2017年7月1日土曜日

QED ⑲ 月夜見

QED ⑲ 月夜見 高田崇史 
 八月 棚橋奈々は桑原崇と一泊二日で京都へ行った。一日目、松尾大社、蚕の社等に行くため嵐山方面に行く。
 月読神社で女性・望月桂が殺され、松尾大社で桂の兄が首を吊っていた事件が起こっていた。桂の死体発見場所の階段の下で気を失った女性・馬関桃子が見付かっている。また桃子の友達・榎木友里が殺され、友里の交際相手・持田45才も殺される。病院から退院する桃子も殺されかかる。桃子をマークしていた中新井田刑事が犯人を捕まえた。犯人は持田の部下・見上だった。
 桃子が入院した桃子の友達の実家の病院へ再度入院する。小松崎に連れてこられた崇は病院院長・矢野とその妻・華月に話し始める。秦氏は日本史上悲惨な目に遭った氏族だという。秦氏の神と思われている月読命は秦氏の神では無かったことを説く。ショックを受けた華月はと渡月橋から飛び落ちた。止めようとした奈々も一緒に川にはまる。溺れた奈々は崇に助けられる。月を愛した華月は死んだ。月読が押し付けられた神だと知って。
 一連の殺人事件は矢野の娘・聡子が見上に持ちかけていた。望月兄妹はカメラマンとイラストレーターだった。月をモチーフに使っている。聡子は月を汚されたと思い、兄妹を殺した。見上に始末を頼んだ。友里のお腹の中の子どもは見上の子だった。だから見上は友里を殺した。持田は見上の不正を知った上司だった。
 一晩病院で過ごした奈々たちは、竹生島に行き東京に帰った。
 聡子は月読神社で首を吊った。

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