口入れ屋用心棒㉟ 木乃伊の気 鈴木英治
秀士館の敷地の祠から木乃伊が発見された。百年以上前のものだった。祠の裏から骨が見付かった。佐賀大左衛門の前の持ち主、四千二百石の旗本・山梨家に付いて調べる。
山梨家の家臣が伊達家の家臣との喧嘩が元で山梨家が取りつぶしになった。評定所では山梨家有利のはこびになっていたにも関わらず、山梨家当主の友人・目付の定岡内膳が伊達家と組み当主を陥れ、当主が伊達の殿様を殴ったことにより取りつぶしになっていた。当主は下屋敷に火を付け自死した。家老・永井孫次郎が内膳の裏切りを知り、殺して埋めていた。永井孫次郎は当主の奥方と子どもと家族になっていた。
富士太郎は永井孫次郎を定岡内膳殺しで捕まえるが、定岡内膳は病死になっているのでお構いなしとなった。
直之進の妻・きくを見初め、勾引かそうとした旗本がいた。直之進は旗本の所業を暴いた。旗本の家臣・殿様のために死のうとした者は元山梨家の家臣だった。淀島登兵衛に託した。
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