鎌倉河岸捕物控〈三十の巻〉 嫁入り 佐伯泰英
木更津の野地道場にいた林勘三郎は勘三郎になり金座裏の一員になった。
円流小太刀の道場を開いている永塚小夜に、青物役所賄方・長沼との見合い話が持ち上がった。長沼を調べるうちに青物役所から品物が町の料亭に流されているということが判った。小夜の道場に来ている青物役所の書き役・三島平左衛門は一年前からの仕入れ帳の写しを造っていた。青物役所が仕入れた全てを記していた。公のものとの違いが分かる。政次は預かり町奉行所を通じて差し出した。長沼等が小夜や三島を襲って来た時取り押さえた。
三島が青物役所の取締方になった。小夜と三島は祝言を挙げる事になった。
豊島屋十右衛門の祝言のため京から花嫁一行が江戸を訪れた。仮祝言を挙げ、京で祝言を挙げるため、宗五郎夫婦、松坂屋隠居夫婦、豊島屋一行等、江戸組を交えて京へ行く。初めての旅客船で大坂まで行く事になった。
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