2017年8月16日水曜日

蔦屋重三郎事件帖〈一〉 江戸の出版王

蔦屋重三郎事件帖〈一〉 江戸の出版王 鈴木英治
 朋誠堂喜三二 出羽久保田藩佐竹家江戸刀番・平沢平格・月成
 恋川春町 駿河小島藩一万石江戸留守居役・倉橋寿平
 佐竹家上屋敷で鴨志田昭之進が殺され、一枚の絵を残した。平格は絵解きのために蔦屋重三郎に見せる。重三郎は「明日、米問屋・田光屋に押し込みが入ること、賊は六人組みその内二人は忍 とりいともごろう と使番・いそだふじたろうだ」と読み取った。連絡をとり六人は捕まった。鳥井倫五郎と磯田藤之助だった。平格は江戸留守居助役になった。
 平賀源内の命が狙われた。源内の小者・福助が殺された。源内が作った薬で孫が亡くなった油問屋久寿田屋の主・季右衛門が殺し屋を雇っていた。
 源内は笠松克太郎を殺し、捕まった。小伝馬町の牢獄で獄死した。
 源内は田沼意次の領地・遠州相良で笠松克太郎と供に住んでいる。源内は自分が作った薬で子どもが亡くなったことを憂い全てをなげうって相良で暮らす覚悟をした。
 重三郎が考えたことだった。
 
 
 

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