2017年6月25日日曜日

風烈廻り与力・青柳剣一郎㊳

風烈廻り与力・青柳剣一郎㊳ 霧に棲む鬼 小杉健治
 剣一郎の妻・多恵の実父・西の丸お納戸役・湯浅高右衛門の長男・高四郎の病気見舞いをする。高四郎は剣一郎と多恵を結んだ弟だった。文七29は多恵と異母兄弟だと判った。剣一郎は文七の今後を考えようと思った。
 猫の蚤取りを仕事にする太一と出合い、太一は剣一郎の手伝いをする。
 口入れ屋の番頭が殺され、「と」組の纏持ちが殺される。口入れ屋の主が狙われ、剣一郎は三人の関係を調べる。十五年前まで、三人はつるんでいた事をつき止める。
 十五年前、「上総屋」の娘・しんは手代と駆け落ちした。子どもも産まれて落ちついた頃、庄吉は三人に襲われ川に流された。しんと子どもは連れ戻された。庄吉は死んだものと思われた。庄吉は十五年ぶりに江戸に帰り、しんは半年後に死んだと聞かされ子どもも死んだものと思い復讐をしていた。上総屋に火を付け押込もうとする男達と一緒に行動するが上総屋の長男が自分の子だと知る。現在の当主がしんの息子に継がそうと考えている事を知り火の中から大事な算盤を持ち出し捕まる。市中引き回しの最中、剣一郎の横に尼姿のしんを見出す。

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