2017年8月17日木曜日

知らぬが半兵衛手控帖⑳ 夢芝居

知らぬが半兵衛手控帖⑳ 夢芝居  藤井邦夫
 昔馴染 金貸しのときが命を狙われた。狙ったのはときの昔馴染み・呉服屋「越後屋」の後添えつただった。つたの叔父・越後屋の下男・作造が、つたの旧悪が越後屋の主人に伝わらないようときを殺そうとした。つたも作造の考えをうすうす知っていた。姿を消した。
 女誑し 大久保忠左衛門からの以来で娘の恋わずらいの相手を調べる。黒沢左馬之介。何人もの女を騙してお金を貢がせていた。馴染みの女将の亭主に毒を盛られて死んだ。依頼を受けた娘の父親は、徒目付け組頭だった時に、旗本の悪行を暴き取りつぶしにした。黒沢の父親はその旗本の用人だった。恨みを晴らすつもりで娘に近づいたのか。
 幽霊花 幽霊の噂が流れ、幽霊を調べに行った男が殺された。十年前、盗賊の住み家だった茶店で茶店の夫婦が殺された。天狗の政五郎夫婦で、怪我をしていた娘は助かった。松風の義兵衛が頭の隠し金を盗もうとした。十年経ち娘が両親の敵を討とうとしていた。半兵衛は松風の義兵衛と配下を捕まえた。佐吉は娘の幽霊に殺されたことになった。
 夢芝居 直参旗本白崎紀一郎は転がった人参を拾おうとした百姓を殺した。祖父を殺されたと娘・ちよは紀一郎を殺そうとした。斬られそうになったちよを庇い、鶴次郎は斬られた。鶴次郎は良い夢を見させてもらいました。半兵衛の旦那、あっしはちょいと夢の続きを・・・と言って死んだ。
 紀一郎は十三才で女中に手を出し、止めに入った家来と女中を斬っていた。紀一郎は上様御側御用土屋家の娘との縁談が整っていた。
 半兵衛は紀一郎に果たし合いを申し込んだ。秋山久蔵の立会で紀一郎を倒した。

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