2018年7月12日木曜日

カカノムモノ

カカノムモノ 浅葉なつ
 加加呑ム者 浪崎碧20才は人間の罪や穢れが身体のなかで大きくなった大禍津日神を銅鏡で吸収し銅鏡から吸い込む。大禍津日神を呑まないと魚になるといわれている。碧には右肩に斑がある。神との繋がりの証し。
 直毘の風 伊吹大雅20才は祭祀に従事する一族。気吹戸主神。大雅と碧は小学五年からの付き合い。大雅は碧への嫉妬でもう少しで大禍津日神が生まれそうなところまで行ったが自分でねじ伏せた。神直毘之神が現れて。
 一年前、桐島樹32才は碧を知った。桐島の中に大禍津日神を宿したが分離されることを拒否した。碧は先代の銅鏡を桐島に渡した。大禍津日神が暴走しないように。代わりに濁り人を呼び寄せる。碧にお前は人間だよと言った男。
 天底律 医者
 花ヲ喰ラウ 大禍津日神を宿すと思われた佐川優子に近付いた。優子より先に大禍津日神を宿した義姉に優子は刺された。死の直前に大禍津日神を銅鏡に吸い込んだ。きれいな甥っ子をどうするつもりだったか分からないが、碧は自分の言葉がきっかけで、優子が大禍津日神を宿したのではないかと考える。
 雨ノ楽園 高校生の碧、同級生が誰か友達の死を想像した。大禍津日神を宿した中原伸也。二人で葛藤をぶちまけた。伸也の蟠りは碧が呑み込んだ。伸也は忘れる。伸也は碧の葛藤は誰が受け止める?と考えた。
 碧は桐島にヒビが入った銅鏡を見せる。

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