2017年6月13日火曜日

便り屋お葉日月抄⑩ 

便り屋お葉日月抄⑩ 友よ 今井絵美子
 娘・さとと、母親が病気で子持ちの靖吉との結婚を認めなかった仲蔵が、靖吉と二人で日々堂を訪れる。つわりが治まった頃、父親に連絡を取り行き来をするようになった。今では長女・ひろを我が孫のように可愛がっている。生まれた子どもに梅と名付けたと挨拶に来た。
 戸田龍之介の道場仲間・養子に行った桜木小弥太が行方不明になり、心配し龍之介は調べ出した。小弥太は蔵牢に閉じこめられている事が判った。三ヶ月近く閉じこめられ小弥太は抜け出し、本当んい行方が判らなくなった。菩提寺・弥勒寺に現れ、経緯を語り、桜木家からの追っ手を恐れ逃げていた。下城途中の上司・山之辺蔵人に狼藉を働き、伴侍に斬捨てられた。桜木は婿養子は病死、見ず知らずの男と言い捨てた。
 小弥太は登和の不義は承知で養子に入った。蔵奉行山之辺十郎左衛門と桜木がつるんで抜荷をしていることを知った。両家の結びつきを強くするため登和と、息子・蔵人の不義を称賛していた。小弥太は許せなかった事の結果だった。
 日々堂の風呂番・大男の朝次が川に投げられた犬を助けに川に入り、溺れて助けられたが、肺水腫になり亡くなった。
 

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