2015年12月16日水曜日

秋山久蔵御用控24

秋山久蔵御用控24 守り神 藤井邦夫
 邪魔者 南町奉行所定町廻り同心・神崎和馬が悪徳同心だという密告状が届いた。和馬の動きを見張る。和馬が通う一膳飯屋の娘・おこまを勾引かそうとする者たちにとって和馬は邪魔者だった。おこまは死んだ盗賊の娘だった。盗賊の隠し金が目当てだが娘は知らない。盗賊の仲間は捕まる。
 人違い 三千石の旗本の若様8が勾引かされた。二百両を持ち出かけたがぐるぐる廻って帰ってきた。一年前、若様と間違って勾引かされた家来の子供がお金を用意出来なくて亡くなっていた。殿様にお金を貸して欲しいと頼んだが断わられた子供の親が、若様を勾引かしていた。息子に詫びて欲しいと頼んだが逆恨みだと言われ犯人だと解ってしまい斬られた。若殿は帰って来た。家来は斬られ、命は助かったが死んだ事にし犯人死亡でけりをつけた。
 守り神 博打打ちの男が殺された。大店の旦那や若旦那を賭場に誘い遊ばせ、博打にどっぷり漬からせて金を吸い取るような男だった。五十両の借金を作ってしまった若旦那の母親が犯人だった。十五年前、夫が亡くなった時、再婚しなさいと離縁されていた。母親は離縁されてもずーと息子を見守っていた。夫を殺したのは自分だという。酒が入ると暴れる男を突き飛ばし、頭を打ち死んだのだ。昔のことは証拠がない、今回は江戸十里四方払いになった。
 腐れ縁 仲居をし、客からお金を借り、お金を手にすると手込めにされそうになったと騒ぎ出す。そんな手口で詐欺をする女・おゆうが弥平次の店・笹舟にきた。後ろに二千石の旗本の次男・黒崎裕次郎がいることが判明。おゆうがつけられている事を知った黒崎はおゆうを殺す。秋山久蔵は黒崎主水に掛け合い、勘当された裕次郎を斬る。

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