道具侍隠密帳 四つ巴の御用 早見俊
天保六年 1835年 10月 能登川清兵衛安高25才 高森家次男 能登川家に婿養子に入る。 姑・君江 妻・美佐
能登川家は五番方小十人組 太郎左衛門安貞は番頭だった。禄高千石、役料五百俵屋敷も番長の千坪を超す敷地だった。清兵衛が小普請入りになり、百俵十人扶持を支給され、百坪にも満たない本所の屋敷に屋敷替えになった。
峰介は高森家の小者だったが、清兵衛が連れてきた。いろんな道具を作る。
清兵衛は御側衆・上野権十郎久唯より裏の仕事を言い付かる。将軍世子家慶の命のようだ。娘が家斉の側室になった小納戸頭取・大原石堂を殺せというものだった。返事はきっちり調べてからということ。
石堂は役目の斡旋に金子を受け取らない。病人の為の施薬院を作っている。懐に入って調べる。津坂左馬之助がいた。老中・真鍋備前守の命で忍び込んでいるようだが、石堂と真鍋の共倒れを狙っていた。
阿片を吸引した施薬院の暴徒が札差を襲い、石堂が鎮圧に当たり、老中真鍋も急きょ駆け付けた。暴徒はゲベール銃を所持し石堂と真鍋は命を落とした。お千代と津坂は暴徒を指揮し、乱戦の最中死んだ。抜け荷を行ない阿片とゲベール銃を提供したとして遠州屋三津五郎は北町奉行所に捕まり打ち首になった。
使った道具 八方手裏剣 鉤繩 撒き菱 頭に風船がついた覆面風船は鴨の形
鎖帷子 先から鎖で繋がった分胴が飛び出る十手 先が飛び出す煙管は失敗
2015年2月25日水曜日
真・八州廻り浪人奉行1 2 3
真・八州廻り浪人奉行1 誓天の剣 稲葉稔
文化九年 1812年 四月
小室春斎が八州廻りになって4年 浪人奉行の綽名が付いた。
下野の廻村に春斎に同行した手下が三人殺される。春斎は小金井に調べに行く。
下野で亡き者にした浪人の兄弟が、兄の仇を討とうとしていた。その弟を弟の敵と狙っている女がいた。春斎は敵を討たしてやる。
春斎を兄のようにしたっている、元中西道場の弟弟子・中丸作之助を同行していた。
松川左門から頼まれた”伊坂の蛇”に付いて調べて行くうちに伊坂の蛇は用心棒を雇い会津屋を襲い金を盗んだが、用心棒に殺されたことが分かった。その用心棒が作之助で伊坂の蛇の金を取っていた。春斎は金を置いて、江戸に戻るな。と言うが作之助と斬り合いになる。
真・八州廻り浪人奉行2 虹輪の剣 稲葉稔
東海道で「毒蜘蛛」一味を退治する。捕縛したのは女・里一人だ。江戸の伊東屋、藤沢の長福寺の住職の祐仙、常磐屋の嘉兵衛すべて里が毒蜘蛛一味にやらせていた。
左門は伊東屋の奉公人・新七を追いかけ平塚まで行く。新七は品川の煎餅屋の娘殺しの疑いも掛かっていたが、左門と品川に着いた時には、犯人が判っていた。
真・八州廻り浪人奉行3 奇蹟の剣 稲葉稔
小室春斎は鎌倉へ、”九尾の作兵衛”の探索に行く。
作兵衛に両親を殺され行く所が無い正吉は親の敵を取ると、春斎と行動を共にする。正吉は作兵衛たちの顔を知っていた。小坪で退治し口書きを取る。舌を噛みきり自死した。
江戸の醤油問屋山城屋に入り皆殺しにし七百両を奪った賊が鎌倉に来ていた。賊が無理やり仲間に入れ両親を殺すと脅して連れてきた萩乃も一緒だ。萩乃の夫・青野利三郎も鎌倉へ追いかけてきていた。青野は萩乃を探していた。小室に相談する。賊は青野の同輩の島村長一郎の弟島村礼次郎と仲間だった。礼次郎は結婚前萩乃に言い寄っていた。礼次郎等を斬り、萩乃から話を聞く。経緯書を書く。萩乃の事は書かなかった。
正吉は青野夫妻の養子になった。
文化九年 1812年 四月
小室春斎が八州廻りになって4年 浪人奉行の綽名が付いた。
下野の廻村に春斎に同行した手下が三人殺される。春斎は小金井に調べに行く。
下野で亡き者にした浪人の兄弟が、兄の仇を討とうとしていた。その弟を弟の敵と狙っている女がいた。春斎は敵を討たしてやる。
春斎を兄のようにしたっている、元中西道場の弟弟子・中丸作之助を同行していた。
松川左門から頼まれた”伊坂の蛇”に付いて調べて行くうちに伊坂の蛇は用心棒を雇い会津屋を襲い金を盗んだが、用心棒に殺されたことが分かった。その用心棒が作之助で伊坂の蛇の金を取っていた。春斎は金を置いて、江戸に戻るな。と言うが作之助と斬り合いになる。
真・八州廻り浪人奉行2 虹輪の剣 稲葉稔
東海道で「毒蜘蛛」一味を退治する。捕縛したのは女・里一人だ。江戸の伊東屋、藤沢の長福寺の住職の祐仙、常磐屋の嘉兵衛すべて里が毒蜘蛛一味にやらせていた。
左門は伊東屋の奉公人・新七を追いかけ平塚まで行く。新七は品川の煎餅屋の娘殺しの疑いも掛かっていたが、左門と品川に着いた時には、犯人が判っていた。
真・八州廻り浪人奉行3 奇蹟の剣 稲葉稔
小室春斎は鎌倉へ、”九尾の作兵衛”の探索に行く。
作兵衛に両親を殺され行く所が無い正吉は親の敵を取ると、春斎と行動を共にする。正吉は作兵衛たちの顔を知っていた。小坪で退治し口書きを取る。舌を噛みきり自死した。
江戸の醤油問屋山城屋に入り皆殺しにし七百両を奪った賊が鎌倉に来ていた。賊が無理やり仲間に入れ両親を殺すと脅して連れてきた萩乃も一緒だ。萩乃の夫・青野利三郎も鎌倉へ追いかけてきていた。青野は萩乃を探していた。小室に相談する。賊は青野の同輩の島村長一郎の弟島村礼次郎と仲間だった。礼次郎は結婚前萩乃に言い寄っていた。礼次郎等を斬り、萩乃から話を聞く。経緯書を書く。萩乃の事は書かなかった。
正吉は青野夫妻の養子になった。
2015年2月24日火曜日
白兎3 4
白兎3 蜃楼の主 あさのあつこ
三島爾(みつる)夏の終わりに16才になってから怖ろしい夢をみるようになった。夢をみた日には近くで通り魔事件が起こっていた。爾は自分が人を殺しているのかと不安になる。三回目だった。三人目の被害者は看護師の母親の退院したばかりの心臓病の五才の患者さんだった。葬儀に行く。少女の死ぬ間際の顔が浮かぶ。一人目の被害者の顔も見た。
白兎という同級生が現れる。白兎に人の話を聞くボランティアに誘われる。爾は死んで行く者のかそけき声を聞く事が出来る。
爾は三人目の被害者の母親を好きになる。母親・月子は爾が犯人ではないかと疑い食事につき合う。月子と一緒にいる時に爾に、友達・達樹から電話が掛かる。達樹は母と父を傷つけていた。爾も切られる。達樹の中に平安時代に夫に思いを残したまま死んだ葉黄女が乗り移り近所の人を殺していた。白兎が葉黄女を連れて帰る。達樹は精神鑑定に掛けられる。
冬、爾の傷が治った。月子はケーキ一つ残していなくなった。
白兎4 天国という名の組曲 あさのあつこ
山の中腹にある豪華なホスピタルで看護師長をしている仙道千香子はオーナーに信頼されている。
土砂崩れでホスピタルが孤立してしまった。先の短いオーナーは、千香子に遺産の半分を残すので、このホスピタルを継いで欲しいと言う。後の半分を今いる人たちで分けるようにと言う。通れるようになった時に弁護士に遺書を書くと発表する。
そんな中で、看護師が一人殺され、オーナーも殺される。看護師を殺したのは、医者との不倫を知られ殺された看護師に脅された看護師だった。
オーナーを殺したのは仙道千香子だった。オーナーは昔、父親が母を殺した理由を作った母の不倫相手だった。
三島爾(みつる)夏の終わりに16才になってから怖ろしい夢をみるようになった。夢をみた日には近くで通り魔事件が起こっていた。爾は自分が人を殺しているのかと不安になる。三回目だった。三人目の被害者は看護師の母親の退院したばかりの心臓病の五才の患者さんだった。葬儀に行く。少女の死ぬ間際の顔が浮かぶ。一人目の被害者の顔も見た。
白兎という同級生が現れる。白兎に人の話を聞くボランティアに誘われる。爾は死んで行く者のかそけき声を聞く事が出来る。
爾は三人目の被害者の母親を好きになる。母親・月子は爾が犯人ではないかと疑い食事につき合う。月子と一緒にいる時に爾に、友達・達樹から電話が掛かる。達樹は母と父を傷つけていた。爾も切られる。達樹の中に平安時代に夫に思いを残したまま死んだ葉黄女が乗り移り近所の人を殺していた。白兎が葉黄女を連れて帰る。達樹は精神鑑定に掛けられる。
冬、爾の傷が治った。月子はケーキ一つ残していなくなった。
白兎4 天国という名の組曲 あさのあつこ
山の中腹にある豪華なホスピタルで看護師長をしている仙道千香子はオーナーに信頼されている。
土砂崩れでホスピタルが孤立してしまった。先の短いオーナーは、千香子に遺産の半分を残すので、このホスピタルを継いで欲しいと言う。後の半分を今いる人たちで分けるようにと言う。通れるようになった時に弁護士に遺書を書くと発表する。
そんな中で、看護師が一人殺され、オーナーも殺される。看護師を殺したのは、医者との不倫を知られ殺された看護師に脅された看護師だった。
オーナーを殺したのは仙道千香子だった。オーナーは昔、父親が母を殺した理由を作った母の不倫相手だった。
2015年2月23日月曜日
蘭方医・宇津木新吾2
蘭方医・宇津木新吾2 潜伏 小杉健治
何人もの人を殺している野うさぎの鉄二が同心を斬り、傷を負って逃げた。幻宗は鉄二を治療する。傷が治りかけた時、看護していた老夫婦を殺し逃げた。幻宗はやり玉にあがる。が、幻宗を嫉む者が、老夫婦を殺し、動けない鉄二を連れ出していたのだった。
新吾は鉄二を探し出し治療する。治った時、鉄二は出頭する。幻宗を嫉む者は贋医者だった。鉄二が出頭したことですべて明らかになった。
何人もの人を殺している野うさぎの鉄二が同心を斬り、傷を負って逃げた。幻宗は鉄二を治療する。傷が治りかけた時、看護していた老夫婦を殺し逃げた。幻宗はやり玉にあがる。が、幻宗を嫉む者が、老夫婦を殺し、動けない鉄二を連れ出していたのだった。
新吾は鉄二を探し出し治療する。治った時、鉄二は出頭する。幻宗を嫉む者は贋医者だった。鉄二が出頭したことですべて明らかになった。
2015年2月22日日曜日
隠密家族5 6
隠密家族6 く丿一初陣 喜安幸夫
元禄14年 1701年~元禄15年 1702年 暮れ
上杉家の伏嗅組が、頼方を亡き者にするために動き出しそうになったとき、浅野内匠頭による、吉良上野介に斬りかかる事件が起きた。伏嗅組が吉良家のために浅野家の調べにつき一林斎たちは楽になった。
佳奈は吉良上野介に鍼治療を施した。浅野内匠頭、両方が患者の霧生院は辛い。一林斎たちは伏嗅組が吉良家のために手を出す事を阻止した。事を赤穂に知らせる早駕籠の襲撃を撃退した。討ち入りに際し手を出す事を阻止した。佳奈も加わる。
佳奈は茅野三平に恋心を持つが、三平は、討ち入る事と親兄弟の板挟みになり切腹した。
頼方は佳奈が江戸潜みであることを知り、佳奈も頼方が源六であることを知る。
隠密家族5 抜忍 喜安幸夫
元禄12年 1699年 四月
佳奈は目黒不動で、霧生院家が紀州の隠密であることを教えられる。
同じ日 源六も目黒不動に来ていたが、廻りの者が会わないようにした。
綱教が矢島にナゲイ等を使い源六を殺すことを命じる。ナゲイ等は診療所が怪しいと忍び込むがみんな始末される。一林斎は矢島が診療所のことを知っているのか危ぶむが、ナゲイ一存だった。
一林斎は名古屋の綱教方に付いた潜みの頭領を諭し、光貞方に引き入れようとするが、自裁しした。
元禄14年 1701年~元禄15年 1702年 暮れ
上杉家の伏嗅組が、頼方を亡き者にするために動き出しそうになったとき、浅野内匠頭による、吉良上野介に斬りかかる事件が起きた。伏嗅組が吉良家のために浅野家の調べにつき一林斎たちは楽になった。
佳奈は吉良上野介に鍼治療を施した。浅野内匠頭、両方が患者の霧生院は辛い。一林斎たちは伏嗅組が吉良家のために手を出す事を阻止した。事を赤穂に知らせる早駕籠の襲撃を撃退した。討ち入りに際し手を出す事を阻止した。佳奈も加わる。
佳奈は茅野三平に恋心を持つが、三平は、討ち入る事と親兄弟の板挟みになり切腹した。
頼方は佳奈が江戸潜みであることを知り、佳奈も頼方が源六であることを知る。
隠密家族5 抜忍 喜安幸夫
元禄12年 1699年 四月
佳奈は目黒不動で、霧生院家が紀州の隠密であることを教えられる。
同じ日 源六も目黒不動に来ていたが、廻りの者が会わないようにした。
綱教が矢島にナゲイ等を使い源六を殺すことを命じる。ナゲイ等は診療所が怪しいと忍び込むがみんな始末される。一林斎は矢島が診療所のことを知っているのか危ぶむが、ナゲイ一存だった。
一林斎は名古屋の綱教方に付いた潜みの頭領を諭し、光貞方に引き入れようとするが、自裁しした。
2015年2月21日土曜日
御広敷用人大奥記録7
御広敷用人大奥記録7 操の護り 上田秀人
水城聡四郎は水城の屋敷で怪我の手当てをしていた伊賀の郷忍・袖を大奥の竹の護りに入れる。
天英院が大奥に手引きした五菜によって、竹を傷つけようとしたのを袖が阻止する。
吉宗は天英院の計画を知りながら水城には知らせなかった。天英院が手を出すのを待って阻止し、元を断ちたかった。捕まえた事を、報告した時に吉宗が知っていた事を知らされる。そこでストップ。続く・・・・・
水城聡四郎は水城の屋敷で怪我の手当てをしていた伊賀の郷忍・袖を大奥の竹の護りに入れる。
天英院が大奥に手引きした五菜によって、竹を傷つけようとしたのを袖が阻止する。
吉宗は天英院の計画を知りながら水城には知らせなかった。天英院が手を出すのを待って阻止し、元を断ちたかった。捕まえた事を、報告した時に吉宗が知っていた事を知らされる。そこでストップ。続く・・・・・
2015年2月20日金曜日
蘭方医・宇津木新吾1
蘭方医・宇津木新吾1 誤診 小杉健治
文政11年 1828年 宇津木新吾22才
新吾は七十俵五人扶持御徒衆田川源之進の三男。宇津木順庵の養子に入る。長崎で医学を勉強し帰った。
村松幻宗に興味を持ち通う。幻宗はお金を取らないで診療所を開いている。
表御番医師・上島漠泉の娘・香保と見合いをさせられる。出世のための結婚は嫌だと思い、香保の方から断わって欲しいと頼む。
順庵の後一月の命と思われる患者・六助と昔捨てた息子・信吉を会わせようとする。六助は元盗賊だった。手下が信吉を仲間に引き入れ、盗みをしようとしていた。盗賊たちを捕まえ、親子の対面を果たす。調べ中に盗賊の仲間になっていた岡っ引きも捕まえる。同心の知り合いが出来る。
文政11年 1828年 宇津木新吾22才
新吾は七十俵五人扶持御徒衆田川源之進の三男。宇津木順庵の養子に入る。長崎で医学を勉強し帰った。
村松幻宗に興味を持ち通う。幻宗はお金を取らないで診療所を開いている。
表御番医師・上島漠泉の娘・香保と見合いをさせられる。出世のための結婚は嫌だと思い、香保の方から断わって欲しいと頼む。
順庵の後一月の命と思われる患者・六助と昔捨てた息子・信吉を会わせようとする。六助は元盗賊だった。手下が信吉を仲間に引き入れ、盗みをしようとしていた。盗賊たちを捕まえ、親子の対面を果たす。調べ中に盗賊の仲間になっていた岡っ引きも捕まえる。同心の知り合いが出来る。
2015年2月19日木曜日
柳橋の弥平次捕物噺〈四〉
柳橋の弥平次捕物噺四 道ずれ 藤井邦夫
両国橋 雲海坊は置き去りに去れた子どもを見付ける。母親は夫を殺し浮気相手の女を殺しに行ったようだ。夫は助かった。女を殺す前に捕まえる。
道ずれ 天狗の絵を残す盗賊が押し入った。皆殺しにする。首領は元高遠藩の侍だった。15年前に兄の仇討ちのため兄嫁と旅に出ていた。弟は盗賊になり兄嫁は敵と扇子に絵を描き生活していた。秋山久蔵は盗賊を追い詰め敵討ちを返り討ちにさせた。
償い 寅吉は亡くした女房と面影が似ている女を知った。息子・新吉はいかさま博打でやくざに追われていた。新吉の友達は殺された。やくざを捕まえ一家を潰し、殺される前に新吉を捕まえたたきの刑にした。
殺意 勇次は川に飛び込んだくみを助けた。母親が妾をしている旦那が殺された。くみが刺して逃げた後、使い走りをしている男が殺していた。くみは母親を殺しそうになったのでまたも手首を切る。くみは江戸所払いになる。弥平次の女房のおまきの親戚の川越えの織物問屋に奉公した。
両国橋 雲海坊は置き去りに去れた子どもを見付ける。母親は夫を殺し浮気相手の女を殺しに行ったようだ。夫は助かった。女を殺す前に捕まえる。
道ずれ 天狗の絵を残す盗賊が押し入った。皆殺しにする。首領は元高遠藩の侍だった。15年前に兄の仇討ちのため兄嫁と旅に出ていた。弟は盗賊になり兄嫁は敵と扇子に絵を描き生活していた。秋山久蔵は盗賊を追い詰め敵討ちを返り討ちにさせた。
償い 寅吉は亡くした女房と面影が似ている女を知った。息子・新吉はいかさま博打でやくざに追われていた。新吉の友達は殺された。やくざを捕まえ一家を潰し、殺される前に新吉を捕まえたたきの刑にした。
殺意 勇次は川に飛び込んだくみを助けた。母親が妾をしている旦那が殺された。くみが刺して逃げた後、使い走りをしている男が殺していた。くみは母親を殺しそうになったのでまたも手首を切る。くみは江戸所払いになる。弥平次の女房のおまきの親戚の川越えの織物問屋に奉公した。
2015年2月18日水曜日
塩谷隼人江戸常勤記 3 4
塩谷隼人江戸常勤記3 晩春 牧秀彦
文化元年1804年
十月 塩谷隼人は奥の倹約を呼びかけるため、奥女中たちに睨まれていた。
奥女中・美崎は奥の家老とも言うべき御老女・早瀬60才と隼人を一緒に亡き者にしようと考えていた。毒をもるが二人とも飲まない。二人を水茶屋で会わし、眠薬を仕込み、品川で心中に見せかけ殺すつもりだった。茜の機転と条太郎、大次郎等に依って、助けられる。
加賀百万石の名家の跡継ぎ江戸に住んで二年、中條流で、白河藩十一万石の藩主・松平越中守定信が催した御前試合で決勝まで進むほどの手練れ、日比野左内は子ども相手の道場を開いていた。隼人はお家騒動の最中、左内に指南してもらった。左内は向柳原の道場を閉鎖し、深川元町に新しく構えた。
左内は茜の相手をする。左内は隼人に大次郎に対する他の者の嫉妬の嫌がらせが危ないと告げ、尼崎藩の道場で若手の稽古をつけ、みんなの前で俊作と祥平のうそと本音を吐き出させる。
十二月 尼崎藩邸御用達の畳職人の店の主一家、職人一家が襲われ、皆殺しになっていた。が表には現れていない。すべての顔ぶれが変わっていた。煤払いの日に、新しい主は本当の畳職人を雇い、藩邸の畳替えをさせている間に、盗賊に盗みをさせ、自分たちは藩主・忠告を殺す計画だった。主は尼崎城下で死罪になる寸前を酒井国家老に救われ子飼いになっていた盗賊だった。
隼人の家人の金子作左衛門が、変事に気付き、左内、条太郎も加わり阻止した。隼人は藩の若い者に人を殺す事をさせたくなかったが、若い者と共に戦おうと思った。
隼人の家に皆が集まっている時に 茜が忠告を伴ってくる。
塩谷隼人江戸常勤記4 老花 牧秀彦
文化2年1805年
七月 隼人は仇討ちの相手を四十年探している老人と出会い、相手を探す。相手は札差になり隠居していた。会いに行った時、孫が勾引かされていた。二人の爺さん工藤一馬と松崎真一郎は力を合わせて孫を救い出す。松崎は敵討ちを止め、二人揃って四国参りに出た。
茜20才は柳生藩邸での稽古の後、左内28才の道場へ行く。茜は左内に恋していた。忠告も認めている。
鏡大次郎21才は密かに傷心を抱えていた。そこにつけ入れられ傷心を癒してくれた女がいた。公儀目付が尼崎藩の秘事を探るため、弟の仕官をえさに利用した女だった。大次郎は脅され、書きつけを盗もうとする寸前、隼人に止められ、謹慎する。目付の所から姉弟を助け出し、逃がす。目付・新藤は隼人に捕らえられ自死する。
隼人は、病気の忠告に昔の奥女中・奈津に会いたいといわれ、探す。三男だった忠告が跡継ぎに決まり、結ばれず、藩邸を去った女中だった。吉原に身を売り、夜鷹の元締めをしていた。忠告に会う。忠告元気になる。
文化元年1804年
十月 塩谷隼人は奥の倹約を呼びかけるため、奥女中たちに睨まれていた。
奥女中・美崎は奥の家老とも言うべき御老女・早瀬60才と隼人を一緒に亡き者にしようと考えていた。毒をもるが二人とも飲まない。二人を水茶屋で会わし、眠薬を仕込み、品川で心中に見せかけ殺すつもりだった。茜の機転と条太郎、大次郎等に依って、助けられる。
加賀百万石の名家の跡継ぎ江戸に住んで二年、中條流で、白河藩十一万石の藩主・松平越中守定信が催した御前試合で決勝まで進むほどの手練れ、日比野左内は子ども相手の道場を開いていた。隼人はお家騒動の最中、左内に指南してもらった。左内は向柳原の道場を閉鎖し、深川元町に新しく構えた。
左内は茜の相手をする。左内は隼人に大次郎に対する他の者の嫉妬の嫌がらせが危ないと告げ、尼崎藩の道場で若手の稽古をつけ、みんなの前で俊作と祥平のうそと本音を吐き出させる。
十二月 尼崎藩邸御用達の畳職人の店の主一家、職人一家が襲われ、皆殺しになっていた。が表には現れていない。すべての顔ぶれが変わっていた。煤払いの日に、新しい主は本当の畳職人を雇い、藩邸の畳替えをさせている間に、盗賊に盗みをさせ、自分たちは藩主・忠告を殺す計画だった。主は尼崎城下で死罪になる寸前を酒井国家老に救われ子飼いになっていた盗賊だった。
隼人の家人の金子作左衛門が、変事に気付き、左内、条太郎も加わり阻止した。隼人は藩の若い者に人を殺す事をさせたくなかったが、若い者と共に戦おうと思った。
隼人の家に皆が集まっている時に 茜が忠告を伴ってくる。
塩谷隼人江戸常勤記4 老花 牧秀彦
文化2年1805年
七月 隼人は仇討ちの相手を四十年探している老人と出会い、相手を探す。相手は札差になり隠居していた。会いに行った時、孫が勾引かされていた。二人の爺さん工藤一馬と松崎真一郎は力を合わせて孫を救い出す。松崎は敵討ちを止め、二人揃って四国参りに出た。
茜20才は柳生藩邸での稽古の後、左内28才の道場へ行く。茜は左内に恋していた。忠告も認めている。
鏡大次郎21才は密かに傷心を抱えていた。そこにつけ入れられ傷心を癒してくれた女がいた。公儀目付が尼崎藩の秘事を探るため、弟の仕官をえさに利用した女だった。大次郎は脅され、書きつけを盗もうとする寸前、隼人に止められ、謹慎する。目付の所から姉弟を助け出し、逃がす。目付・新藤は隼人に捕らえられ自死する。
隼人は、病気の忠告に昔の奥女中・奈津に会いたいといわれ、探す。三男だった忠告が跡継ぎに決まり、結ばれず、藩邸を去った女中だった。吉原に身を売り、夜鷹の元締めをしていた。忠告に会う。忠告元気になる。
2015年2月17日火曜日
塩谷隼人江戸常勤記2
塩谷隼人江戸常勤記2 老骨 牧秀彦
文化元年1804年
六月 藩主忠告が参勤途中、箱根で命を狙われる。末姫・茜が若衆姿で追い払う。後隼人が斬る。黒幕を言わないで死ぬ。茜も江戸に残る。
鏡大次郎が茜の剣術練習の相手を務める。
七月 藩金の横領が発覚し、須崎仁平25才が追放になった。仁平の持ち物の中に村正があった。三代前の藩主からの預かり物だった。隼人は売ってしまっていたが、取り戻し鑑定して贋作と判り、藩主にすべて話す。仁平は笠井のところで漁師になる。
九月 江戸市中で町人相手の剣道場が禁止される。日比野左内27才は道場を畳む。隼人は尼崎藩の道場の師範として呼ぼうとするが、鏡の反対に遭う。
日比野左内 五坪道場一手指南参照
小
文化元年1804年
六月 藩主忠告が参勤途中、箱根で命を狙われる。末姫・茜が若衆姿で追い払う。後隼人が斬る。黒幕を言わないで死ぬ。茜も江戸に残る。
鏡大次郎が茜の剣術練習の相手を務める。
七月 藩金の横領が発覚し、須崎仁平25才が追放になった。仁平の持ち物の中に村正があった。三代前の藩主からの預かり物だった。隼人は売ってしまっていたが、取り戻し鑑定して贋作と判り、藩主にすべて話す。仁平は笠井のところで漁師になる。
九月 江戸市中で町人相手の剣道場が禁止される。日比野左内27才は道場を畳む。隼人は尼崎藩の道場の師範として呼ぼうとするが、鏡の反対に遭う。
日比野左内 五坪道場一手指南参照
小
2015年2月16日月曜日
塩谷隼人江戸常勤記1
塩谷隼人江戸常勤記1 還暦 牧秀彦
摂津尼崎藩四万五千石 櫻井松平藩主・松平遠江守忠告 63才
江戸家老・塩谷隼人 60才
文化元年 1804年 三月
昨年側室・お百合の方が懐妊し男子出産、忠告はこの子に家督を譲ると言い出した。が、国家老・酒井重蔵の子だと判った。何度も刺客を放たれた隼人は返り討ちにし、重蔵は切腹とし、完全決着をつけた。御家騒動が収まり隼人は隠居願いを出すが却下される。
隼人の憩いの場は船宿「海ねこ」だ。主人・治平42才。18才の里という後添えを迎える。里の姉・元芸者・琴・28才と、治平の甥・船頭・竜太21才も一緒に住むことになった。
百合の方25才と子どもを斬るように命令された笠井辰蔵27才だったが、一緒に江戸へ逃げてきた。追いかけてきたのは百合の口から酒井の一派だったことが判るのを恐れた濱田大膳だった。日比野左内も登場し一件落着。笠井は百合と子どもと共に佃島で漁師になる。
隼人の竹馬の友・60才で若衆髷の額田五郎右衛門が刺客として送られてくる。国許で勘定方だった峰山にも命を狙われる。誰か黒幕がいる。
摂津尼崎藩四万五千石 櫻井松平藩主・松平遠江守忠告 63才
江戸家老・塩谷隼人 60才
文化元年 1804年 三月
昨年側室・お百合の方が懐妊し男子出産、忠告はこの子に家督を譲ると言い出した。が、国家老・酒井重蔵の子だと判った。何度も刺客を放たれた隼人は返り討ちにし、重蔵は切腹とし、完全決着をつけた。御家騒動が収まり隼人は隠居願いを出すが却下される。
隼人の憩いの場は船宿「海ねこ」だ。主人・治平42才。18才の里という後添えを迎える。里の姉・元芸者・琴・28才と、治平の甥・船頭・竜太21才も一緒に住むことになった。
百合の方25才と子どもを斬るように命令された笠井辰蔵27才だったが、一緒に江戸へ逃げてきた。追いかけてきたのは百合の口から酒井の一派だったことが判るのを恐れた濱田大膳だった。日比野左内も登場し一件落着。笠井は百合と子どもと共に佃島で漁師になる。
隼人の竹馬の友・60才で若衆髷の額田五郎右衛門が刺客として送られてくる。国許で勘定方だった峰山にも命を狙われる。誰か黒幕がいる。
2015年2月15日日曜日
2015年2月14日土曜日
八州廻り浪人奉行4
八州廻り浪人奉行4 風雲日光道中 稲葉稔
改題 昇龍の剣
小室春斎は日光から江戸に帰る途中、大沢宿で篠井村と水無村の争いを目にし代表を連れて江戸へ帰る。
評定所で御咎め無しになった後、小室の名で呼び出された名主・鈴木覚兵衛と下役・竹蔵が殺される。春斎は町奉行所に留められるが潔白は証明された。犯人に春斎も狙われる。犯人は捕まえられた後、舌を噛みきり死亡する。篠井村の伝兵衛に殺しを依頼された天海衆と呼ばれる修験者の息子・小平太だった。村の争いを焚きつけたのも伝兵衛で、八州廻りの手先・又蔵を殺し、篠井村の名主も殺し、二つの村を自分の思いのままにしようとしていた。
小平太を殺されたために天海衆は春斎を捕まえようとする。人質を取り、明智平に呼び出す。
春斎は捕まり頭目にあったことを話す。閉じこめられた所から逃げ、人質を助け下山する。途中で囲まれるが頭目から去るように言われる。伝次郎は極刑にされた。
改題 昇龍の剣
小室春斎は日光から江戸に帰る途中、大沢宿で篠井村と水無村の争いを目にし代表を連れて江戸へ帰る。
評定所で御咎め無しになった後、小室の名で呼び出された名主・鈴木覚兵衛と下役・竹蔵が殺される。春斎は町奉行所に留められるが潔白は証明された。犯人に春斎も狙われる。犯人は捕まえられた後、舌を噛みきり死亡する。篠井村の伝兵衛に殺しを依頼された天海衆と呼ばれる修験者の息子・小平太だった。村の争いを焚きつけたのも伝兵衛で、八州廻りの手先・又蔵を殺し、篠井村の名主も殺し、二つの村を自分の思いのままにしようとしていた。
小平太を殺されたために天海衆は春斎を捕まえようとする。人質を取り、明智平に呼び出す。
春斎は捕まり頭目にあったことを話す。閉じこめられた所から逃げ、人質を助け下山する。途中で囲まれるが頭目から去るように言われる。伝次郎は極刑にされた。
2015年2月13日金曜日
八州廻り浪人奉行3
八州廻り浪人奉行3 血風闇夜の城下 稲葉稔
改題 獅子の剣
春斎28才 文化6年1809年
油問屋の若旦那に近づき押し込もうとしている蜘蛛の巣一家の残党がいた。頭十蔵の女・もとが鍵を開けさせておく。そこへ押し入る。押し入った所を捕まえた。
春斎は蜘蛛の巣一家の残党探しに川越えに行く。
江戸で骨壷の辰吉一味が薬種問屋相良屋に押し込んだ。盗っ人宿に帰った所を、村田万乃丞率いる四人組が襲った。四人は川越に逃げた。
万乃丞は川越藩の藩士だった。五年前致仕していた。万乃丞は川越の裏社会を仕切るつもりだった。博徒を殺し、金貸しを殺し、川越が無法地帯になりそうだった。春斎も誘われた。春斎と松川左門で阻止する。
始めもとの敵、と春斎を狙っていた竹本五郎蔵が春斎の御用の手伝いをしていた。短筒で狙われた春斎を庇い死んだ。
改題 獅子の剣
春斎28才 文化6年1809年
油問屋の若旦那に近づき押し込もうとしている蜘蛛の巣一家の残党がいた。頭十蔵の女・もとが鍵を開けさせておく。そこへ押し入る。押し入った所を捕まえた。
春斎は蜘蛛の巣一家の残党探しに川越えに行く。
江戸で骨壷の辰吉一味が薬種問屋相良屋に押し込んだ。盗っ人宿に帰った所を、村田万乃丞率いる四人組が襲った。四人は川越に逃げた。
万乃丞は川越藩の藩士だった。五年前致仕していた。万乃丞は川越の裏社会を仕切るつもりだった。博徒を殺し、金貸しを殺し、川越が無法地帯になりそうだった。春斎も誘われた。春斎と松川左門で阻止する。
始めもとの敵、と春斎を狙っていた竹本五郎蔵が春斎の御用の手伝いをしていた。短筒で狙われた春斎を庇い死んだ。
2015年2月12日木曜日
八州廻り浪人奉行2
八州廻り浪人奉行2 血煙箱根越え 稲葉稔
改題 斬光の剣
文化5年1808年 11月
札差「扇屋」に賊が入り、家人、奉公人十数人を殺し、金蔵から七千両を奪って逃げた。逃げる途中、琉球使節の二人を殺している。姉の恋人、手代の秀次が手引きし、虚無僧が入って行くのを扇屋の娘二人が見ていた。途中で殺された琉球使節の一人は妹の恋人だった。姉妹が箱根を越えると話していたことを思い出す。小室春斎は箱根に急ぐ。姉妹も敵討ちのため箱根に行く。
春斎についた番太・勘助が襲われ怪我をし、助けたのが姉妹だった。姉妹は土壁の休蔵に捕まる。春斎は二人を助け出し、街道荒し休蔵を退治する。
薩摩藩の大名行列が病人が出たため、箱根から動かず、旅人も足止めされていた
人を捕まえた事を報告した。銀蔵の所に残ったお金を女郎衆を束ねる勢津に託した。
姉妹は秀次を見付け後を尾け、関所破りをする。途中秀次に見付かり、追いついた春斎共々谷に落ちる。
盗賊は三島に着いた。三島は虚無僧の銀蔵という親玉が牛耳っていた。三浦金吾と女郎衆百数十人に助けられ銀蔵の首を討ちさらした。銀蔵御殿が燃えた。
姉妹に仇を討たせた。春斎は姉妹と七千両を持って江戸へ帰る。薩摩藩主に琉球使節の二名を殺した下手・・・。
改題 斬光の剣
文化5年1808年 11月
札差「扇屋」に賊が入り、家人、奉公人十数人を殺し、金蔵から七千両を奪って逃げた。逃げる途中、琉球使節の二人を殺している。姉の恋人、手代の秀次が手引きし、虚無僧が入って行くのを扇屋の娘二人が見ていた。途中で殺された琉球使節の一人は妹の恋人だった。姉妹が箱根を越えると話していたことを思い出す。小室春斎は箱根に急ぐ。姉妹も敵討ちのため箱根に行く。
春斎についた番太・勘助が襲われ怪我をし、助けたのが姉妹だった。姉妹は土壁の休蔵に捕まる。春斎は二人を助け出し、街道荒し休蔵を退治する。
薩摩藩の大名行列が病人が出たため、箱根から動かず、旅人も足止めされていた
人を捕まえた事を報告した。銀蔵の所に残ったお金を女郎衆を束ねる勢津に託した。
姉妹は秀次を見付け後を尾け、関所破りをする。途中秀次に見付かり、追いついた春斎共々谷に落ちる。
盗賊は三島に着いた。三島は虚無僧の銀蔵という親玉が牛耳っていた。三浦金吾と女郎衆百数十人に助けられ銀蔵の首を討ちさらした。銀蔵御殿が燃えた。
姉妹に仇を討たせた。春斎は姉妹と七千両を持って江戸へ帰る。薩摩藩主に琉球使節の二名を殺した下手・・・。
私の失敗で、ブログの移動中に後ろが消えた。
2015年2月11日水曜日
八州廻り浪人奉行
八州廻り浪人奉行 稲葉稔
改題 天命の剣
八州廻り 関東取締役掛 関東代官四人の代表で公事方勘定奉行の下で地方警察権を持つ
関東取締出役は文化二年1805年6月石川左近将監忠房の提案で発足
小室春斎 浪人だったが、福田重兵衛に目をかけられ、代官・榊原小兵衛に紹介され関東取締出役になる。年二十両、巡回の際、日当二百七十文を加増。春斎は小野派一刀流中西派三代宗家・中西子啓(たねひろ)の妾腹の子だった。父1801年死す。形見に五郎入道正宗を残す。春斎20才
初仕事、烏の入墨を入れている、仏の喜十郎一味を捕まえること。一味の一人を尾行し高崎で喜十郎を待つ。隠れ家で喜十郎を斬る。
高崎で喜十郎を待つ間に、料理屋瓢箪屋を、やくざを使い乗っ取ろうとする織物問屋赤城屋から護る。やくざを潰し、赤城屋に全うな商売をするよう釘をさす。
改題 天命の剣
八州廻り 関東取締役掛 関東代官四人の代表で公事方勘定奉行の下で地方警察権を持つ
関東取締出役は文化二年1805年6月石川左近将監忠房の提案で発足
小室春斎 浪人だったが、福田重兵衛に目をかけられ、代官・榊原小兵衛に紹介され関東取締出役になる。年二十両、巡回の際、日当二百七十文を加増。春斎は小野派一刀流中西派三代宗家・中西子啓(たねひろ)の妾腹の子だった。父1801年死す。形見に五郎入道正宗を残す。春斎20才
初仕事、烏の入墨を入れている、仏の喜十郎一味を捕まえること。一味の一人を尾行し高崎で喜十郎を待つ。隠れ家で喜十郎を斬る。
高崎で喜十郎を待つ間に、料理屋瓢箪屋を、やくざを使い乗っ取ろうとする織物問屋赤城屋から護る。やくざを潰し、赤城屋に全うな商売をするよう釘をさす。
2015年2月10日火曜日
髪結い伊三次捕物余話13
髪結い伊三次捕物余話13 昨日のまこと、今日のうそ 宇江佐真理
共に見る夢 不破龍之進に長男誕生栄一郎と名付ける。岩瀬修理・臨時廻り同心の妻・清乃の病気を知る。正月三日清乃死亡。
大名家の若様の風呂屋行きを相談され、緑川の発案で風呂屋にいる若様に脅しをかけ風呂屋には怖い事が起こりうることを教える。
指のささくれ 伊三次の弟子・九兵衛は魚左の娘に結婚を迫られている。魚左が金持ちなのがイヤなようだ。てんに断わりをいい、気になっている娘に結婚の申し込みをして断わられた。九兵衛はその娘のことは吹っ切れた。が結婚話が持ち上がっているてんのことを吹っ切れない。てんの結婚話しは相手の持参金目的なのが見え見えで断わりを入れていた。
九兵衛が仕事を怠けている時に、手に余る子どもを殺して逃げたと噂されている若い男と出会う。兄妹喧嘩が激しいので、妹を連れて自分の実家に行っていたという。娘が帰りたがらないので長くなったようだ。九兵衛は自身番に連れて行って、龍之進にはなす。九兵衛も帰る切っ掛けができた。九兵衛はてんと結婚することを決めた。
昨日のまこと、今日のうそ 不破友乃進の娘・茜は松前藩の警護役をしている。身体の弱い若様におきに入りの茜を側室にし隠居させようというはなしがある。その若様が亡くなった。茜が不破家に里帰りした。
九兵衛は祝言を挙げれば、魚左が娘のために建てた家に住むことになった。
花紺青 伊三次の息子・伊予太は歌川国直の所に居候している。国直が24才と若いので弟子とは言っていない。芳太郎が増えた。芳太郎は豊国のところに居たが、月謝が払えなくて国直が引き取った。伊予太は芳太郎に才能が有り、国直から名前を貰い一緒に仕事をすることにショックを受ける。北斎のところで気持ちを落ち着けることが出来た。外国から輸入された花紺青の絵の具を見せてもらう。
九兵衛とおてんの祝言
空蝉 内与力の山中から龍之進と隠密廻り同心の緑川鉈五郎と二人に内々のお調べとして吟味方の古川喜六が賊と内通していないか調べるようにいわれる。山中は不破と緑川の父親緑川平八郎にも内々のお調べを言っていた。九兵衛は高積み廻り同心が度々魚左を訪れると聞き、用心することにした。賊が来ればすぐ番屋に連絡が行くようてはずした。賊が入った日、すぐ駆け付けたにも関わらず、それよりも早く山中が来て賊を捕まえていた。山中が賊と通じ、バレないように魚左を狙い捕まえた。が賊がしゃべり白状した。山中は致仕し、自宅で切腹した。
汝、言うなかれ 漬物屋村田屋のとよは十年前手代の信助と結婚した。信助は十二三年前、金貸しの婆さんを殺していた。結婚前に信助は話し結婚を断っていた。同じ日火事が起き、一帯が焼け、信助の家族も亡くなった。婆さん殺しの犯人を捜して居るようにない。だから女房を持つ気がないと言う信助に誰にもしゃべらないからと、豊は説得し、信助は婿に入り家業を継いだ。
信助と仲の良くない青物問屋の主・金助が殺された。信助にも調べがおよぶ。とよは信助を信用しきれない。伊三次に一度人を殺した人は又同じ事をするか、と聞く。火事の前に殺された人が火事にあったら下手人は判らないままになるのか、等と。
金助を殺した犯人は捕まった。信助ではなかった。信助は十二年前の金貸し殺しで捕まり死罪になった。村田屋は半年店を閉め商売を再会した。同じ火事で伊三次も家を焼いていた。
共に見る夢 不破龍之進に長男誕生栄一郎と名付ける。岩瀬修理・臨時廻り同心の妻・清乃の病気を知る。正月三日清乃死亡。
大名家の若様の風呂屋行きを相談され、緑川の発案で風呂屋にいる若様に脅しをかけ風呂屋には怖い事が起こりうることを教える。
指のささくれ 伊三次の弟子・九兵衛は魚左の娘に結婚を迫られている。魚左が金持ちなのがイヤなようだ。てんに断わりをいい、気になっている娘に結婚の申し込みをして断わられた。九兵衛はその娘のことは吹っ切れた。が結婚話が持ち上がっているてんのことを吹っ切れない。てんの結婚話しは相手の持参金目的なのが見え見えで断わりを入れていた。
九兵衛が仕事を怠けている時に、手に余る子どもを殺して逃げたと噂されている若い男と出会う。兄妹喧嘩が激しいので、妹を連れて自分の実家に行っていたという。娘が帰りたがらないので長くなったようだ。九兵衛は自身番に連れて行って、龍之進にはなす。九兵衛も帰る切っ掛けができた。九兵衛はてんと結婚することを決めた。
昨日のまこと、今日のうそ 不破友乃進の娘・茜は松前藩の警護役をしている。身体の弱い若様におきに入りの茜を側室にし隠居させようというはなしがある。その若様が亡くなった。茜が不破家に里帰りした。
九兵衛は祝言を挙げれば、魚左が娘のために建てた家に住むことになった。
花紺青 伊三次の息子・伊予太は歌川国直の所に居候している。国直が24才と若いので弟子とは言っていない。芳太郎が増えた。芳太郎は豊国のところに居たが、月謝が払えなくて国直が引き取った。伊予太は芳太郎に才能が有り、国直から名前を貰い一緒に仕事をすることにショックを受ける。北斎のところで気持ちを落ち着けることが出来た。外国から輸入された花紺青の絵の具を見せてもらう。
九兵衛とおてんの祝言
空蝉 内与力の山中から龍之進と隠密廻り同心の緑川鉈五郎と二人に内々のお調べとして吟味方の古川喜六が賊と内通していないか調べるようにいわれる。山中は不破と緑川の父親緑川平八郎にも内々のお調べを言っていた。九兵衛は高積み廻り同心が度々魚左を訪れると聞き、用心することにした。賊が来ればすぐ番屋に連絡が行くようてはずした。賊が入った日、すぐ駆け付けたにも関わらず、それよりも早く山中が来て賊を捕まえていた。山中が賊と通じ、バレないように魚左を狙い捕まえた。が賊がしゃべり白状した。山中は致仕し、自宅で切腹した。
汝、言うなかれ 漬物屋村田屋のとよは十年前手代の信助と結婚した。信助は十二三年前、金貸しの婆さんを殺していた。結婚前に信助は話し結婚を断っていた。同じ日火事が起き、一帯が焼け、信助の家族も亡くなった。婆さん殺しの犯人を捜して居るようにない。だから女房を持つ気がないと言う信助に誰にもしゃべらないからと、豊は説得し、信助は婿に入り家業を継いだ。
信助と仲の良くない青物問屋の主・金助が殺された。信助にも調べがおよぶ。とよは信助を信用しきれない。伊三次に一度人を殺した人は又同じ事をするか、と聞く。火事の前に殺された人が火事にあったら下手人は判らないままになるのか、等と。
金助を殺した犯人は捕まった。信助ではなかった。信助は十二年前の金貸し殺しで捕まり死罪になった。村田屋は半年店を閉め商売を再会した。同じ火事で伊三次も家を焼いていた。
2015年2月9日月曜日
鬼役13
鬼役13 家督 坂岡真
代官殺し 矢背蔵人介の剣友・鶴瀬伊織・甲州石和代官が鉛玉を撃たれて死亡した。遠山左衛門少尉景元に頼まれ鶴瀬の死んだ理由を調べる。鶴瀬は清水家の重臣が御用商人と結託し、幕府の御用金を米相場に投じている証拠を見付けた。大御所家斉の家紋入りの紙を使われていたため目付が動けなかった。蔵人介も橘右近から手を引くように言われる。蔵人介が調べようとした矢先、清水家の家老と勘定奉行が殺される。商人から奥右筆の関わりを聞き出し、刺客に捕まっている遠山の間者・たまを助け出し、刺客を殺す。奥右筆に妙な動きをすれば家斉を道連れにすると言われながら奥右筆を狙う。献上馬上覧の日、騎射上覧がある。大とりの最高潮を迎えた時、冬木数馬は矢が盆の窪に刺さり亡くなっていた。小姓組をまとめる橘が始末した。
紅屋の娘 志乃が助けたことがきっかけで、紅屋の娘が矢背家に行儀見習いに来る。紅屋は沽券を狙われ、嫌がらせを受けていた。お台場の普請を請け負うため土地を買いあさっている者がいた。三百万両の大普請の話しが、膳所藩留守居役から商人に漏れていた。留守居役と商人は店で殺された。
世直し鳥 矢背家の隣の卯木家の当主・卯左衛門と妻・香、長男・卯一郎が死んだ。長男が死のうとしたのを止めに入った母親が刺され、長男は自死した。葬式の後、当主・卯左衛門は敵討ちのつもりで長男の上司の所に行き殺された。
納戸頭・宇垣虎彦が御入用金を着服していた。組頭の矢口源之丞も加担していた。卯木卯一郎は帳面の改ざんを命じられ苦しんでいた。それを知った父親が宇垣の妾の所に行ったのだった。蔵人介はきっちり方を付けた。
三男・宇三郎は矢背家が預かる。宇三郎は烏天狗の面を付けて悪を懲らしめていた。練兵館にかよっている。もしかしたら跡継ぎになるかも知れない。鐡太郎は剣術よりも算術や蘭学に興味がある。
代官殺し 矢背蔵人介の剣友・鶴瀬伊織・甲州石和代官が鉛玉を撃たれて死亡した。遠山左衛門少尉景元に頼まれ鶴瀬の死んだ理由を調べる。鶴瀬は清水家の重臣が御用商人と結託し、幕府の御用金を米相場に投じている証拠を見付けた。大御所家斉の家紋入りの紙を使われていたため目付が動けなかった。蔵人介も橘右近から手を引くように言われる。蔵人介が調べようとした矢先、清水家の家老と勘定奉行が殺される。商人から奥右筆の関わりを聞き出し、刺客に捕まっている遠山の間者・たまを助け出し、刺客を殺す。奥右筆に妙な動きをすれば家斉を道連れにすると言われながら奥右筆を狙う。献上馬上覧の日、騎射上覧がある。大とりの最高潮を迎えた時、冬木数馬は矢が盆の窪に刺さり亡くなっていた。小姓組をまとめる橘が始末した。
紅屋の娘 志乃が助けたことがきっかけで、紅屋の娘が矢背家に行儀見習いに来る。紅屋は沽券を狙われ、嫌がらせを受けていた。お台場の普請を請け負うため土地を買いあさっている者がいた。三百万両の大普請の話しが、膳所藩留守居役から商人に漏れていた。留守居役と商人は店で殺された。
世直し鳥 矢背家の隣の卯木家の当主・卯左衛門と妻・香、長男・卯一郎が死んだ。長男が死のうとしたのを止めに入った母親が刺され、長男は自死した。葬式の後、当主・卯左衛門は敵討ちのつもりで長男の上司の所に行き殺された。
納戸頭・宇垣虎彦が御入用金を着服していた。組頭の矢口源之丞も加担していた。卯木卯一郎は帳面の改ざんを命じられ苦しんでいた。それを知った父親が宇垣の妾の所に行ったのだった。蔵人介はきっちり方を付けた。
三男・宇三郎は矢背家が預かる。宇三郎は烏天狗の面を付けて悪を懲らしめていた。練兵館にかよっている。もしかしたら跡継ぎになるかも知れない。鐡太郎は剣術よりも算術や蘭学に興味がある。
2015年2月8日日曜日
2015年2月7日土曜日
隠密家族2 3
隠密家族2 逆襲 喜安幸夫
源六が千駄ケ谷の紀州下屋敷に移る。
簾中・照子の腰元・式神のカエデ、モミジ、鏡磨きの儀平は蝮を使って源六を狙っていた。薬込役の蝮使いのクネリは、蝮で死んだように見せかけ三人を倒した。失敗した式神は力で殺そうとする。京からの式神五人を葬るが クネリが毒のため死亡する。
隠密家族3 霍乱 喜安幸夫
元禄十年 1697年 新春
源六14才 佳奈12才 一林斎42才 冴40才
綱吉、紀州藩上屋敷で源六と対面し、源六を越前国丹生郡葛野藩三万石の藩主にする。
源六の兄・綱教の正妻は綱吉の娘・鶴。
一林斎は潮干狩りの席で照子に鍼を埋める。
頼方(源六)は参勤交代で越前に行く途中で紀州藩へ出奔。藩政は加納久通に任せていた。
紀州藩城代家老・加納五郎左衛門が式神に殺される。照子が狙いを変え、まずは外堀から。
一林斎の治療所に瘧の症状で浅野内匠頭がくる。
杉岡兵庫隠密廻り同心が、犬に使う粉のことで調べに来る。
京都式神を使う、土御門清風が死亡、紀州薬込役大番頭・小島竜太夫が加納の仇を打つ。
照子、うずめ鍼の所為か、死亡
源六が千駄ケ谷の紀州下屋敷に移る。
簾中・照子の腰元・式神のカエデ、モミジ、鏡磨きの儀平は蝮を使って源六を狙っていた。薬込役の蝮使いのクネリは、蝮で死んだように見せかけ三人を倒した。失敗した式神は力で殺そうとする。京からの式神五人を葬るが クネリが毒のため死亡する。
隠密家族3 霍乱 喜安幸夫
元禄十年 1697年 新春
源六14才 佳奈12才 一林斎42才 冴40才
綱吉、紀州藩上屋敷で源六と対面し、源六を越前国丹生郡葛野藩三万石の藩主にする。
源六の兄・綱教の正妻は綱吉の娘・鶴。
一林斎は潮干狩りの席で照子に鍼を埋める。
頼方(源六)は参勤交代で越前に行く途中で紀州藩へ出奔。藩政は加納久通に任せていた。
紀州藩城代家老・加納五郎左衛門が式神に殺される。照子が狙いを変え、まずは外堀から。
一林斎の治療所に瘧の症状で浅野内匠頭がくる。
杉岡兵庫隠密廻り同心が、犬に使う粉のことで調べに来る。
京都式神を使う、土御門清風が死亡、紀州薬込役大番頭・小島竜太夫が加納の仇を打つ。
照子、うずめ鍼の所為か、死亡
2015年2月6日金曜日
百万石の留守居役【四】
百万石の留守居役【四】 遺臣 上田秀人
家綱の葬儀が終わる。
酒井雅頭は伊賀者に綱吉の命を狙い、加賀者が狙ったように見せかけよと命じる。殺しは失敗するが、加賀忍びの手裏剣を使い、加賀の手口に見せかけた。
加賀忍が殺されたため留守居役・瀬能数馬は町方年番方・瓦崎兵衛と見習い同心・石原健之介と会う。
家綱の葬儀が終わる。
酒井雅頭は伊賀者に綱吉の命を狙い、加賀者が狙ったように見せかけよと命じる。殺しは失敗するが、加賀忍びの手裏剣を使い、加賀の手口に見せかけた。
加賀忍が殺されたため留守居役・瀬能数馬は町方年番方・瓦崎兵衛と見習い同心・石原健之介と会う。
2015年2月5日木曜日
塩谷隼人江戸活人剣1
塩谷隼人江戸活人剣1 晴れの出稽古 牧秀彦
文化5年 1808年
日比野左内31才は尼崎藩の末姫・茜23才と所帯を持ち3年、新太郎という赤ん坊がいた。
尼崎藩江戸家老だった塩谷隼人64才は藩主松平忠告の三回忌の後隠居した。金子作左衛門65才と八丁堀に家と長屋を建てるが借り手が着かない。八丁堀の借地金を払うため仕事をさがす。
五千石旗本・松平信一郎48才の息子・信十郎25才の剣術指南を頼まれる。真面目だった息子が無頼を装っていた。信十郎は本家の当主からの拝領妻の子だった。本家から息子を返すように言われていた。信十郎は御番入りし家督を継ぐより他無い状況だった。懸命に稽古に励んだ。
初めての入居者は銀次という彫り師だった。彼の入居のため、調べに際し、博徒一家が潰され、親分が獄門になった。賭場で勝った者を帰り道に殺していた。隼人の木戸前に置き去りにされた赤ん坊は銀次の探していた妹の子どもだった。妹親子も入居した。
入居者のしまという老女のことを調べた時、南町与力と組んで罪人の身柄をすり替えていた者を捕らえることになった。しまを斬首になるものの身代わりにするつもりだった。しまは立ち飲み屋をしながら塩谷の木戸番をすることになった。
日比野左内31才は尼崎藩の末姫・茜23才と所帯を持ち3年、新太郎という赤ん坊がいた。
尼崎藩江戸家老だった塩谷隼人64才は藩主松平忠告の三回忌の後隠居した。金子作左衛門65才と八丁堀に家と長屋を建てるが借り手が着かない。八丁堀の借地金を払うため仕事をさがす。
五千石旗本・松平信一郎48才の息子・信十郎25才の剣術指南を頼まれる。真面目だった息子が無頼を装っていた。信十郎は本家の当主からの拝領妻の子だった。本家から息子を返すように言われていた。信十郎は御番入りし家督を継ぐより他無い状況だった。懸命に稽古に励んだ。
初めての入居者は銀次という彫り師だった。彼の入居のため、調べに際し、博徒一家が潰され、親分が獄門になった。賭場で勝った者を帰り道に殺していた。隼人の木戸前に置き去りにされた赤ん坊は銀次の探していた妹の子どもだった。妹親子も入居した。
入居者のしまという老女のことを調べた時、南町与力と組んで罪人の身柄をすり替えていた者を捕らえることになった。しまを斬首になるものの身代わりにするつもりだった。しまは立ち飲み屋をしながら塩谷の木戸番をすることになった。
2015年2月4日水曜日
白兎2
白兎2 地に埋もれて あさのあつこ
仮死状態で地中に埋められていた城台優枝は白兎に助け出される。
ばらばらだった城台の家族が修復される。
優枝が幼い頃、母と出て行った赤ん坊だった弟が25才になっていた。一年前から父の下に帰って、カバン作りの職人の修行をしていた。
母は病気で優枝に会いたがっていた。二度目に倒れてから父が看病していた。
優枝は母と話しをしていて、昔、白兎に会った事を思い出した。溺れた優枝を助けてくれていた。
母は亡くなり、意志を持って生きたからちゃんと死ねる。二十年前に亡くなった人の魂を連れて行った。
優枝は一緒に死ねなかった日出彦が自分を埋めた後死んだ事を知った。優枝が覚えていると言った事であの世に行けた。
生きている実感の無いものは死んだ事さえ判らない。
仮死状態で地中に埋められていた城台優枝は白兎に助け出される。
ばらばらだった城台の家族が修復される。
優枝が幼い頃、母と出て行った赤ん坊だった弟が25才になっていた。一年前から父の下に帰って、カバン作りの職人の修行をしていた。
母は病気で優枝に会いたがっていた。二度目に倒れてから父が看病していた。
優枝は母と話しをしていて、昔、白兎に会った事を思い出した。溺れた優枝を助けてくれていた。
母は亡くなり、意志を持って生きたからちゃんと死ねる。二十年前に亡くなった人の魂を連れて行った。
優枝は一緒に死ねなかった日出彦が自分を埋めた後死んだ事を知った。優枝が覚えていると言った事であの世に行けた。
生きている実感の無いものは死んだ事さえ判らない。
2015年2月3日火曜日
柳橋の弥平次捕物噺3
柳橋の弥平次捕物噺3 宿無し 藤井邦夫
宿無し 女掏摸のお染めが行き倒れ養生所に運ばれる。お染めは連れている6才のおつるは三年前にさらった子だと言う。自分が死にそうなので親元に返そうと思った。弥平次は探し出すが迷惑なようだ。お染めにしっかり養生しおつるを育てるようにいう。親のやっている料亭の悪を暴きおさばきを受けさせる。
張込み 呉服屋の主が殺された。妾にされた女の許嫁の浪人の仕業と思われたが、浪人は死体で見付かる。犯人は殺された主の妻と主の叔父が雇った浪人だった。呉服屋は闕所、妾は許嫁が殺されている事を知りいなくなった。
権兵衛 勇次は武家が川に浮いているのを助け、笹舟で預かる。記憶を失っているように見せていた。三枝家のご落胤と名乗った三枝慎太郎だと判った。三枝家の妻の実家の隠居・妻の母親が慎太郎を殺そうとしていた。慎太郎行きつけの小料理屋の女将が勾引かされた。勇次たちは助け出す。評定所に渡され、三枝家は家禄半減、妻の家は家禄没収、切腹、母親は自害した。
人殺し 雲海坊は十両の借金のために女房を売るのがイヤなら若旦那を殺せと言われている櫛職人をつけた。言った男・粂吉を突き止め、牢に留める。雲海坊は殺しを止める。呉服屋の若旦那の殺しを粂吉に頼んだのは呉服屋の若旦那の腹違いの弟だった。子どもの頃呉服屋に引き取られ苛められ飛び出し、盗賊になっていた。呉服屋の息子の盗賊として捕まえ、呉服屋は闕所になった。粂吉の借用書を取り上げ櫛職人に渡した。若旦那の殺害依頼は闇に葬られた。
宿無し 女掏摸のお染めが行き倒れ養生所に運ばれる。お染めは連れている6才のおつるは三年前にさらった子だと言う。自分が死にそうなので親元に返そうと思った。弥平次は探し出すが迷惑なようだ。お染めにしっかり養生しおつるを育てるようにいう。親のやっている料亭の悪を暴きおさばきを受けさせる。
張込み 呉服屋の主が殺された。妾にされた女の許嫁の浪人の仕業と思われたが、浪人は死体で見付かる。犯人は殺された主の妻と主の叔父が雇った浪人だった。呉服屋は闕所、妾は許嫁が殺されている事を知りいなくなった。
権兵衛 勇次は武家が川に浮いているのを助け、笹舟で預かる。記憶を失っているように見せていた。三枝家のご落胤と名乗った三枝慎太郎だと判った。三枝家の妻の実家の隠居・妻の母親が慎太郎を殺そうとしていた。慎太郎行きつけの小料理屋の女将が勾引かされた。勇次たちは助け出す。評定所に渡され、三枝家は家禄半減、妻の家は家禄没収、切腹、母親は自害した。
人殺し 雲海坊は十両の借金のために女房を売るのがイヤなら若旦那を殺せと言われている櫛職人をつけた。言った男・粂吉を突き止め、牢に留める。雲海坊は殺しを止める。呉服屋の若旦那の殺しを粂吉に頼んだのは呉服屋の若旦那の腹違いの弟だった。子どもの頃呉服屋に引き取られ苛められ飛び出し、盗賊になっていた。呉服屋の息子の盗賊として捕まえ、呉服屋は闕所になった。粂吉の借用書を取り上げ櫛職人に渡した。若旦那の殺害依頼は闇に葬られた。
2015年2月2日月曜日
不知火隼人風塵抄3 4
不知火隼人風塵抄3 黒船攻め 稲葉稔
隼人は近海に訪れる黒船調査に館山に行く。
ちょうど来合わせた黒船に食料と水を積み込む時、隼人は船に潜り込む。日本名茜というイリーナ・ロシアのハーフが潜り込んでいた。イリーナの父親がこの船の艦長に殺されていた。兄と敵を討つつもりが兄も殺される。艦長は海賊で軍艦の指揮官を葬り軍艦を乗っ取り私物化していた。日本に乗りつけ脅し金を奪い取るつもりだった。隼人は内部から攻め軍艦を沈める。
不知火隼人風塵抄4 葵の刃風 完かな 稲葉稔
家定は歌橋に不知火隼人が命を狙われていることを伝える。家紋入りの脇差しを与える。歌橋は隼人に出生の秘密を話し、伊賀者に命を狙われていることを伝え、脇差しと手鏡を渡す。奥右筆の娘有馬美代に形見として手鏡を渡し対決する。
隼人は逃げずに、五人の伊賀者を倒す。
隼人は近海に訪れる黒船調査に館山に行く。
ちょうど来合わせた黒船に食料と水を積み込む時、隼人は船に潜り込む。日本名茜というイリーナ・ロシアのハーフが潜り込んでいた。イリーナの父親がこの船の艦長に殺されていた。兄と敵を討つつもりが兄も殺される。艦長は海賊で軍艦の指揮官を葬り軍艦を乗っ取り私物化していた。日本に乗りつけ脅し金を奪い取るつもりだった。隼人は内部から攻め軍艦を沈める。
不知火隼人風塵抄4 葵の刃風 完かな 稲葉稔
家定は歌橋に不知火隼人が命を狙われていることを伝える。家紋入りの脇差しを与える。歌橋は隼人に出生の秘密を話し、伊賀者に命を狙われていることを伝え、脇差しと手鏡を渡す。奥右筆の娘有馬美代に形見として手鏡を渡し対決する。
隼人は逃げずに、五人の伊賀者を倒す。
2015年2月1日日曜日
料理人季蔵捕物控26
料理人季蔵捕物控26 恋しるこ 和田はつ子
師走魚 両替商千田屋の亡き主人の供養の生鮭料理に行き、結婚のお祝いに珊瑚の簪を贈ってくれたのは父のような気がすると主人の娘に言われる。季蔵は調べてみる。見付けた人・勇吉に殺人の疑いが掛かっていた。同じ長屋の五助とで調べ、犯人を見付ける。長屋の住民を追い出すための殺人だった。大家の源造と手に掛けた中島が処刑されたが、未だ黒幕がいることが判る。
兄弟海苔 江戸一番の海苔が出来たと浅草屋の新吉が海苔を持って来てくれた。新吉には赤ん坊時に神隠しにあった弟がいた。
五助は中島が処刑され、あれて喧嘩をし、人足寄場おくりになりそうだ。季蔵は五助の生い立ちを調べる。五助は浅草屋の次男だった。浅草屋は五助が人足寄場に送られないように働く。五助は岡っ引き松次の元で下っ引きをすることになった。
勇吉は千田屋の女将と娘に会う。
新年薬膳雑煮 季蔵が作りに行った先・薬種問屋鈴鹿屋で雑煮を食べた内儀と奉公人・南美が死んだ。季蔵と養女さつきが疑われる。季蔵が調べると、さつきと結婚する予定の長岡仁太郎とさつきの未方のように振る舞っていた奉公人・滝の仕業だった。二人は親子だった。さつきを犯人に仕立て、鈴鹿屋を我が物にするつもりだった。
恋しるこ 人足寄せ場から骸が出た。15年前人足寄場から姿を消した元火消しの英次のものだと思われた。英次は生きていた。許嫁だったお奈津と漁師になって住んでいた。出てきた骸をコッソリ引き取り供養し、姿を消した。骸は英次と思われたまま。
15年前の事を調べているうちに口入れ屋の龍太郎が浮かんだ。源造を操っていた黒幕だった。処刑された。
師走魚 両替商千田屋の亡き主人の供養の生鮭料理に行き、結婚のお祝いに珊瑚の簪を贈ってくれたのは父のような気がすると主人の娘に言われる。季蔵は調べてみる。見付けた人・勇吉に殺人の疑いが掛かっていた。同じ長屋の五助とで調べ、犯人を見付ける。長屋の住民を追い出すための殺人だった。大家の源造と手に掛けた中島が処刑されたが、未だ黒幕がいることが判る。
兄弟海苔 江戸一番の海苔が出来たと浅草屋の新吉が海苔を持って来てくれた。新吉には赤ん坊時に神隠しにあった弟がいた。
五助は中島が処刑され、あれて喧嘩をし、人足寄場おくりになりそうだ。季蔵は五助の生い立ちを調べる。五助は浅草屋の次男だった。浅草屋は五助が人足寄場に送られないように働く。五助は岡っ引き松次の元で下っ引きをすることになった。
勇吉は千田屋の女将と娘に会う。
新年薬膳雑煮 季蔵が作りに行った先・薬種問屋鈴鹿屋で雑煮を食べた内儀と奉公人・南美が死んだ。季蔵と養女さつきが疑われる。季蔵が調べると、さつきと結婚する予定の長岡仁太郎とさつきの未方のように振る舞っていた奉公人・滝の仕業だった。二人は親子だった。さつきを犯人に仕立て、鈴鹿屋を我が物にするつもりだった。
恋しるこ 人足寄せ場から骸が出た。15年前人足寄場から姿を消した元火消しの英次のものだと思われた。英次は生きていた。許嫁だったお奈津と漁師になって住んでいた。出てきた骸をコッソリ引き取り供養し、姿を消した。骸は英次と思われたまま。
15年前の事を調べているうちに口入れ屋の龍太郎が浮かんだ。源造を操っていた黒幕だった。処刑された。
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