亀沢藩勘定奉行だった息子・恭之助は普請方・岸崎虎之助と徒士・小柴重次郎に惨殺された。息子夫婦を殺した敵を追い、孫・松之助と出府してきた伊丹茂兵衛は生計を立てるため口入れ屋の世話になっていた。夜盗に狙われているという両替屋の用心棒を請け負う。
国許の先手組物頭・松岡裕一郎が配下の小頭・杉本吉之助と組子・倉森東之介に殺され江戸へ逃げた二人を追って藩主の上意で討っ手が出た。討っ手の青葉と滝沢は伊丹に相談に来た。岸崎と小柴も杉本と倉森も領内の雲仙流の同じ道場の門下生だった。
杉本と倉森は両替商を狙う夜盗になっていた。岸崎も小柴も仲間だった。両替屋に押し入った夜盗を追い払った。隠れ家を見付け上意討ちは果たしたが岸崎と小柴は居なかった。
亀沢藩士は国許に帰った。茂兵衛は松之助の剣術の稽古をする。
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