2017年6月28日水曜日

まんまことシリーズ⑥

まんまことシリーズ⑥ ひとめぼれ 畠中恵
 わかれみち 八木清十郎の義母・由有は大倉屋の番頭四郎兵衛との結婚を決めた。江戸へ戻らない筈の横平屋の達三郎が舞い戻った。大倉屋は手を回し達三郎を追い出した。横平屋は大倉屋ではなく、同心・相馬小十郎が同心を辞めなくてはならないように仕向けようとした。人殺しが含まれていたため、横平屋は店を閉めた。由有のお祝いが執り行われた。大倉屋が「重ならない縁というのはあるもんだ」と言った。
 昔の約束あり 相馬吉五郎に蝶という娘が祖父同士が相談していた縁談の話をする。蝶は自分に持ち上がった侍・多村との縁談を断りたいために言い出した事だった。蝶のことを調べ出した清十郎の妻・安と相馬家の一葉と丸三の虎の三人が、多村の屋敷に一日閉じ込められたことで判明した。持参金付きで嫁に来た者を毒で殺していた。多村の家には三組の花嫁道具があった。
 言祝ぎ 麻之助の亡くなった妻・寿ずとよく似た相馬家の親戚の娘・このに三つの縁談が舞い込んだ。麻之助が三人を調べる事になった。金貸しの丸三から安い利子でお金を借りるため、地回りと揉めているので大貞の顔を借りたかった。大名の関わりの同心を相馬小十郎に変えたかった。
 黒煙 火事場で麻之助は双子の子どもを助けた。子供たちが産まれたことで曲がってしまった婚姻を元に戻した。双子の乳母が良縁を得、母親が帰ってきた。叔父・三次郎は破談になっていたかやと一緒になって分家することになった。破談になった藤本も一、二年待って三津との縁談を考えることになった。
 心の底 麻之助は料理屋花梅屋の娘・雪の許嫁・丈之助を探す事になった。丈之助は三島で盗賊に斬られ寺で寝ついていることが判った。探している間に鳴海屋には外の娘や息子が現れる。しっかりした番頭二人が店を辞めた。雪は破談にした。
 ひとめぼれ 吉五郎は養子に入った相馬家の娘・一葉と一緒になるものだと思っていたが、一葉は春四郎に恋をしてしまった。小十郎は一葉が誰と婚姻しようが跡取りは吉五郎だと宣誓する。春四郎は一葉から離れて行った。

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