2017年5月30日火曜日

新・酔いどれ小藤次〈七〉

新・酔いどれ小藤次〈七〉 大晦り 佐伯泰英
 小藤次は、勾引かされた娘を助けるために、御庭番と御庭番を辞めさせられた者との闘争に巻き込まれる。老中青山忠裕に関係するよう引き込まれた。望外川荘で御庭番の闘争が終わった。
 青山忠裕の用人は、森藩江戸家老に「赤目小藤次を使い立てして御当家に迷惑をかけたな」と言葉掛けをした。剣術指南役・小藤次に対する態度が変わった。元剣術指南役・溝口修と二人ですることになった。
 女ツボ振師・くめが商家と旗本の賭に巻き込まれる。板倉が札差からの五百両の借金を帳消しにするため、猫めし茶碗を出し賭をすることになった。小藤次は板倉の茶碗について妻・りょうの父親・幕府歌学方御歌学者・北村舜監に相談する。舜監はくめに負け、五百両の借財と百両の上乗せ分を猫めし茶碗にて受け取ったという証文を取るようアドバイスをする。くめと札差は小藤次から聞いた通りにする。茶碗をみた舜監は三つ揃って三千両の値を付けた。
 小藤次とりょうと俊太郎は行き来のなかった北村家に新年の挨拶に行く事になった。

0 件のコメント:

コメントを投稿