2017年10月9日月曜日

風の王国〈2〉 契丹帝国の野望

風の王国〈2〉 契丹帝国の野望 平谷美樹
 遣東日流使船は遠長湊に着いた。渤海王・大堙譔王(いんは本当は言偏)からの援軍を頼みたいと言う国書を預かったことを言う。明秀と勇魚は菟問の別宅にいる王に会いに行く。狼は明秀について行く。安東高星は朝廷の間諜・富萢田平だった。別宅は苫屋だった。立派な王城は異朝の者のためにある。無駄なものは後方羊蹄(しりへし)に一つあればいいと言う考えだった。
 明秀に付いている橘を帰すためと、易詑を援軍に付けるために神津野へ行く。
 高星と勇魚は十越内の王城(岩木山の山麓)で鄭楚信に会う。
 神津野で明秀は橘をそのまま連れて行くように言われた。野辺地と宇曾利に行く。神津野御霊使・石奈、野辺地の悟観訴・木垂、宇曾利の易詑・奥津姫が行くことになった。集まった千人を連れて渤海に旅立つ。途中、海賊が援軍に参加したいと言ってきた。魚津黒縄、渟代乙津根を見張りに付けた。
 
 渤海王・堙譔は契丹の言いなりだった。文奕の娘・芳蘭を契丹に人質に出すよう迫られる。契丹国皇太子・耶津突欲の側室になる。文奕の娘・周蘭が気にくわない。芳蘭の代わりに自分が人質になろうとする。芳蘭を奪い、芳蘭の代わりに突欲と会い、殺される。
芳蘭は四人の護衛だけで麗津に帰る。清瀬麻呂に追いつかれないように道を替える。芳蘭は山賊に襲われ、須哩奴夷靺鞨に助けられるが、そのまま連れ去られる。
 麗津に着いた勇魚は芳蘭を追いかける。明秀は木垂を付ける。周蘭と芳蘭が入れ替わったことを知った。
 
青森の地図を見ながら

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