2015年12月24日木曜日

素浪人半四郎百鬼夜行(5)

素浪人半四郎百鬼夜行(5) 夢告げの訣れ 芝村凉也
 誘う井戸 蓋をしても人を飲み込む井戸がある。聊異斎と捨吉と半四郎は立ち向かう。半四郎が連れていかれるのを、捨吉が聊異斎に身体は縛られても口は動くと言い、聊異斎が封じを解くため金剛経を反対に唱える。半四郎は刀を抜き、井戸の縁としめ縄を切る。みんなで井戸を埋め、更地にした。
 逢魔ケ辻 鎌鼬のように着物を切り裂かれる事件が起こる。何軒も起こり人が殺されるようになった。聊異斎は時間、場所、天気あらゆることから次に事件が起こる場所を割り出した。奉行所は多人数で張り込む。現れるが、逃げられる。誰にでも変化する事が分かった。もう一度割り出す。最後の機会と、半四郎が刀を抜く、半四郎対半四郎の戦いになった。斬り倒す。
 源内の軛 半四郎は火盗改に連れていかれる。田沼用人・井上寛司の声係りで助かる。しかし、田沼は三人を殺すつもりだ。龍穴を知ったからだそうだ。半四郎は聊異斎の住む家が何者かに襲われ、爆発する夢を見る。駆付けると家は跡形も無く燃えていた。二人はいなかった。松平定信側の者は二人が逃げるのを助けていた。二人が逃げた事を半四郎は知らない。

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