2017年7月10日月曜日

京都西陣なごみ植物園

京都西陣なごみ植物園 「紫式部の白いバラ」の謎 仲町六絵
 京都府立植物園・広報部一年目・神苗健は春の女神のような二十歳の少女・和久井実菜に出会う。なごみ植物園の植物の探偵だった。
 逆さまチューリップ 女の子が旅行先で見たという逆さまのチューリップを探す。キイジョウロウホトトギス・紀伊上臈杜鵑だった。
 信長公のスイーツ 神苗の以前のアルバイト先の店長の依頼、信長にちなんだスイーツを考案する。伊吹山の信長の薬草園のハーブからかき氷に蜂蜜に煎じたローズマリーと柚子の皮をブレンドしたものをかける。干し柿入りの麩の焼きを添えるレシピを思いつく。
 さそり座の星 神苗の後輩が、(これは、とてもあなたに似た花)さそり座の 星の話を していたね 白い花見て あなたを想う という短歌を恋人が書いているのを見て、さそり座の話をした時に咲いていたのは赤い花だった。私のことではないのではないか。と疑っていると言う話をする。話を聞いた実菜は天寧寺に連れて行く。酔芙蓉は朝は純白で夕方には濃いピンクになることを話す。彼女は色白でお酒を飲むとすぐ赤くなるのだった。
 紫式部の白いバラ なごみ植物園に「紫式部の白いバラ」を買いにきた高校生がいた。実菜の姉・花弥はサボテン・ペヨーテ和名・ウバタマから精製する危険ドラッグだと思い警察に連絡する。違法薬物を精製・販売した疑いでナカガミ食物店が家宅捜査を受けた。
 蛍の集まる草 従兄弟同志の小学生がおじいちゃんから小遣いが入った金庫をもらった。鍵は蛍の集まる草の下にある。鍵を見付けよう。という問題を出されていた。庭にある、斑入りのツワブキの下にあった。斑入りが蛍に見える。
 桜に秘める 草木染めをしている三十才ぐらいの野森紫乃さんが、父親の桜の木で染めた茜色の布を持ってくる。茜色に染まる桜の木を探していた。開化調整された桜の木で染めたものだった。
 

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