2017年5月28日日曜日

鬼役〈二十一〉

鬼役〈二十一〉 不忠 坂岡真
 相番の娘 矢背蔵人介の相番桜木兵庫の娘・寿美乃17に縁談が持ち込まれた。御小納戸頭取・美濃部播磨守の口利きで相手は御納戸頭・乙山弥左衛門の息子・弥一郎だった。寿美乃は蔵人介の母・志乃の茶の弟子だった。弥一郎の性悪さを知っているので乗り気でない。
美濃部と乙山は公金にも手を付け、義弟に公金を着服させ支配勘定の志村に罪をなすりつけ切腹に見せかけ殺した。矢背家で娘の言葉を陰で聞き、桜木は縁談を断る。
乙山の悪事は露見し、斬首になった。桜木親子を襲った弥一郎を蔵人介が斬った。桜木は大坂定番の御鉄砲奉行になった。大坂に鐵太郎がいることを話す。寿美乃なら嫁に迎えてもいいと思った。
 大御所死す 家斉は物狂いの様子を見せていた。家斉を護った小姓・狭間文吾を後ろから突き殺した。家斉を文吾の父・狭間三郎兵衛が襲う。蔵人介が狭間を倒すが、狭間の無念を晴らしに蔵人介が家斉を狙いにいくが家斉は亡くなっていた。
 家斉の墓を感応寺にという偽造の遺言書を持つ、讃岐守と豊橋を撃った。
 刀下の鬼 湯方御家人・山田周平 宗像利左衛門幸恵の叔父 水野越前守
水野越前守の命を狙う者が現れ、蔵人介は護衛を頼まれる。湯方御家人・山田周平は倒される。蔵人介の妻・幸恵の叔父・宗像利左衛門も水野越前守の独断で人事が行われることを良しとせず、越前の命を狙い、蔵人介と戦い倒れる。

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