神様の御用人(2) 浅葉なつ
萩原良彦24才 社会人野球の選手だったが膝を壊し会社を辞めた。フリーター。神様の用を言い付かる御用人に任命される。祖父が御用人だったようだ。
黄金 方位の吉凶を司る狐の姿をした方位神。良彦に御用を依頼し、内容が気に入らず御用の再履行を求めて良彦と行動をともにしている。神様への道案内
藤波孝太郎24才 良彦の幼なじみ、大主神社の権禰宜
吉田穂乃香 大主神社の宮司の娘 神様が見える
名湯の条件 少彦名神 小さな神様 大国主とともに日本の礎を築いた折り、大国主がいれてくれた温泉が心地よく至福のものだった。いろいろ温泉にいくが身体の芯までほぐれる湯に会えない。あの心地よさをもう一度味わいたい。という御用だった。伊予風土記
スーパー銭湯で黄金とふざけ、他の家族に注意を受けながらにぎやかに良彦の作った掌の風呂に入る。ひとつの湯の中に、人の輪が出来、賑やかに、穏やかに誰かと労り合うことの出来る湯に入りたかったのだと気付く。スーパー銭湯巡りを始める。
貧乏神の憂鬱 窮鬼 貧乏神が取りつく家を探して欲しい。というご用。貧乏神の取りつく家を見付けられなかった。年末ジャンボ宝くじを一枚残していなくなった。良彦はうれしそうに引き換えに行ったがはずれ券だった。
彼女の涙 泣沢女神、人の悲しみを引き受けて泣く神様。千五百年入ったままの井戸から出して欲しい。昔は少しなら出られたが力が無くなり幼子の姿になってしまい出られなくなっていた。時々、穂乃香が持ってきてくれる花が外界との繋がりだった。井戸の水は涙っだった。「天眼」である穂乃香は友達がいない。一人で出せない良彦は穂乃香に手伝って貰う。外に出た女神は穂乃香を抱きしめた。何故外に出たかったか、穂乃香をこうして抱きしめたかった。宣乃言書に押印を押してもらう。
夫婦の事情 須佐之男命の娘・大国主の妻・須勢理毘売が酔っぱらってやってくる。大国主の浮気が許せない、と。大国主が迎えに来て、須勢理、僕に優しくしてくれる比売はたくさんいるけど、僕を叱る事が出来るのは君しかいない。君は大勢の妻の中の一柱じゃない。僕にとって唯一無二の愛しい比売だ。といわれて帰った。
良彦は穂乃香と泣女のところにイチゴを届けに行く約束をする。
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