2017年8月10日木曜日

ぶぶ漬屋稲茶にございます

ぶぶ漬屋稲茶にございます 今井絵美子
 夫が、賄を受けた上司の罪を被り西国の藩を追われ、江戸へ来て十四年、夫が亡くなってから十三年、上司からの引きと息子・夢之丞の士官だけを頼みに生きてきた真沙女だったが、上司の死を知ったことと、元奉公人・久米に再開したことで心機一転、お総菜とお茶漬けの店を始める。
 半井夢之丞29才、鴨下道場の師範代をしながら、鉄平と伊之助と三人で出入師をしている。
 真沙女は庭の梅の木の下から髑髏が出た、庭付き蔵付きの一軒やを格安で借り、下働きの亀爺と久米、料理屋で中居をしていた澄香、秀の五人で「稲茶」を始める。
 稲茶に、夢之丞の道場仲間だった御家人・御徒組四十俵一人扶持・古澤求馬の腹違いの姉・里中萌の亭主と前妻の間に生まれた娘・幸が加わるようだ。
 
 夢之丞と真沙女がぶぶ漬屋を始めるまでの話があるようだ。

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