かってまま 諸田玲子
かげっぽち 伊夜 父親が旗本・成島家の嫡男の罪を被り牢死したため、成島家で育てられる。奈美江の産んだ娘・さいを自分の子として丈吉と育てる事になった。
奈美枝 火事のどさくさに紛れて、修業僧・願哲と駆け落ちした。さいに珊瑚の簪を残す。
だりむくれ 丈吉 7才のさいを旅をしながら屋敷や寺の襖絵を描いている。内藤新宿の喜兵衛を尋ねている間にさいを連れ去られるが、かやとさいの機転で返される。
しわんぼう さい10才 旗本成島家の要請で質屋の養女になっている。質屋を出、浪人・添田新右衛門と一緒に行く。
添田新右衛門 従兄弟を成島家の嫡男に殺された。従兄弟の息子を育て揚げ、仇を討つために江戸に来た。お納戸組頭・成島城太郎を斬り、切腹した。成島家改易
とうへんぼく さい14才 掏摸のおせきと住んでいる。おせきの息子・周太郎は佐渡へ島流しになっている。おせきと岡っ引きの利平の仲を取り持ち居なくなる。
おせきのとおころに島脱けした願哲が周太郎が死んだことを知らせに来た。
かってまま おさい17才 盗賊・鬼門喜兵衛の一味になっていた。隣の夫婦を護るためにおらくをを怒らせ家から出ないように仕向けた。
みょうちき みょう 質屋・喜兵衛・盗賊鬼門喜兵衛の娘。願哲を助ける。
さい 喜兵衛と一緒にみょうの前に現れる。
喜兵衛と願哲は兄弟だった。願哲が奈美枝を連れて喜兵衛を頼った。喜兵衛は願哲に罪を着せ島送りにした。願哲は島抜けをし、奈美枝を探し、兄が盗賊であること、奈美枝を閉じこめ娘・みょうがいることを知った。願哲は兄を成敗するつもりだ。才にみょうを託し、喜兵衛を追った。
けれん 十年後、さい30才、引き手茶屋のお六と名乗っている。俵屋南北に人気作家になると世話を焼く。南北を娘が病気だと言い家に帰した日、片手の老人を殺し、吉原の女郎・みょうを身請けし、居なくなる。
十年前、願哲は喜兵衛を殺し損ね、願哲は殺された。片手の老人は喜兵衛だった。
二十五年後、南北が、お六を題材にした芝居で当たった時、昔の反故にした紙を届けた老女の姉妹がいた。妹らしい女が珊瑚の簪を差していた。
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