御刀番・左京之介⑩ 小夜左文字 藤井邦夫
駿河国汐崎藩の藩主・家憲17才に縁談が持ち込まれた。信濃国松代藩真田家の十五才の三の姫・彩姫だった。
左京之介は調べに行く。彩姫は馬に乗っていた。何者かに襲われ、近臣は怪我をする。京之介は彩を助け、聖林寺に匿う。京之介の妻・ゆりと楓に守られ台所仕事や縫い物をする。京之介は彩の手紙を持って真田家留守居役望月左兵衛に会う。
真田家は正室の一の姫・琴と側室の二の姫・小夜のお家騒動が起っていた。信濃闇猿と甲斐闇猿の戦いがあった。琴は松平定信の次男を婿にする予定だった。沼津藩土方縫殿助の影目付けも動く。土方が付いた江戸家老・矢沢主膳が殺される。側用人・宗方外記に恩を売り近付く土方。土方の介入を嫌った目付け頭・相良が宗方を殺した。相良は信濃闇猿の頭・琴姫付きの老女・浪路を殺そうとするが失敗する。
京之介は共倒れを狙いながら、琴姫に手を貸す。
琴姫は汐崎藩の上屋敷に移り、身分を告げずに家憲に会う。
京之介の向かってきた信濃闇猿と戦い浪路を倒した。
家憲は屋敷に帰った彩に縁談の申し込みに行った。
真田家のお家騒動に紛れて殺された御家人が奪われた小夜左文字を、京之介は御家人に返却するよう頼んだ。もし売る気持ちがあるなら汐崎藩が買い取るということも付け加えて。
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