2019年2月6日水曜日

京都西陣なごみ植物店〈3〉

京都西陣なごみ植物店〈3〉 仲町六絵
  〜「明智光秀が潜んだ竹薮」の謎
明智光秀の竹薮 神苗健は植物探偵の和久井実菜21才の祖父・重吾と会い秘書・右田から相談を受ける。明智薮の竹が赤くなると噂になっていた。実菜はタカラダニだろうという。竹薮の中の光秀が切腹した場所と伝えられるわた出には竹が生えないという。わた出から七宝網が出たことから光秀が埋まっているかも・・このままにしておくのがいい。
判じ絵の桜、根引きの松 大学時代のサークルの先輩・日向臣一郎・古書店の跡取りからの相談。東京の古書店で修業をしたいという息子にこれを解いてみろと出された問題だった。黒い翼の生えた赤鬼→桜の花が付いた小枝。つぼみ→開きかけ→満開→漢数字の九→どこかを指さす丁髷の男性。神苗は「まさきくあれ」現代語で「幸運であれ」と訳した。探偵料は根引の松。日向は東京の古書店にいくことになった。
やまははの森 クリスマスイブの雪伸の茶会で出会った、井巣森という京都北東の集落出身のお年寄・みのり陶芸店主・みのりさんの相談を受ける。みのりの幼少期に「やまはは様に見捨てられわが家は町に出る」と聞かされた。みのりは町に住みたいと祈っていたために森に見放されたのでしょうかという問いだった。神苗と実菜は井巣森に行く。実菜はモンゼンイスアブラムシはイスノキに乳房みたいな虫こぶを作る。虫こぶで布を染めて機を織っていた。シイコムネアブラムシに変わって染色が出来なくなった。やまはははイスノキのことでした。
初雪や 二の字二の字の 下駄の跡 に君へと続く雪は哀しもと続ける恋敵雪伸。
茶の花如来 神苗のゼミの恩師・有働教授。八瀬の実家から出た薬師如来、誰が何のためにに作ったものか知りたいという。雪伸と神苗は最澄が薬師如来の恵みと、薬としての茶の恵みが人々に行き渡るように願い、作らせたものということになった。八瀬には比叡山から避難してきた文書が残っているかも。有働教授に論文を書く事を勧められる。
閉じられた花園 小学六年生黒森實が相談に来る。愛宕山に白装束の集団が現れる。というブログの書き込みがあった。実菜と神苗は考え、養蜂用の防護服だろうということになった。源氏はちみつ社社長を訪れ話しを聞いた。竜胆のはちみつを採れるようになるために 野ばらの壁で竜胆を囲んでいるということだった。
 実菜は日本の植物を育む仕事をしたいと言った。

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