2015年8月31日月曜日

歴史探偵・月村弘平の事件簿2

歴史探偵・月村弘平の事件簿2 縄文の家殺人事件 風野真知雄
 古代史研究家・米田が縄文土器と埴輪の合体したような土器を見付けたと発表した。出版記念パーティの日に殺される。同じ頃縄文時代の遺跡・青森の山内丸山遺跡でも殺人が起こる。
 米田の隣の部屋の老女・山内丸山遺跡で殺された人の母親・縄野美津子が、箸墓で首を絞められ見付かる。死んではいなかった。
 13年前、美津子は夫の浮気相手を河豚毒で殺していた。その息子・修介は母親の日記を見、父親が縄野欽吾であり、母が美津子に狙われていたことを知った。日記と一緒に縄文土器と埴輪が合体したような土器があった。修介は親戚の古代史研究家に相談する。
 米田と修介は美津子を殺人で脅迫し、お金を要求した。山内丸山でお金を渡すことにし、息子が行った。その前に東京で美津子は米田に会い、夫が女の為に縄文土器を削って作っていた、下半身が縄文土器で上半身が埴輪の土器を見付け、米田を殺してしまった。息子に連絡し、息子は修介を殺そうとするが反対に殺されてしまったのだった。修介は美津子を殺そうと箸墓へ連れて行くが、美津子と話しをし、美津子が殺されてもいいと思っていたため、殺し切れなかったのだった。
 米田の死体発見者になった月村弘平は最後まで、上田夕湖にアドバイスを送り解決した。
 密室に思えた米田のマンションも米田の部屋と隣の美津子の部屋の隠し扉があるだろう事も教えた。
 夕湖は大滝の結婚しようの言葉に対して、本気か冗談か分からないまま断わる。

2015年8月30日日曜日

鬼役15

 鬼役15 手練 坂岡真
  矢背蔵人介が橘右近から下された密命は真壁八郎左衛門を殺すことだった。調べて行くうちに真壁は悪を調べて行くうちに手を汚さなくてはならなくなっていた。また、娘の目を治療のためお金が必要になってしまったのだ。蔵人介は代検使・岩室軍兵衛が黒幕なのをつきとめ、仏具商大和屋と雇われ浪人・月夜野兎之助を殺すが、真壁は斬らず斬ったことにした。
雪白対決 嘉祥の儀に使用される砂糖をめぐって、讃岐国高松藩と阿波国徳島藩が対決した。十年前蔵人介は砂糖の判別を依頼され讃岐の砂糖の干菓子に毒が混ぜてあるのを見抜いた。徳島藩蜂須賀の家臣により企てられたと判明する。大目付は蜂須賀家の御膳所頭が自死し、国許次席家老が砂糖問屋に尻を掻かれたと判断した。蔵人介に密命が下った。
 また、砂糖対決をする。またもや蜂須賀家の次席家老と砂糖問屋鳴門屋となった、元次席家老の息子が手を組み、幕閣に賄賂をばらまきやらせ審議を行なった。彼らは鬼役の影の仕事を知っていた。蔵人介は調べ出し、次席家老、鳴門屋を殺し、嘉祥の日、鬼役の影の仕事を漏らした罪で御小納戸頭取・園部土佐守富茂は心臓発作のようにみせて殺された。砂糖は阿波の物が使われた。
 鎌鼬の女 若い女の勾引かしが頻発していた。勾引かされそうになった女を助けた蔵人介は憎まれ彼らに捕まってしまう。人足寄場が悪の巣窟になっていた。同心から与力まで仲間になっていた。捕まった女は女寄場にいた。誰も正体を知らない鎌鼬の三次が頭で頭の情夫おりょうの手引きで蔵人介は逃げ、三十人を倒し女を助ける。同心、与力までは捕まったが、三次は見付からない。蔵人介は始めに助けた女の父親が三次だと見抜いた。

2015年8月29日土曜日

「元禄」を見てきた

「元禄」を見てきた 風野真知雄
 隣の部屋の住人・遠山博士のタイムマシーンの威力が強く、巻き添えで江戸時代、松の廊下事件の当日に来てしまった良介30才。
 一年九ヶ月・浅野浪人討ち入りを見届けるまでを江戸で過ごし、タイムパトロールに捕まり元の世界に帰る。
 帰った時、行ったことを忘れているが、一ヶ月後付き合っていた涼子と婚約する。涼子曰く「江戸の男の匂いがするから』江戸時代涼子の先祖と思われる人に会っていた。

2015年8月28日金曜日

むかしばなし

むかしばなし 只野真葛 校注・中山栄子
 天命前後の江戸の思い出

2015年8月27日木曜日

包丁人侍事件帖2 

包丁人侍事件帖2 大奥と料理番 小早川涼
 あんずという町娘が当たり屋の的にしたのが源吾が乗って走っている馬だった。目の当たりにした鮎川惣助と片桐隼人は隼人の屋敷にあんずを運び込み大鷹源吾と知り合う。
 大鷹源吾は水野和泉守の家来で、大奥の御末・あらしが殺された事を調べる途中にも現れる。あらしの殺人は側室・お美代の方の多聞・千登勢だった。

2015年8月26日水曜日

葛の葉抄

葛の葉抄 永井路子
 あや子、江戸を生きる

2015年8月25日火曜日

四十郎化け物始末1

四十郎化け物始末1 妖かし斬り 風野真知雄
 歴史探偵・月村弘平の先祖の話しというので読んでみた。前に読んでいた。
 月村四十郎 浪人、カラスに付きまとわれている。易者に死相が出ていると言われる。お金がいるため用心棒よりお金になる、妖かし退治の話しにのる。
 妻・静は労咳で寝ている。本をいっぱい持っている。息子・良太郎は医者の卵で長崎に蘭学の勉強に旅立つ 娘・絹25才は結婚して6年、実家に帰ってくるが呼び戻される。
 四十郎が師範代をしている道場の婿・友人の井田清蔵が化け物退治の話しを持ってくる。
 燃える顔 血みどろ風呂 笛吹く夜叉 狐火宗匠 妖怪坊主 霧の手と解決して行くがすべて人間の為せる技だった。心に闇、人が化け物
 友達に預けられた物を狙い、命を狙われる。鳥居耀蔵の弱みだった。最後に北町奉行遠山左衛門尉景元が出てくる。
 死相が出てると言われたのは、易者の四十郎に対する嫉妬心からだった。

2015年8月24日月曜日

四十郎化け物始末2 3

四十郎化け物始末2 百鬼斬り 風野真知雄
 月村四十郎は化け物退治で有名になる。カラスは相変わらずついてくる。
 閻魔のざるそば 首洗い屋敷 化け猫が足を食う 百鬼夜行を追え
 閻魔のざるそばは遠山奉行の盗賊の見張りだった。暴いた四十郎は捕物を手伝う。深川に密偵が隠した大砲を見付けて欲しいと頼まれる。そのため、鳥居耀蔵配下に見張られる。大砲の隠し場所を妻・静の助言で見付ける。

四十郎化け物始末3 幻魔斬り  風野真知雄
 赤い闇 骸骨の過去 枕元の人 海坊主 のっぺらぼう 
 薩摩屋総左衛門の赤いカラスの夢か幻かわからない悩みを解決し、今までの借金百両がなくなった。
 遠山奉行から奇譚調べ同心の誘いを受け同心になる。

2015年8月23日日曜日

剣客船頭12

剣客船頭12 どんど橋 稲葉稔
 沢村伝次郎は、朝流れてくる女の死体を引き上げる。同心・中村直吉郎に助を頼まれる。流れてきた死体は飛び込みの様に見えた。女が訪れていた旗本は、括られ、妻と養子の子供が殺されていた。旗本の言う話しと聞き込みと時刻が合わない。旗本の話は嘘だった。女は旗本の妾だった。妻がこんな家潰れてしまえと養子を殺した。殿様は逆上する妻を殺した。そこへ来た、女・おたえと男・忠七に頼み殿様は縛られた。泥棒が入ったようにするために。帰り道、殿様が可哀想だと言うおたえに我慢出来なくなった忠七はおたえを川に突き落とした。
 伝次郎は刀を振り回し遊び人を殺そうとしている若者を止めた。竜太郎は仇討ちをしようとしていた。伝次郎は竜太郎を家に泊め、後見をする。茂平次を一緒に探し、仇討ち寸前、止めに入り、町奉行所同心・中村に引き渡す。自分で殺さいほうがいい。息子のように思う、伝次郎と父親のように思う竜太郎。竜太郎は丹後宮津に帰って行く。

2015年8月22日土曜日

ベトナムの桜 

ベトナムの桜 平岩弓枝
 瀬戸内海の島・高取島には名家が二軒ある。国司に代わり政務を執る目代の家柄の高取家と小野家だ。当主は京の九条家の用人の家来で用人の姪と結婚していた。
 高取の長男・大介28才 次男・次介23才父も母も亡くなっていた。小野家の長女・奈美19才 次女・比奈 比奈14才は大介がすきだった。
 大介が行くつもりだった茶屋船での航海に次介が乗り込んで行ってしまった。大介は奈美との婚礼の日、花嫁奈美は九条家の若君と逃げた。目代を母方の親戚宮野覚兵衛に乗っ取られ、家を追い出された。大介は長崎に行く。
 長崎で騙され毒を盛られた大介を孝慶和尚と長崎奉行所配下、谷文四郎が助けてくれる。仏弟子修行と剣の修行と二年が経ち大介は逞しくなる。
 大介はイスパニア船で次介を探しに広東へ旅立つ。ホイアンの日本人町で次介に会う。一年が経ち、二人で日本に帰る日、次介が世話になった日本人が亡くなる。次介は後で帰ることにし、大介だけが船に乗った。日本は海外から帰った者を日本の中に入れない政策に変わっていた。大介は長崎近くの島に降ろされ長崎の孝慶和尚を訪ねる。両親の法事の為に島に帰る。
 大阪で大介が持って来た積み荷を売り代金が入った。
 小野家は姉妹二人になっていた。船遊女になっていた。奈美は大介に会った日、自殺した。比奈と大介は高取島に帰った。大介は京で官許を得、目代になった。比奈と結婚した。二年後男子が生まれ、次介と一緒にいた良吉が次介の便りを持ち帰った。ホイアンの日本人町で暮らす、別れの手紙だった。布で作った桜の花びらを本物の花びらと一緒に撒いてほしいという手紙。
 谷文四郎は幕府の日本人を海外に置き去りにする方針に腹を立てキリシタンになった。昔、筒井筒の許嫁が、親の都合で村上水軍の村上家に養女に出され別れていたが、村上淳姫となった許嫁は父親を探し、文四郎を探していた。長崎で大介が手紙を届け二人は会えた。二人は心中した。

2015年8月21日金曜日

口入屋用心棒30

口入屋用心棒30 目利きの難 鈴木英治
 湯瀬直之進は佐賀大左衛門から剣術道場の師範代のはなしをもらった。倉田佐之助と沼津家当主真興の弟房興の警護役の川藤仁埜丞を誘った。大左衛門と会う日、大左衛門は目を斬られる。直之進は大左衛門の警護に付き、佐之助は大左衛門が三ヶ月前からこちらに会った人に会い、犯人を捜す。
 岩清水家の用人・三船象二郎は、佐賀に刀の鑑定を頼みどれを贈り物にするか選んでもらった。岩清水家は若年寄・遠藤信濃守に関の孫六を送る。信濃守が眺め飽きた頃、御箪笥番・波多野展兵衛に偽物と取り替えてもらった。波多野が象二郎を呼び出し、信濃守が刀を見、佐賀に鑑定を頼もうとしていることを伝える。象二郎は鑑定が出来ないように佐賀の目を斬った。象二郎に付いている小者が波多野を殺した。
 佐之助は象二郎に会い、遠藤に会い、象二郎が怪しいと睨んだ。本物の刀の持ち主を殺しに来た時に阻止し、遠藤に会わせた。象二郎は自死した。象二郎の若党も自死した。
 佐賀の目は、少し見えるように回復した。失明は免れた。

2015年8月20日木曜日

吉原裏同心22 

吉原裏同心22 夢幻 佐伯泰英
 吉原の座頭・孫市が殺された。孫市はこつこつ貯め金を持ち歩いているという噂があったが、孫市は亡くなった母親が世話になっていた女中のために駄菓子屋を買っていた。吉原を辞め駄菓子屋の辺りの按摩の縄張り権を買い、一緒に住もうと考えていた。
 孫市を殺したのは、喜の字屋の仕入れ方の肩書きを利用して妓楼や茶屋の物を盗んでいた正太郎こと牧造だった。神守幹次郎は牧造が幹次郎と薄墨太夫がキスをしていたのを見たことを知ったので、捕らえる事無く、殺した。

2015年8月19日水曜日

居眠り磐音江戸双紙49 新・酔いどれ小籐治2

居眠り磐音江戸双紙49 意次丿妄 佐伯泰英
 意次が亡くなる。意次が残した柳生永為ら七人が松平定信よりも坂崎磐音のところにくるようにし向け、打ち払う。
  
新・酔いどれ小籐治2 願かけ 佐伯泰英
 小籐次を黙ってお参りすれば願いが適う。という噂が広まり、さい銭が投げ込まれお祈りする人が後を絶たない。寺社奉行から神社仏閣以外でさい銭を貰いお祈りしてはいけないと注意されるが、小籐次はさい銭は自分の物にせず、お救い小屋の寄付にすることを町奉行所に届けていた。
 そんなことで儲け、小籐次の名声を落とし、小籐次を庇護する老中青山忠弘を失脚させようと企む者がいた。小籐次を望外川荘のおりょうから放し、おりょうを我が者にしようとした芽柳派の季庵こと同朋頭塩野義佐阿弥だった。おりょうと駿太郎が成敗する。
 おりょうは芽柳派をもう少し小さな規模にすることにした。
 駿太郎は赤目小籐次が自分の父でないことを教えられる。確かめることはしなかった。

2015年8月18日火曜日

御広敷用人大奥記録(八)

御広敷用人大奥記録(八) 柳眉の角 上田秀人
 吉宗は、竹姫へ手出ししたのは、館林藩主・松平右近将監清武の指示か、江戸家老・山城帯刀の独断か見極めるよう水城聡四郎を使いに出す。
 紅は大奥へ行き、竹姫に悪さをしようとした天英院に仕返しをすると天英院に告げるだろう女中に聞かす。耳に入り何をされるか気が気でない状態にするだけで良い脅しだった。
 水城聡四郎と大宮玄馬と伊賀忍者・山崎伊織は吉宗が竹姫と婚姻する下準備のため京に発つ。途中、郷忍・藤川義右衛門たちに襲われるが撃退する。

2015年8月17日月曜日

せっこの平蔵道場ごよみ2

せっこの平蔵道場ごよみ2 ちぎりの渡し 早見俊
 盛岡藩南部家から上覧試合にでる四人を預かり手ほどきをする。優勝する。決勝戦の相手の津軽藩士・峰山は、千葉周作に付いていた。峰山から試合前に相手・菱沼源吾を襲い、手傷を負わせたと聞いた周作は峰山の腕を木刀で打ち据えていた。周作は津軽藩の剣術指南を辞める。
 峰山は浪人を集め、平蔵と周作と津軽藩士を襲おうとした下斗米秀之進を殺そうとする。門人を人質にし、三人を呼び出す。三人が浪人たちを叩きのめした後、町方が来る。浪人たちは盗賊もしていた。
 江戸川千斎と言う学者と知り合い、四十年前に悔恨を残した女に対し千斎の思いに一肌脱ぐ、お由は千斎から貰った二百両で同郷の女を身請けし、一緒に郷里に帰る。
 徳三郎の恋の相手・お貞の行方不明の旦那を探し出し、良くない仲間から救い出す。奉行所に出頭する。そして盗みをする浪人集団が捕まった。

2015年8月16日日曜日

忘れ草秘剣帖3 4 

忘れ草秘剣帖3 孤剣、舞う 森詠
 江戸で父たちの仇を探す。
 呪術を使う斎木興輝は二代前の御落胤だった。が無視され血縁は切腹させられた。そのため直系の斉彬の子供を呪い殺していた。西郷から渡された村雨を斎木に返し弔う。
家族の仇、黒手組の東郷嗣彦と橘玄之典は殺した。
 西郷に渡しは辰之助の息子だという。
 北辰一刀流の目録を貰う。

忘れ草秘剣帖4 影狩り 森詠
 安政三年
 進之助に影武者を探す密命が下る。
 黒手組を一網打尽にしたつもりが、また新しい敵が送られてくる。薩摩傀儡らしい。
 進之助は神奈川で商人の用心棒をする。商家は密貿易をし、薩摩藩の利害と敵対し、盗賊として襲ってきたのは薩摩の傀儡だった。奉行所も現れ、商家も捕まり闕所になる。進之助は毒矢を受け、一ヶ月気が付かなかった。どうにか起き上がる。

素浪人半四郎百鬼夜行【零】 

素浪人半四郎百鬼夜行【零】 狐嫁の列 芝村凉也
 榊半四郎が江戸に出るまでの話し。
 家は鷹羽家より以前の加総持家に仕えていた。鷹羽家の初代に山方配下ではあるが士分に取りたてられ刀の所持を許されていた。
 父は山の鉄砲水で亡くなった事になっている。遺体は見付からなかった。お殿様のお声がかりで父親の上司・中尾伴内に預けられた。12才から18才まで過ごす。
 三谷良衛の道場へ通う。
 中尾家の娘・志津がオオヒトに連れていかれるのを追いかける。オオヒトは半四郎を待っていて二人を元の場所まで戻してくれる。三年ぐらいの間時々握り飯をその場所に届けた。誰も持って行かなくなって止めた。
 刀を買った。その道具屋を探すが見付からない。必要な時現れる道具屋。
 役目で奥山に入り、山神と言われる大熊に遇う。半四郎は刀を掲げ熊に対する。熊は逃げて行った。上司・氏家は怪我をし亡くなる。みんなで亡き骸を運ぶ。
 志津は請われて上士の家に嫁する。新しい殿に手籠めにされ、実家に戻る。離縁状を貰ったにも関わらず、殿様の所望により帰るように言われる。中尾家は断わっていたが、殿の命令では断われまい。と言う言葉で志津は自死する。
 半四郎はいつももう一人の自分と話していたが、もう一人の自分は志津と共に行き、もう一人の自分と話すことはなっくなった。
 殿の前で剣道の試合が行なわれた。志津の結婚相手と真剣で戦う事になった。半四郎を殺すつもりだったが、半四郎は浦山高則の両手を切り落とす。半四郎は藩を出た。


2015年8月15日土曜日

吟味方与力人情控2

吟味方与力人情控2 おくれ髪 辻堂魁
 文政2年 1819年 前奉行 永田備前守正直
 鼓晋作33は榊原主計頭忠之が北町奉行になった日、北町奉行所詮議役吟味与力の助から本役になった。
 29才の時、小十人役旗本・志村高江と結婚 娘・宛4、息子・麟太郎十ヶ月
 晋作は盗賊・銀狼捕縛の専従の組の頭になる。
 芸者・花守が柴崎沖節の娘・樹と言っていた城の市が殺される。御家人の間でささやかれている柴崎の残された子供が銀狼になっている。が花守と柴崎姉弟、銀狼を繋ぐ証拠は無い。十年前、姉弟が傷の手当てをした男、白狐一味、絵師・北庵、
 十年前、白狐一味の頭は仲間に裏切られ、傷つけられる。助けたのは柴崎姉弟、父母が亡くなり子供たちは会津の助けた頭を頼る。十年修行し、銀狼になり江戸に戻る。父母が死んだ原因、金貸し城の市を殺す。白狐一味がお頭を殺しに来る。頭・北庵と二人の兄弟に返り討ちに合う。北庵も傷を負い銀狼の頭として死んで行く。
 晋作は姉弟が江戸からから出るのを見逃す。白狐一味と銀狼がみな死んだことにした。

鎌倉河岸捕物控〈二十六の巻〉

鎌倉河岸捕物控〈二十六の巻〉 衛門謹慎 佐伯泰英
 寺坂毅一郎を与力にする話しがでた時、北町奉行小田切直年を罷免しようとするものが出てきた。ために、医者が殺され、同心が一人殺される。
 宗五郎と政次と八百亀が調べ、敵が動くように寺坂を金品を要求した疑いで閉門謹慎にした。
 中心は金貸しの木佐貫長右衛門で北町奉行を引き下ろす役が与力・房野井で働くのは門前廻り同心堀内新兵衛と村田裕次郎、極秘文書持ち出しは用部屋手付同心・別府だった。新しい町奉行に旗本・林部を就けるために、老中松平伊豆守信明の用人が加担していた。
 宗五郎は木佐貫等を捕らえ、松平信明に会い、用人の事を話す。用人は国許へ。宗五郎は松平家の借用書を燃やす。他の旗本大名の借用書を返す。返されたお礼に米、酒が届く。暮れのお救い米として配られた。
 閉門を解かれた寺坂は与力になることを断わる。妻・伊代 息子・毅之助 娘・りょう5が金座裏に出入りするようになる。


遠い花燭 

遠い花燭(はなあかり) 森真沙子
 寛政2年 1790
 工藤真葛・本名あや28 工藤平助の長女 嫁ぐが、三ヶ月で実家に戻る。
 工藤平助 田沼意次に引き立てられ蝦夷奉行になる手前で田沼が失脚した。実態がないため生活が逼塞しただけで済んでいる。仙台藩御抱え医師のため手は出してこない。町医者もしているが、松平定信に睨まれているためあまり人は寄りつかない。が見張られている。
 青島俊蔵に会うため牢に入った浄寛が怪我をして平助の所に来る。真葛は恋する。浄寛が立ち去る時、真葛に蝦夷の地図を預ける。浄寛は長谷川平蔵に追われていた。浄寛は蝦夷を開墾しようという夢があった。真葛に会いに来た夜捕まる。その後どうなったか分からない。35才の時仙台藩の只野伊賀行義に嫁ぐ

「むかしばなし」と「只野真葛」を図書館で予約する


2015年8月14日金曜日

大奥同心・村雨広の純心2

大奥同心・村雨広の純心2 消えた将軍 風野真知雄
 川村幸右衛門に術を掛けられた尾張忍者の頭柳生幽斎は吉通を通さず、家継を殺すため忍者を動かす。
 三年太郎と毒使いだった。猿を使い本丸の屋根に火薬をしかけ爆発させる・猿使いと、石垣の石を外し穴を掘って大奥の床下に潜り込む・三年太郎、茶わん蒸しの卵に毒を仕込む・毒盛り半兵衛だが悉く阻止される。
 本丸の屋根が爆破された時、家継は三年太郎が掘った穴から外へ逃れていた。
 柳生幽斎が利用しようと娘を誘拐し、大奥同心を殺そうとした柳生静四郎は大奥同心の仲間になった。川村幸右衛門は同心に殺された。

2015年8月13日木曜日

歴史探偵・月村弘平の事件簿1 3

歴史探偵・月村弘平の事件簿1 東海道五十三次殺人事件 風野真知雄
 月村弘平28才 歴史研究家 先祖は八丁堀同心 恋人・上田夕湖 警視庁捜査一課勤務
 弘平は箱根で死体と遭遇、夕湖は品川の事件を担当。日坂と御油でも死体が見付かる。月村は東海道五十三次を背景にした春画が出回ったことを突き止める。その絵を扱った店に行った時、その社長は四人を殺したのは自分だと遺書を残し亡くなっていた。殺された四人は買った人だった。
 春画を高く売るためにチア・リーダー部の女子学生を使っていた。自分のチームが勝つために他のチームの選手に眠薬を飲まし、春画と同じポーズの写真を撮り、試合直前に選手に写真を見せ、動揺させ勝った。社長の愛人になっていたキャプテンだった。
 一連の犯行は被害にあった女子部員とコーチがやっていた。コーチが四人を強請り名前を知られ殺さなければならなくなった。四人は逮捕された。

歴史探偵・月村弘平の事件簿3 信長・曹操殺人事件 風野真知雄
 浅井光政W大教授は信長は曹操の真似をしていた。と発表。大阪の鉄道会社の社長・高峰が文句をつけにくる。浅井教授の目的は、高峰を殺すことにあった。最後安土城の城跡で、高峰を抱え込んで浅井教授は飛び降り、二人とも亡くなった。
 浅井教授は25年前に高峰の会社の事故で家族三人を亡くしている。去年また事故を起こし、反省していないように感じ復讐しようとした。

2015年8月12日水曜日

大富豪同心4 5 7 8

大富豪同心4 御前試合 幡大介
 八巻卯之吉は町道場が襲われ火事になった現場に居合わせた。道場主・溝口左門、若侍の格好をした娘・美鈴。家宝の豊後行平を盗まれていた。備後の国丸山家の剣術指南になるために豊後行平を見せることになっていた。卯之吉は三国屋から豊後行平を借り、溝口に貸す。
 盗まれた刀を探す。現丸山家の剣術指南役の加治川七郎左衛門が溝口に恥をかかせ、剣術指南役に付かせないために刀を盗んでいた。
 丸山家で御前試合をし溝口が勝ち、豊後行平を披露する。加治川は偽物だと言うが、研ぎ師は本物だと言う。
 丸山家にも豊後行平があるが借金の抵当になっている。将軍に見せなければならないので貸して欲しいという。卯之助は三国屋と話しを付ける。借金の利子分を無くし、元金のみ返済、国許の山の事業の権利を三国屋に任すということで、丸山家に刀を返す。
 卯之助は加治川から溝口の豊後行平を取り返す。梶川と組んだ長右衛門一家が襲ってくるが美鈴が撃退し捕まった。
 美鈴は卯之助が剣術が出来ない事を知っているが、誰にも言わない。八丁堀の屋敷の下働きに入る。

大富豪同心5 遊里の旋風 幡大介
 卯之吉は同心になったり、三国屋の若旦那で吉原に行ったり、している。必要になったら、役者の由利之丞を八巻の替え玉にした。溝口美鈴が八巻を守る
 金左衛門一味は吉原に火を付け、延焼を恐れる浅草寺が寺宝や寺銭を持ち出した所でそれらを奪う計画を立てていた。順に計画が阻止されて行く。卯之吉は何もしなくても八巻に見破られたと盗賊は思う。
 卯之吉には吉原のお友達・寺社奉行所大検使・庄田朔太郎がいた。
 八巻卯之吉を狙うお峰がいる。

大富豪同心7 水難女難 幡大介
 大水害が起こる。打ち壊しを煽るものがいる。打ち壊しの隙に金品を盗もうと思っている輩がいる。
 三国屋が狙われる。卯之吉の吉原のお友達・越後山村藩梅本帯刀の三男源之丞が領内から米を運んできてくれた。打ち壊しは治まった。
 打ち壊しを煽っていた僧侶・山嵬坊と浪人・浜田それに角蔵は逃げた。夜霧丿次郎兵衛一味の残党お峰は卯之吉に迫り、水谷弥五郎に捕まる。お峰は八巻同心と三国屋の若旦那が同一人物だと知った。

大富豪同心8 刺客三人 幡大介
 お峰は牢に火付けし助け出される。山嵬坊は八巻を殺すために三人の刺客を雇う。浜田と吉兵衛と佐吉。
 由利之丞が八巻になっている時、商家の主に化けた吉兵衛を助けた。その時浜田に襲われる。走り逃げ、追った浜田は病の為血を吐いて死んでしまう。吉兵衛には見えないぐらい早業で八巻が浜田を殺したと思った。
 吉兵衛のお礼がしたいと言う言葉に釣られ由利之丞は呼び出しに応じる。吉兵衛と山嵬坊が由利之丞に迫った時、寺社奉行所大検使・庄田朔太郎と町奉行所の捕り方に囲まれていた。捕まる。
 佐吉は八巻を殺すため、屋敷へ忍び込むが美鈴に阻止される。殺す気が無くなったが、お峰が掟に依って殺した。お峰は大阪へ行った。八巻が三国屋の若旦那だとは教えない。八巻が悪党を成敗していくのを楽しみにしているような。
 

2015年8月11日火曜日

八丁堀育ち4

八丁堀育ち4 早春の河 完 風野真知雄
 15の春 伊岡夏之助 柳瀬早苗
 芸者浜代の死 夏之助と早苗が南町奉行所の山崎半太郎に襲われた件、その場にいた煎餅屋の猪之吉の死、二人をおびき寄せたと思われる清州屋の謎、早苗の父北町奉行所与力魚梁瀬宋右衛門への襲撃が今までに起こったこと。全てが繋がっていると思っている。手掛かりは16年前の木戸良三郎の勾引かしにあると思う夏之助。
 二人は、同じ場所で躓いたように転びそうになりながら歩く若侍の不思議を解明する。
 牛がいた商家の主の死の犯人を見付ける。何故、牛がいたのか。
 道場のいじめっ子の防具に書かれた字を解明する。
 清州屋は越前屋を騙し、清州屋は店を閉めた。主人・おちさを探すが、行方不明。
 早苗は若葉が持ち出した右京の持ち物の小判を見、16年前の勾引かしの身の代金ではないかと思い、叔父洋二郎に注進する。手に入れた小判は木戸の刻印があった。丹波がもっていたことが明らかになる。
 二人はおちかの大奥時の同僚からおちかと丹波美濃助が幼馴染みで恋仲だったことを聞く。
 宋右衛門は右京を実家に帰す。丹波がおちかの所にいる時におちかを捕らえに行った。丹波は凄まじい抵抗をし、壮絶な討ち死にした。
 右京は夏之助を目障りなガキと言い、迫ってきた。夏之助は道場で研究していた、地摺りから小手狙いで右手の筋を切った。右京は姿を消した。母たちと暮らしていた。
 引きこもってしまった若菜を外へ連れ出した木戸良三郎を養子に迎えた。
 夏之助は16才で元服、18才で早苗と夫婦になった。同心見習いになる。
 新聞への寄稿や英語の翻訳仕事をしている。
 木戸良三郎は東京警視庁の幹部十年前に退職
 紅葉は売れない戯作者と駆落ちした。今は売れっ子になった。
 洋二郎はポン太と結婚、すき焼きの店を三軒もっている。
 あれから50年たっている。

2015年8月10日月曜日

せっこの平蔵道場ごよみ

せっこの平蔵道場ごよみ 早見俊
 文化13年 1816
 久松平蔵23は盛岡藩南部家の若君・吉次郎の剣術指南をするが、嫌われてしまう。父は国許で寺社御町奉行、兄は御目付、平蔵も寺社御町奉行与力だったが、藩を離れる。千葉周作と手合わせしたいと思っている。
 文政4年 1821年 平蔵28才 妻・春菜24
 三年前に深川今川町の中西派一刀流十時道場に婿入りして十時平蔵になる。
 叔父に呼ばれ盛岡藩の上屋敷に行き、新しく藩主になった利用(としもち)15に家斉に拝謁時に鉄瓶割りをみせなければならなくなったから剣術指南を依頼される。
 商家の若旦那が勘当され唐茄子売りをしているのに手を貸す。長屋のもめ事に巻き込まれれ、やくざが家主を脅し、仲間を大家にし、同心にも袖の下を渡していたことが明らかになった。
 春菜が叔父さんと呼ぶ杉田伝九郎が道場を訪れ、遠州磐田の松山家の剣術指南役の仕官の話しを持って来た。十両いるという。詐欺だった。平蔵は伝九郎と試合をし手首の骨を折り、十両渡し、道場に近づかないように言い、春菜の夢を壊すなと言う。春菜に解らないようにしたが、春菜は見ていた。
 浮世亭珍朝は兄弟子・珍助に美人局の芝居をうたれ、克服し一段高みに上った。
 段階を踏み鉄瓶を斬ることが出来た。半蔵は5年前の若殿では無いことに気がついた。若殿は亡くなり、南部一族の信浄の三男善太郎だった。
 道場に千葉周作が訪れた。平蔵は留守だった。
 

2015年8月9日日曜日

仇討ち東海道一

仇討ち東海道一 お情け戸塚宿 小杉健治
 享保13年 1728年 
 矢萩夏之介24 父・仙北藩飯田備後守家来矢萩夏右衛門が新谷軍兵衛に殺され仇討ち願いを出し、追いかける。
 小弥太22才 15年前。矢萩夏右衛門が、倒れた父と母を屋敷に引き取って養生させ後、働かせて貰えた恩のため夏之介と一緒に仇討ちの旅に出る。
 仇・新谷軍兵衛は、旗本に匿われていたが、江戸を出て、京と大阪の間にある旗本の知行地・富永村へ旅立つ。
 戸塚で老中に直訴しようとしている百姓に会い、手を貸すことになる。家老と郡代官と飯盛旅籠の主と地廻り等の癒着の証拠を掴み、捕まっている人たちの解き放しと年貢等の徴収のやり方を考え直す約束を取り付ける。
夏之介等を足止めし、どさくさ紛れに夏之介を殺そうとする、軍兵衛の罠だった。解決し、軍兵衛も留まっていたので差は開いていない。

2015年8月8日土曜日

忘れ草秘剣帖2

忘れ草秘剣帖2 流れ星 森詠
 鏡進之介の代わりに斬られたお吟は進之介のことを話す。進之介は断片を思い出すが何も解らない。
 薩摩藩は斉彬と久光のどちらを藩主にするか藩内で争っていた。重豪の子・斉興が現藩主で重豪お気に入りの孫・斉彬よりも愛妾・お由羅の子の久光を藩主にしたがっていた。お由羅は斉彬派を潰すために黒の手組を組織した。対抗するために忘れ草を創った。という。
 幕府の命令で斉彬が藩主に就いたが、斉彬の世継ぎは次々と亡くなり一歳にならない哲丸だけが残っているという。また、斉彬には隠し子があるらしい。それを知っているのは忘れ草の頭・進之介の父親・江戸留守居役鏡辰之助だった。
 辰之助と母・志乃・弟、妹死体で見付かる。それを聞いた進之介は由羅の隠れ屋敷に行き斬られた。忘れ草の者が川船に乗せて川に押し出し力尽きた。進之介の行方は判らなくなっていた。やっと見つけ出した。ということだった。お吟はいなくなった。
 進之介は大原一真から剣術を習う。
 宮田屋惣兵衛の用心棒として江戸へ行く。勝海舟と長州藩の長井雅楽時庸を紹介され勝に西郷に鏡進之介のことを頼まれていた。と言われる。
 夜、お吟が新のお頭に会わす。と呼びに来る。西郷隆盛だった。そして進之介が斉彬の隠し子だと言う。 つづく。
 
 

2015年8月7日金曜日

忘れ草秘剣帖1

忘れ草秘剣帖1 進之介密命剣 森詠
 寛永7年 1854年 神奈川宿
 小舟の中で怪我人が見付かる。殆ど死人のような侍を廻船問屋宮田屋のお嬢さん・さきが助ける。侍は一月後目を覚ますが、進之介という自分の名前の他は思い出せない。
 同じ長屋に住む大原一真に剣術を習う。進之介は薩摩の薬丸野太刀自顕流を使うようだ。
 進之介は狙われる。進之介を助けようと身を呈した御高祖頭巾の女が怪我を負う。忘れ草を持ってる女だ。

2015年8月6日木曜日

日暮同心始末帖7

日暮同心始末帖7 父子の峠 辻堂魁
 騙りを働き捕まった作造が斬首になった。作造の父親が、捕まえた日暮龍平を恨み、龍平の息子・俊太郎を勾引かす。
 帝釈山地の山王峠まで追いかけ俊太郎を助け出す。
 龍平は定町廻りになった。

2015年8月5日水曜日

大奥同心・村雨広の純心

大奥同心・村雨広の純心 月の光のために 風野真知雄
 村雨広29 新井白石から月光院を護るように言われる。月光院は広の昔の許嫁のような人・輝であることが分かる。広があみだそうとした秘剣月光から月光院と名乗っていた。
 紀州吉宗の川村一族の手から月光院を護る。
 

2015年8月4日火曜日

素浪人半四郎百鬼夜行1

素浪人半四郎百鬼夜行1 鬼溜まりの闇 芝村凉也
 神之木二郎左改め榊半四郎は家老の息子・殿のお気に入りの近習を真剣で立ち会い廃疾の身にしてしまう。脱藩し、仇討ちに来られるものと覚悟していると、何も無かったことになっていた。素浪人になる。
 鬼溜まりで鬼火を移動させる際野聊異斎老人と捨吉少年と出会う。
 行き辺りばったりで歩いていると、赤ん坊が消えたという商家の前で聊異斎と捨吉に会う。同行する。空間が歪んだ家だった。家を建てた頭領は不思議な自殺をし、不思議な木の塊を残していた。聊異斎は商家の庭で火を燃やし、捨吉が形を変えた木の塊の中から赤ん坊をとり出す。半四郎は追いかけてきた手を自分の刀で斬った。
 半四郎は刀を研ぎに出すが断わられる。この刀に三百両だしてもいいという刀商叶屋に会う。際野聊異斎を知っていた。刀を研いでくれ、その間の刀も借りられた。
 刀目的のような辻斬りが続く、半四郎の所へ調べに北町奉行所臨時廻り同心愛崎哲之進がくる。愛崎は叶屋に刀を借り囮になる。半四郎も同行を頼まれる。聊異斎と捨吉も同行する。辻斬りは死人で斬っても死なない。半四郎は自分の刀で対応し相手の刀にひびを入れる。刀を地面に埋め、地蔵を置く。
 半四郎の長屋に自分の娘を売った母親がいる。母親を思い身を売った娘が自分の許嫁のような者だった志津とだぶる。娘が死んだことを知った母親は自分たちをこんなふうにした旗本の渡用人に包丁を振り回し殺される。渡用人には他にも同じような女がいた。半四郎は用人を斬った。自首のつもりで愛崎に会いに行くが、人の道に外れたら捕まえる、わざと捕まらせようなんてことはするなと言われる。

2015年8月3日月曜日

吉宗の隠密

吉宗の隠密 先手刺客 宮城賢秀
 享保元年715 1716831
 江戸裏社会の元締めになりたい素太郎は 阿片をエサに裏社会の元締め四人を品川の外れの小屋に集めて暗殺し遺体を焼いた。15人の公家侍に手伝ってもらった。阿片も公家侍が持っていた。
 正木慎九郎29 吉宗の隠密 彩18 女忍・慎九郎の弟子であり愛人 裏社会の元締めの探索をしている慎九郎の前で四人の元締めが殺された。殺した者を追いかけて調べて行く。京からの公家侍を倒し話しを聞き出し逃げた素太郎を追い、京都へ行く。阿片と公家侍を探し、潰して行く。阿片の取り引き相手も潰す。下江する公家侍を仕留め、勅使を亡き者にするつもりだということが分かる。
 鉄砲30丁、浪人30人を集める尾張藩の食客を見付け始末する。
 813日 吉宗 征夷大将軍になる

2015年8月2日日曜日

大富豪同心1 

大富豪同心1 八巻卯之吉放蕩記  幡大介
 安永 将軍家治
 八巻卯之吉24才 札差し両替商三国屋の三男 祖父・徳右衛門が同心株を買い卯之吉を南町同心八巻家の養子にする。
 銀八 面白くない幇間 卯之吉しか相手にしてもらえない。岡っ引きのように付いて回る
 殺された男が宮地芝居の役者・琴之丞だった。死体の場所が寺社地で大名の菩提寺だったため大名が出てくる。鳶職と黒雲一家がでてくる。出てきた大名は三男で卯之吉の放蕩仲間だったのであっさり手を引いてくれる。
 蘭学医の元で修行をしたこともあるので、観察する。
 琴之丞の引き抜きに関係するようだ。引き抜こうとしていた荒海丿三右衛門は話しを聞きに来た卯之吉を崇拝してしまい、琴之丞のことを調べて卯之吉に報告する。
卯之吉が邪魔になった黒雲一家は殺し屋を雇うが、卯之吉に附いた用心棒が斬り姿をかくすから八巻が斬り捨てたことになった。
 銀八と三右衛門と用心棒の水谷弥五郎が集めてきた話を聞き、犯人を割り出した。
 琴之丞の贔屓赤沼大膳の家来と黒雲一家の代貸し宮芝居の座長の仕業だった。三座の檜舞台に立ちたい琴之丞と格の違いを言う三座の間のもめ事だった。八巻は三座に累が及ばないようにした。

2015年8月1日土曜日

大富豪同心2 3

大富豪同心2 天狗小僧 幡大介
 見習い同心・八巻卯之吉は油問屋白滝屋の一人息子、七之助が天狗に攫われ帰って来たと言う事件を調べる。
 七之助の母親トキと思われる死体が見付かるが、七之助も父親も否定する。トキと言う母親も現れるが七之助の本当の母親・弓だった。卯之吉は白滝屋の元手代を助け治療し、元同輩の医師に預ける。安く医療を施し良く流行っている精神科も診る医師・爛堂を紹介され会いに行く。卯之吉はそこで縫合技術を披露することになり爛堂の弟子左右吉と仲よくなる。
 奉行所は霞丿小源太一党を追っていた。和泉屋が襲われた。卯之吉は左右吉の話しを聞き、爛堂が小源太一味だと確信する。七之助を探っていた荒海丿三右衛門から七之助の母親は盗賊の引き込みということが分かる。
 内与力・沢田彦太郎に話す。奉行所は白滝屋で霞丿一味を捕まえる。逃げた爛堂を卯之吉は爛堂の家で捕まえる。安くして足りない治療費を治療費を安くあげようと爛堂に罹った商家から盗んでいた。
 トキを殺してしまったのは七之助だったが、我が子に会いたくて見ていた弓が死体を始末した。捕まった弓は引き込み役に不都合だったのでトキを殺したと自供し白滝屋は何もなかった。
 
大富豪同心3 一万両の長屋 幡大介
 八百屋で裏長屋の大家をしている太吉が殺された。娘・直16。太吉は昔、盗賊夜霧の治郎兵衛の手下・ムササビの太吉だった。直は知らない。
 夜霧の治郎兵衛が江戸に現れた。夜遊びは卯之吉に邪魔され、掛屋の株を買う話しは
三国屋に邪魔され、太吉が死んだため長屋に埋めた一万両を取り出すことが出来ない。上手くいかない事だらけ。手下に裏切られ居場所を密告され捕まる。
 裏切った平三は太吉を殺していた。治郎兵衛が捕まっている間に手薄な長屋に火を付けるつもりでやって来た所を卯之吉に捕まる。
 卯之吉は直に父親のことが知れることのないよう一万両の事は伏せる