2019年2月2日土曜日

百万石の留守居役〈十二〉 分断

百万石の留守居役〈十二〉 分断 上田秀人
 数馬の岳父・本多長政は加賀藩筆頭宿老。長政が幕府に召喚され数馬を連れ江戸へ向かう。
 江戸の加賀屋敷では本多家に遺恨を持つ大久保加賀守に乗せられた鋒山内記長次に乗せられた横山玄位が乗り込み、加賀藩の弱みを探していた。武田党に押し入られ長屋に着いた血痕を見付けられた。木片を持って行かれた事を見ていた佐奈は、本多家の用人に報せる。佐奈に好意を寄せ、佐奈を護ると誓った武田党の生き残り四郎と、佐奈は横山内記の屋敷の表門を開け、回りにわかるように大騒ぎをする。
 江戸に着いた本多長政を行列を仕立て、加賀が不利になる証言をするために評定所に行こうとしている横山を止める。
 数馬は長政の江戸到着を今日中に右筆に届かすために、老中・堀田備中守家の留守居役・葉月冬馬の力を借りることにする。

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