入り婿侍商い帖(五) 関宿御用達2 千野隆司
今年は豊作で米がだぶつきそうだ。米を少しでも高く売れるように、新米番船と銘打って新米を運ぶ船の競争をすることになった。六藩六船での戦いになる。
角次郎は関宿藩木村屋の八千代丸に乗る。慣れた水主が行方不明になった。角次郎も船の帆の張り方向きなど練習する。
始まってからもいろんな妨害があり離脱する船、遅れる船がある中、大黒屋の八千代丸は二位になった。
一位になった店は新米が四倍の値段で売れた。一位には及ばないが大黒屋は五割増しで売れた。
十月中旬おまきは男の子を出産する。
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