2017年8月28日月曜日

百万石の留守居役〈九〉 因果

百万石の留守居役〈九〉 因果 上田秀人
 参勤交代でお国入りした。藩主・綱紀は加賀領内の瑞龍寺で襲撃される。綱紀は瀬能を江戸における本多の爺(本多政長)に育てることにした。前田の闇を見せる。その一つ利長の墓を守る火灯り人。彼らが綱紀を守った。襲ったのは富山の城代近藤主計の命令
 小沢兵衛が堀田家から放逐された。前田家は取り押さえに失敗した。小沢は酒井侍従忠挙の下屋敷に逃げ込んだ。武田法玄一派が屋敷を襲った。小沢は殺され遺体は前田家の門前に運ばれた。
 綱紀に本多の婿になる覚悟はしていないが、琴殿を迎える覚悟はした、と言った。瀬能数馬と本多琴の仮祝言おこなわれた。琴は妹・美津の縁談は任せて欲しいと言う。大切なのは美津様が幸せになること。
 数馬は石動庫之介と本多の軒猿をまとめている刑部を連れて福井へ出立した。
 江戸では武田法玄が加賀の上屋敷を襲う用意をしていた。佐奈を殺すために。
 

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