地に巣くう 弥勒シリーズ6 あさのあつこ
木暮信次郎が、島流し先から二十年ぶりに帰って来た徳助に父親と間違えられて命を狙われ、徳助は誰かに殺された。信次郎は狙われる前、料亭でしびれ薬を飲まされていた。
二十年前、徳助を捕まえたのは信次郎の父・右衛門だった。遠野屋・清之介は信次郎が父親の過去の悪の部分を暴いていくのをみる。
右衛門が残した書き付けを調べ、大名と商家と右衛門が抜け荷をしていたことがわかった。二十年前、船頭が抜け荷を知り、強請りにきた。船頭を殺すように徳助を操り、捕まえたのが右衛門だった。島から帰り右衛門を怨み、信次郎を殺そうとした徳助を殺したのは娘・料亭の女将。抜け荷をしていた商家も代替わりしてが、先代が生活を保護した料亭の女将と繋がっていた。女将は父親を殺したことに耐えられず、首を斬った。商家の主は自分の店を燃やし、夫婦で焼け死んだように見せかけ大名家に逃げ込んだ。料亭の女将の死を目の当たりにし、気がふれた。
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