2017年8月23日水曜日

出入師夢之丞覚書 母子燕

出入師夢之丞覚書 母子燕 今井絵美子
 半井夢之丞 28才 鴨下道場の師範代をしながら出入師をしている。元服前、父親が政変に巻き込まれ濡れ衣を着せられ藩を追われた。一年後父親が亡くなり、母親と二人暮らし。
両替商吉富の養子に望まれるが断る。東堂に刺客として個人的に雇うと言われ断った。
 半井真沙女 夢之丞の母。父親の上司・東堂内蔵助からの引きを待っている。
 鴨下弥五郎 48才 一刀流村雨道場の師範代から独立、鴨下道場を開いた。
 古澤求馬  御徒組み三十五俵一人扶持。母・美乃里。異腹の姉・絵師の萌がいる。
 萌 夫・歌川豊春(里中松之丞)の前の妻が亡くなり、娘・幸がいることを知り引き取るが、夢之丞の奨めで義母・美乃里に預けることにした。十五年ぶりに古澤家に行く。
 ぶん 18才 夢之丞を慕う、夢之今日が住む長屋の大家の一人娘
 紀藤直哉 元薩摩藩士 呉服商丸登屋の内儀・きよ乃との仲を噂され藩を離れた。十四年ぶりに会った紀藤は昔の手紙と交換に五十両を要求する。夢之丞を出入師として会い、紀藤は五十両を借りることになった。きよ乃に五十両を返した。
二つに分かれた薩摩藩に雇われた。調所に藩を追い出されたので斉彬側に付いた。由羅側に村雨道場の池田謹也がついた。夢之丞を誘うが断られた。
 千代丸 辰巳芸者、置屋の女将 芸者・美世路を霊媒師から助けて欲しいと頼む。夢之丞は阿片窟から美世路を助け出し、阿片のことを鶴平親分に知らせる。
 伊之吉・鉄平 夢之丞の出入師の仲間
 熊伍・鶴平 十手持の親分
 りゅう 居酒屋ほおずきの女将 山城屋の主人の妾と思われているが本当はは娘。吉原に売られ水揚げ前に探し出した幸右衛門に身請けされた。幸右衛門が亡くなった。
 垂水百輔 国許の竹馬の友。昨年東堂の口車に乗り、策謀が漏れ強賊の首謀者として所払いになっていた。東堂の下で皆を集めた江種の駕籠に向かって駆け出し斬捨てられた。

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