2015年12月4日金曜日

帳尻屋仕置(一)

帳尻屋仕置(一) 土風 坂岡真
 帳尻屋始末は琴引又四郎が中心で、仕置は口入れ屋「蛙屋」忠兵衛が中心か。
 入札御免 忠兵衛は三百人の侍を集める仕事を請け合う。出会った元御家人・浜崎伝十郎のおかげで三百人を集められた。別の口入れ屋山吹屋にみんな持っていかれてしまう。
 浜崎が殺される。浜崎が小普請世話役だった時、小普請組頭・柏木の命令で小普請金を使い、両替商の指南で米相場等をやらされ儲けた金を出世のために使い、柏木は小普請支配になっていた。浜崎は義父のため柏木を強請り十両を手に入れる。柏木の殺し屋になっていた義弟に殺される。忠兵衛は義弟と柏木を殺し、帳尻を合わせた。
 三百人の侍は帰って来た。忠兵衛の店から仕事に行った。
 なぐられ屋おぎん 御用金五千両が盗まれた。雨蛙の達五郎の仕業だ。勘定組頭・荒磯と同心・鶴田が情報を流していた。盗んだ金を達五郎の昔の仲間・道哲に盗まれていた。道哲は殺される。忠兵衛は達五郎と鶴田と荒磯を罠にかけ捕まえる。道哲の娘おぎんが持っていたお守りから五千両の隠し場所が分かり、お金も戻る。
 筏師の娘 忠兵衛の女房・おぶんは筏師の元締め・重蔵の娘だ。材木を独占しようとする材木問屋と儲けの上前を刎ねようとする作事奉行に楯突き、囲い込みを承知しなかったため重蔵は殺された。忠兵衛は囲い込まれた材木を大川に流しす。材木問屋の番頭は捕まり主と奉行は殺される。
 元盗っ人の忠兵衛は北町奉行所内与力・長岡玄蕃にこき使われていた。これが最後だといわれた。

0 件のコメント:

コメントを投稿