幻影の天守閣 上田秀人
工藤家は元四百石の知行地を持つ旗本だった。父の代で百石になりお目見え以下になった。
工藤小源太25才は小普請から御天守番になった。初めての宿直の日にくせ者と出会い、三人を斬る。自宅待機になる。
御留守居北野薩摩守忠則から天守台を狙った理由と狙った者の正体を調べることを頼まれる。小源太は命を狙われる。
懐妊した側室・お満流の方の代参時にくせ者から守ったことで五十石の加増を受け、御広敷添番になった。
小源太は酒井雅楽守が宮将軍を立てるためにお満流の方の命を狙っていることを突き止め、酒井家分家伊勢崎藩酒井家下屋敷を潰す。大奥に忍び込んでいた紀州家玉込め忍を殺す。紀州藩家老は駿河大納言忠長の息子・新之助を次期将軍に押すが出来ない事と諭され紀州へ帰る。
五代将軍は綱吉となった。家綱が亡くなると、工藤小源太は円明院様(お満流の方)付となり五十石加増、お目見え格になる。桜田御用屋敷に移る。円明院と姫は襲われ続けた。北野薩摩守が引退する事になり助けてやれなくなるので、娘・佐代姫8才が死亡、半年後円明院30才病死とされ、工藤小源太33才の嫁となった。
四百石小普請組、妻と三人の子供と穏やかに暮らした。
無住心剣術 流素 針ケ谷夕雲 相抜け 馬里谷円四郎
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