2017年5月27日土曜日

江戸城お掃除之者

江戸城お掃除之者 平谷美樹
 山野小左衛門35才 掃除之者組頭三十俵四人扶持 妻・久代 長男・佐馬之祐 次男・吉之助
 木嶋膳兵衛50才と尾野庄輔 煤払い師匠と若手、
 前田浩三朗と森新之介 箒がけ担当・指導 箒草から自分で作る。
 猪野沢金吾と内藤謙助 雑巾掛け担当・指導 汚れの種類で雑巾の素材を替える。
 音羽殿の局掃除の事 精鋭七人の内密の掃除を頼まれる。音羽の長局が芥屋敷になっていた。新しく入った澪が見ていられず頼んだ。一日目に知った抜け穴を採薬史・米蔵に教え音羽の事を探って貰う。干し蚯蚓で音羽の狆をおびき寄せ狆を人質に音羽と話す。音羽の持っている犬の張り子から音羽の秘密を探り出し、これからは芥を集めるのではなく、犬の張り子を集めることを提案し、掃除の許可を貰う。
 象道中御掃除の事 掃除の者品川から象の通った後の掃除を命令される。人数が多いことから山野組二十人は今までの象の糞を駒場薬園まで運ぶ仕事を言いつけられる。象の糞は狙われていた。薬種問屋千石屋が浪人を雇っていた。小左衛門は糞を護り、浪人から逃れていたが、糞は最終的には川へ投げ捨てた。浪人は捕まり千石屋は財産没収遠島になった。
 御殿向 開かずの間御掃除の事 山野組七人は大奥開かずの間の掃除を命じられた。綱吉の亡霊が出ると言うことで今まで目隠しし、まともに掃除をしていなかった。山野組はそんな掃除はしない。亡霊が亡霊でないことをつき止め、隠し通路があることを見付ける。大奥の者が会えない者と会うための隠し部屋だった。血を付けた襖は張り替え埃を払い、密会場所はきれいな所がいいでしょう。ときれいに掃除を終え、いつもと同じように「亡霊あり」と日誌に付けた。この部屋は掃除之者頭が新しくなると最初に命じられる掃除だった。大奥宇治の間。

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