2015年12月10日木曜日

口入れ屋おふく

口入れ屋おふく 昨日みた夢 宇江佐真理
 口入れ屋「きまり屋」おふくの伯父・芳蔵と父友蔵45がやっている。二人は双子。芳蔵 おとみ夫婦、長男・辰蔵25は刀剣商に奉公。次男・彦蔵20がいる。おふくの母・おとよは亡くなった。
 慶長笹書大判 おふくは女中に入った八百屋で慶長大判を使ってしまおうと言う夫婦の会話を聞く。岡っ引きの権蔵に言う。八百屋の前で行き倒れになった侍姿の中間の持ち物だった。
 粒々辛苦 箸屋の主が伊勢参りに行き、女将は実家に帰っている。隠居の世話をしているおふく。箸屋の仕事人が辞めてしまう。残った者で箸を作るが売り物にはならない。主人が帰って来て立て直す。隠居さんがおふくに先代が作った箸をくれる。
 座頭の気持ち 診療所を開いている座頭・福市の内儀が出産のため実家に帰る。おふくは女中にはいる。一ヶ月余り働く。福市は代金を払わない。検校に訴える。福市は位を剥奪される。
 名医 近所の医者の所へ女中に行く。藪医者だと思っていたが患者に最後まで寄り添う医者だった。
 三日月 何の病気か分からない我が儘な娘の女中に行く。娘と言っても船宿に嫁いだが病気になり帰ってきていた。娘は死ぬ。買い物に出かけた先で、五年前おふくを置いていなくなったおふくの夫・勇次に会う。おふくと所帯を持つ前に結婚していた女がいたのだ。別れていたのでおふくと一緒になったが、女が病気になり勇次は女の所へ行った。子供がいた。
 昨日みた夢 八丁堀の同心の所へ女中に行く。同心の嫁は百姓の出ということで女中扱いだった。優しかった隠居が亡くなり、嫁はおふくと一緒に家を出、津軽に帰った。
勇次にやり直さないかと言われる。おふくは、五年間ケリがつけられなかったが、壊れた物は元には戻らない。と思う。
 

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