拵屋銀次郎半畳記② 侠客〈一〉 門田泰明
銀次郎は千五百石旗本・次席目付・和泉長門守を伯父に持つ、旗本だった。父親の代に改易になるところが、蟄居閉門になった上、事実上何も失っていない扱いとなっていた。家康から、永久不滅感状なるものが出されていた。桜伊銀次郎、麹町に屋敷がある。
銀次郎が拵えをして見合いに行く途中、京野屋の大旦那・文左衛門80才が一瞬で殺される。文左衛門は元武士で隠密勘定調査役だった。京野屋の調べに入った目付衆と岡っ引き三人が料理屋で皆殺しに会う。南町筆頭同心・真山仁一郎から分かったことは知らせる事が条件で、調べの許可を貰った。
調べていた銀次郎は殺したのが、銀次郎の拵えの相棒・仙の夫だと知り、居所をつき止める。仲間が居り、組織があることも分かるが、金剛力士のような武士が二人の首を落とした。銀次郎は恐怖に見舞われた。仙に夫が死んだことを伝えた。仙・には娘・紀美3才がいた。
伯父・和泉長門守が新井白石に呼ばれ、屋敷に行く途中で襲われる。駆けつけた銀次郎に助けられ怪我人が二人だけですんだ。
銀次郎に大奥江島から呼び出しが掛かる。
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