辻番奮闘記 危急 上田秀人
斎弦之丞は松浦家の辻番だ。見回り中、襲われている武家を助けるため、襲っている侍の足を斬った。御家が大事ならば首を突っ込むなの言葉を残し逃げる。足を斬られた侍は自死した。襲ったのは寺沢藩士、襲われたのは松倉藩士だった。九州の天草一揆の責任逃れ、藩存続のためだった。松浦藩も松平伊豆守に国許の蔵を見られてしまい、巻き込まれる。
江戸家老滝川大膳は弦之丞を連れ、酒井讃岐守に全てを話しに行き保護を願う。
寺沢藩士と揉め、命を落とす所だった町方・相生を助けた。
一揆が終わり、松倉の所領は取り上げ、身は森家預かり。寺沢家は天草領四万石を取り上げ、唐津は残った。寺沢は松倉だけの責任にすることを松浦に邪魔された。寺沢家が松浦家に押込み、隣の松浦家の塀を壊す。御目付けを松浦に入れる。相生が助けられた恩を返す、と見られてはいけない物を隠すことを奨める。何も無くすんだ。
老中、酒井讃岐守と土井大炊守が大老になった。
二年後、平戸のオランダ商館は閉鎖、長崎の出島に移った。
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