恋道行〈二〉 完 岡本さとる
寛政五年 1793年
千七とゆきは幽鬼の政五郎の手の者から逃げている。森岡久蔵からむささびの万蔵の隠し金の場所を聞いていると思っている政五郎はゆきをさがしていた。千七の知り合い米蔵のところでも、ゆきの生まれ故郷・足柄でも政五郎の手下はやられていた。
足柄で千七とゆきは、千七に小太刀を教えてくれた山下官兵衛と兄貴分・金次と合流した。良いことがあると教えられた瀬戸明神社の琵琶島へ行くつもりだ。
政五郎も別口から仕入れた情報で隠し金が瀬戸明神の琵琶島の瀬戸弁財天にあると分かった。政五郎を出し抜こうと思っている、同心・桑野伝八は、利用しようとおもっている与力・松村十蔵に伝える。松村十蔵は、隠密裏に盗賊一味の行方をさぐるために領内での探索、見廻り御免の書状を手に入れ現地に赴く。
むささび万蔵も自分たちの隠し金が狙われていることを察知し瀬戸明神へ行く。万蔵と政五郎が戦っている間に千七たちは盗まれたと申告されている三千両を残し舟に積み込む。十蔵たちは盗人たちが共倒れするのを待っていた。
官兵衛は十蔵が、旧主・小堀和泉守に罠を仕掛けた望月磯之助と分かり、殺した。政五郎も毒婦・辰も死んだ。勘兵衛は三艘が浦で会う約束をして千七とゆきを逃がす。
勘兵衛と金次はどうなったのか?
2018年9月26日水曜日
九頭竜覚山 浮世綴〈二〉
九頭竜覚山 浮世綴〈二〉 蓬莱橋雨景 荒崎一海
三月末、覚山は松江城主・松平出羽守治郷47才に呼ばれた。山形屋の事件に付いて話す。羽州屋儀兵衛と長谷堂元右衛門は死罪、家財は闕所、山形屋の地所、店はそのまま、百五十坪は殺された五郎兵衛の姉に、冬木町の二百坪は残された羽州屋と長谷堂の者に渡された。
四月、治郷は国許に帰るが覚山は江戸にとどまる許可を貰う。
祝言を控えた両替屋達磨屋の娘・ふじが蓬莱橋から身投げした。同じ日に、ひでという女が妾宅で殺された。同じ日、質屋が襲われ奉公人含めて七人が皆殺しにされた。
覚山はふじの身投げの理由にこだわり同心・柴田喜平次に頼みご用聞き・弥助と手先の三吉に調べてもらう。船頭の松吉が二日前に寺の賽銭泥棒の汚名を着せられ切腹した浪人親子の話を持ってくる。切腹の理由を作った金次を調べてる。金次が殺された。金次はひでのところに行っていたことが分かった。覚山はひで殺しを調べられないために惨い質屋の殺戮があったと考えた。
達磨屋が盗賊に襲われ逃げるために付け火した。裏長屋んも共に燃え、長屋の住人と店の者五十三名が亡くなった。盗賊は達磨屋の法被を着て大八車に金を積んで逃げた。船頭を探し盗賊の隠れ家を見付けて捕まえた。熊三郎は畿内と東海道、中山道を荒らし回った盗賊だった。妾のひでと間男・金次を殺し、質屋に押し入り、両替商に押し入った。
覚山が拘ったふじの身投げの原因は、人目ぼれした片思いの浪人の息子の切腹だった。覚山の拘りから盗賊の捕獲に繋がった。
三月末、覚山は松江城主・松平出羽守治郷47才に呼ばれた。山形屋の事件に付いて話す。羽州屋儀兵衛と長谷堂元右衛門は死罪、家財は闕所、山形屋の地所、店はそのまま、百五十坪は殺された五郎兵衛の姉に、冬木町の二百坪は残された羽州屋と長谷堂の者に渡された。
四月、治郷は国許に帰るが覚山は江戸にとどまる許可を貰う。
祝言を控えた両替屋達磨屋の娘・ふじが蓬莱橋から身投げした。同じ日に、ひでという女が妾宅で殺された。同じ日、質屋が襲われ奉公人含めて七人が皆殺しにされた。
覚山はふじの身投げの理由にこだわり同心・柴田喜平次に頼みご用聞き・弥助と手先の三吉に調べてもらう。船頭の松吉が二日前に寺の賽銭泥棒の汚名を着せられ切腹した浪人親子の話を持ってくる。切腹の理由を作った金次を調べてる。金次が殺された。金次はひでのところに行っていたことが分かった。覚山はひで殺しを調べられないために惨い質屋の殺戮があったと考えた。
達磨屋が盗賊に襲われ逃げるために付け火した。裏長屋んも共に燃え、長屋の住人と店の者五十三名が亡くなった。盗賊は達磨屋の法被を着て大八車に金を積んで逃げた。船頭を探し盗賊の隠れ家を見付けて捕まえた。熊三郎は畿内と東海道、中山道を荒らし回った盗賊だった。妾のひでと間男・金次を殺し、質屋に押し入り、両替商に押し入った。
覚山が拘ったふじの身投げの原因は、人目ぼれした片思いの浪人の息子の切腹だった。覚山の拘りから盗賊の捕獲に繋がった。
2018年9月25日火曜日
帳尻屋仕置【七】 激突
帳尻屋仕置【七】 激突 坂岡真
天明七年 1787年
口入れ屋の忠兵衛は北町奉行の内与力・長岡玄蕃に頼まれ、行方不明になっている妻の弟で闕所物奉行の綾部紀一郎を探す。紀一郎は、闕所になった札差大黒屋の店を淀屋が買い取ったことで、不正が行われたことを突き止めた。上役に知らせ殺された。
淀屋は幕閣に金をばらまき力を付ける。勘定奉行・小田切備前守高利も一派になる。曲淵甲斐守は町奉行の座から追い落とされた。
江戸の裏を牛耳っていた八品商の元締めの所から裏切り者が出、淀屋に付く者が現れる。忠兵衛は元締めと手を組み淀屋の土台の十万両を盗もうとする。火盗改めも味方につけていた。一度は失敗するが、昔の仲間を集めて十万両を盗む。
正体の分からなかった淀屋だったが、忠兵衛の昔の弟分・忠兵衛が捕まる元を作った仙次だった。自分のために死んだと思っていた忠兵衛が命大事で奉行所の手先になっているのを許せなかったため、憎し忠兵衛になっていた。
長岡玄蕃に忠兵衛の父親が小田切だということを教えられる。
忠兵衛は仙次と小田切を殺す。元締めが死ぬ。十万両を預かる。曲淵に届ける。
天明七年 1787年
口入れ屋の忠兵衛は北町奉行の内与力・長岡玄蕃に頼まれ、行方不明になっている妻の弟で闕所物奉行の綾部紀一郎を探す。紀一郎は、闕所になった札差大黒屋の店を淀屋が買い取ったことで、不正が行われたことを突き止めた。上役に知らせ殺された。
淀屋は幕閣に金をばらまき力を付ける。勘定奉行・小田切備前守高利も一派になる。曲淵甲斐守は町奉行の座から追い落とされた。
江戸の裏を牛耳っていた八品商の元締めの所から裏切り者が出、淀屋に付く者が現れる。忠兵衛は元締めと手を組み淀屋の土台の十万両を盗もうとする。火盗改めも味方につけていた。一度は失敗するが、昔の仲間を集めて十万両を盗む。
正体の分からなかった淀屋だったが、忠兵衛の昔の弟分・忠兵衛が捕まる元を作った仙次だった。自分のために死んだと思っていた忠兵衛が命大事で奉行所の手先になっているのを許せなかったため、憎し忠兵衛になっていた。
長岡玄蕃に忠兵衛の父親が小田切だということを教えられる。
忠兵衛は仙次と小田切を殺す。元締めが死ぬ。十万両を預かる。曲淵に届ける。
2018年9月24日月曜日
拵屋銀次郎半畳記 俠客〈四〉
拵屋銀次郎半畳記 俠客〈四〉 門田泰明
黒猫の道案内で、和泉長門守は血みどろの現場に行き、銀次郎を助け出す。銀次郎が戦い、倒した相手は滑川七四郎と思われたが、死んだのは影武者だったようだ。
稲妻の異名で恐れられ、幕府中枢を牛耳る元老中首座・東近江国湖東藩十二万石藩主・大津河安芸守忠助55才は、五才と幼いためお側用人間部越前守詮房がべったり控えている家継を将軍と認められない。大阪に大阪幕府を作る計画だ。資金も着実に溜まり大阪に送っていた。
旗本・御家人、全国の松平報徳会の面々が大阪に集結していた。
傷の癒えた銀次郎・永久不滅感状を戴いている桜伊銀次郎も大阪へ行く。途中、短筒で松平報徳会の要人暗殺を企てる七人に出会い、箱根関所手前でぶつかる。短筒を持った者を含め六人を倒し間道をすすむ。目付手形を持っているが三度笠を被り間道へ行く。旅の女一座・幡随院一座と共に舟で湖を渡り、三島に行く。
黒猫の道案内で、和泉長門守は血みどろの現場に行き、銀次郎を助け出す。銀次郎が戦い、倒した相手は滑川七四郎と思われたが、死んだのは影武者だったようだ。
稲妻の異名で恐れられ、幕府中枢を牛耳る元老中首座・東近江国湖東藩十二万石藩主・大津河安芸守忠助55才は、五才と幼いためお側用人間部越前守詮房がべったり控えている家継を将軍と認められない。大阪に大阪幕府を作る計画だ。資金も着実に溜まり大阪に送っていた。
旗本・御家人、全国の松平報徳会の面々が大阪に集結していた。
傷の癒えた銀次郎・永久不滅感状を戴いている桜伊銀次郎も大阪へ行く。途中、短筒で松平報徳会の要人暗殺を企てる七人に出会い、箱根関所手前でぶつかる。短筒を持った者を含め六人を倒し間道をすすむ。目付手形を持っているが三度笠を被り間道へ行く。旅の女一座・幡随院一座と共に舟で湖を渡り、三島に行く。
2018年9月23日日曜日
京都寺町三条のホームズ・5
京都寺町三条のホームズ・5 望月麻衣
〜シャーロキアンの宴と春の嵐〜
桜色の恋文 柳原の八十才の誕生日パーティの真贋判定ゲームで優勝し葵が貰った「月見屋」の宿泊券を使って宮下香織と城崎に行くことになった。清貴と秋人と清貴の父・武史と五人で行く。月見屋で行儀見習いと社会見学を兼ねたアルバイトをしている香織の姉・佐織と会う。佐織には画家を目指す想い人がいることを知る。彼が送ってきた掛け軸に込められたメッセージを読み解く。国を離れ愛しい人を想う。会いたい。
葵は春休みに思い出をいっぱい作って、三年になったら清貴に告白しようと思っている。振られればバイトを辞め、受験勉強に専念すると決心している。
清貴は十八才未満と付き合ってはいけないと思っている。
シャーロキアンの宴 間宮邸・ビクトリア朝英国様式の御屋敷で、三十人位ホームズ会の221会記念会が行われた。指原教授がアメリカで落札した茶封筒が無くなった。ホームズ・清貴は間宮邸の執事・西澤が持っていることを指摘する。幹事の間宮・マダムが西澤に願ったことだと告白した。そしてホームズは寸劇だったと言った。茶封筒の中はドイルの原稿だった。清貴はホームズを愛する者が作った、二次創作原稿だと言った。
紫の雲路 葵の学校の先輩が出場する京都サンガF.Cの試合観戦に行く。葵が学校からの応援で新三年生女子がサンガチアガールになることを聞いた清貴も行く。先輩・一条選手の調子が悪く心配していた。清貴は、一条選手が年上の早川先生に告白していることを暴き、早川先生に答えることを強いる。早川先生は一条との付き合いにOKを出す。一条選手は調子良くなる。試合後、キャプテンに大事な人のためにもプライベートを試合にもち込むな。試合に尊さを感じろと言われた。
茜色の空に 清貴の父・伊集院武史は編集者と名乗る女性に騙され、家頭家のお宝・青磁を狙われた。清貴は気がつき、ナンバー式デジタルロックと監視カメラ付きの鉄壁で護られた部屋の中で待つ。入ってきたのは円生だった。青磁を盗まれることは阻止したが、店にあった二番目のお宝・志野の茶碗を持っていかれる。円生の誘いに乗り紫野の茶碗を追いかける。爆弾を仕掛けられた箱を開ける十六文字を考える。茶碗をとり出せた。
あまりに心配した葵と、死ぬかもしれないと思った清貴はお互いに告白する。
〜シャーロキアンの宴と春の嵐〜
桜色の恋文 柳原の八十才の誕生日パーティの真贋判定ゲームで優勝し葵が貰った「月見屋」の宿泊券を使って宮下香織と城崎に行くことになった。清貴と秋人と清貴の父・武史と五人で行く。月見屋で行儀見習いと社会見学を兼ねたアルバイトをしている香織の姉・佐織と会う。佐織には画家を目指す想い人がいることを知る。彼が送ってきた掛け軸に込められたメッセージを読み解く。国を離れ愛しい人を想う。会いたい。
葵は春休みに思い出をいっぱい作って、三年になったら清貴に告白しようと思っている。振られればバイトを辞め、受験勉強に専念すると決心している。
清貴は十八才未満と付き合ってはいけないと思っている。
シャーロキアンの宴 間宮邸・ビクトリア朝英国様式の御屋敷で、三十人位ホームズ会の221会記念会が行われた。指原教授がアメリカで落札した茶封筒が無くなった。ホームズ・清貴は間宮邸の執事・西澤が持っていることを指摘する。幹事の間宮・マダムが西澤に願ったことだと告白した。そしてホームズは寸劇だったと言った。茶封筒の中はドイルの原稿だった。清貴はホームズを愛する者が作った、二次創作原稿だと言った。
紫の雲路 葵の学校の先輩が出場する京都サンガF.Cの試合観戦に行く。葵が学校からの応援で新三年生女子がサンガチアガールになることを聞いた清貴も行く。先輩・一条選手の調子が悪く心配していた。清貴は、一条選手が年上の早川先生に告白していることを暴き、早川先生に答えることを強いる。早川先生は一条との付き合いにOKを出す。一条選手は調子良くなる。試合後、キャプテンに大事な人のためにもプライベートを試合にもち込むな。試合に尊さを感じろと言われた。
茜色の空に 清貴の父・伊集院武史は編集者と名乗る女性に騙され、家頭家のお宝・青磁を狙われた。清貴は気がつき、ナンバー式デジタルロックと監視カメラ付きの鉄壁で護られた部屋の中で待つ。入ってきたのは円生だった。青磁を盗まれることは阻止したが、店にあった二番目のお宝・志野の茶碗を持っていかれる。円生の誘いに乗り紫野の茶碗を追いかける。爆弾を仕掛けられた箱を開ける十六文字を考える。茶碗をとり出せた。
あまりに心配した葵と、死ぬかもしれないと思った清貴はお互いに告白する。
2018年9月22日土曜日
空也十番勝負 青春篇⑤
空也十番勝負 青春篇⑤ 異郷のぞみし 佐伯泰英
坂崎空也は対馬の北端に立ち、眉月の先祖がやってきたという高麗を見ていた。
対馬藩与頭・唐舟志十右衛門と知り合う。佐須奈関所道場で世話になるが、朝鮮からの使いに会いに行く唐船志からの誘いを断り、唐船志が留守の間に関所を出た。途中で公儀隠密と思える、鵜飼寅吉と会う。対馬藩の追ってから逃れ、トラ吉の対馬藩の阿片密売の証拠を手に入れる助けをする。朝鮮の李老師の弟子・林大圭を破り、朝鮮の剣術家にも追われる。長崎に行く寅吉の同道し、舟で壱岐島に送って貰った。
壱岐の猿岩で高麗人・季遜督から高麗剣法を習う。修行の後、平戸に行く。
九代藩主松浦清に目通りし、平戸藩講武演技場で練習し、夜は南蛮平戸流の無言の練習をする。南蛮平戸流の練習場に、季智幹老師が現れ、空也が倒す。
坂崎空也は対馬の北端に立ち、眉月の先祖がやってきたという高麗を見ていた。
対馬藩与頭・唐舟志十右衛門と知り合う。佐須奈関所道場で世話になるが、朝鮮からの使いに会いに行く唐船志からの誘いを断り、唐船志が留守の間に関所を出た。途中で公儀隠密と思える、鵜飼寅吉と会う。対馬藩の追ってから逃れ、トラ吉の対馬藩の阿片密売の証拠を手に入れる助けをする。朝鮮の李老師の弟子・林大圭を破り、朝鮮の剣術家にも追われる。長崎に行く寅吉の同道し、舟で壱岐島に送って貰った。
壱岐の猿岩で高麗人・季遜督から高麗剣法を習う。修行の後、平戸に行く。
九代藩主松浦清に目通りし、平戸藩講武演技場で練習し、夜は南蛮平戸流の無言の練習をする。南蛮平戸流の練習場に、季智幹老師が現れ、空也が倒す。
2018年9月21日金曜日
風烈廻り与力・青柳剣一郎㊷
風烈廻り与力・青柳剣一郎㊷ 夢の浮橋 小杉健治
鋳掛け屋の初藏は掏摸が商人から財布を擦るのを見た。掏摸が捨てた財布の中の富くじを拾った。初藏が胸苦しく困っている時に背中を擦っていた野菜の棒手振り長吉は、鋳掛け屋が落とした富くじを拾った。
商人の財布を擦った掏摸が殺された。初藏は脅され抽選会場の前で棒手振り探しをやらされた。長吉に渡され当選番号を見に行った六郎が殺された。当たったのは掏摸に財布を擦られた商人だった。初藏は当たりくじ番号が決まっていたことを知った。友達を殺された長吉は初藏を探し出す。二人で関係者を探り出し当選金の半金を強請る。
青柳剣一郎は奉行から陰富を調べるように言われる。陰富は好きな番号札を買える。あたり番号を十枚分買った者が三人いた。三人は富くじで不正をしている者の関係者だった。剣一郎は陰富を調べる前に富くじの不正を知った。
剣一郎の娘・るりの嫁ぎ先の御徒目付・高岡弥之助はある旗本を調べるよう言われた。弥之助が調べると陰富と関係していた。弥之助は確かな証拠が見付からなかったことにした。旗本は体調不良で家督を18才の息子に譲り隠居した。16才の娘は嫁ぎ先が決まっており、潰すことは忍びなかった。
陰富をしていた修験者は真面目に修行に出発した。
富くじの不正を知られた仲間は脅した金を受け取りに来た初藏と長吉を殺そうとする。剣一郎が現れ、寺社奉行の物頭・檜山哲三郎に不正が露見していることを伝える。檜山は捕まり自分の独断で有力檀家と示し合わせたことを自白し、奉行を護った。
剣一郎は、初藏と長吉が調べていることは知っていたが、強請は知らなかったということにした。
鋳掛け屋の初藏は掏摸が商人から財布を擦るのを見た。掏摸が捨てた財布の中の富くじを拾った。初藏が胸苦しく困っている時に背中を擦っていた野菜の棒手振り長吉は、鋳掛け屋が落とした富くじを拾った。
商人の財布を擦った掏摸が殺された。初藏は脅され抽選会場の前で棒手振り探しをやらされた。長吉に渡され当選番号を見に行った六郎が殺された。当たったのは掏摸に財布を擦られた商人だった。初藏は当たりくじ番号が決まっていたことを知った。友達を殺された長吉は初藏を探し出す。二人で関係者を探り出し当選金の半金を強請る。
青柳剣一郎は奉行から陰富を調べるように言われる。陰富は好きな番号札を買える。あたり番号を十枚分買った者が三人いた。三人は富くじで不正をしている者の関係者だった。剣一郎は陰富を調べる前に富くじの不正を知った。
剣一郎の娘・るりの嫁ぎ先の御徒目付・高岡弥之助はある旗本を調べるよう言われた。弥之助が調べると陰富と関係していた。弥之助は確かな証拠が見付からなかったことにした。旗本は体調不良で家督を18才の息子に譲り隠居した。16才の娘は嫁ぎ先が決まっており、潰すことは忍びなかった。
陰富をしていた修験者は真面目に修行に出発した。
富くじの不正を知られた仲間は脅した金を受け取りに来た初藏と長吉を殺そうとする。剣一郎が現れ、寺社奉行の物頭・檜山哲三郎に不正が露見していることを伝える。檜山は捕まり自分の独断で有力檀家と示し合わせたことを自白し、奉行を護った。
剣一郎は、初藏と長吉が調べていることは知っていたが、強請は知らなかったということにした。
2018年9月20日木曜日
京都寺町三条のホームズ・6
京都寺町三条のホームズ・6 望月麻衣
〜新緑のサスペンス〜
家頭清貴と真城葵が周りの人々公認で付き合い始めて一週間、新学期が始まり葵の高校三年生の生活が始まった。
京都の名の通った鑑定士や収集家から仏教関係の美術品が盗まれる事件が頻発しているという知らせが入る。相笠くりす事件で知り合った探偵の小松が、清貴・ホームズに行方不明の娘を探して欲しいと「蔵」にやってくる。
小松の離婚して母親・雅子と一緒にいる娘・優子に関係していると思われることを調べてゆく。優等生の高校生の大麻事件、メンタル・サポート・セミナー、仏教関係の美術品の盗難、政治家の隠し子、優子の母親・雅子をモデルにした薬師如来の掛け軸に伴う優子の出生の秘密。
政治家の隠し子と頭の良い高校生のグループ・韋駄天が始めた「儲かる宗教」、手に入れた薬師如来の掛け軸を通して関係してきた、大麻愛好会・暁によって形が変わった。掛け軸の薬師如来そっくりの優子を生き神にし、セミナーと大麻を使って教団を始める。首謀者は、暁のリーダー・薬師如来の絵を描いた國代豊。清貴によって明される。
警察に逮捕される。政治家は妻と息子に離縁され二人は渡米する。清貴は裏で糸を引いていたのは政治家の息子・渡米した雨宮史郎ではないかと思っている。
國代は絵を描くにあたり雅子に薬を飲ませていた。十八年前の犯罪行為だった。雅子は優子の父親が小松なのか國代なのか分からないと言う。小松は二人の近くに引っ越し、復縁はしていないが一緒に食事をしている。鑑定はしないと言う。
五月三日 葵の誕生日パーティを家頭家で行うことになった。葵が「蔵」で清貴に贈られた服を二階で着ている時に、埼玉から大学視察にきていた葵の元彼・克実が「蔵」に来る。祇園祭の時に彼氏役を頼まれ、巻き込んでしまってすみません、という克実に、清貴は、一途で包容力があり、縁を大切にし、先入観なく価値の分かる彼女を手放してくれてありがとうと礼を言う。今日は葵の誕生日、あなた方に会うと辛い記憶を呼び起こす。葵に会うなら別の日に連絡の上来て欲しいと追い返す。葵がお世話になりました。
雰囲気が変わった清貴に葵は何があったのかと尋ねる。元彼を追い返したことを伝える。
ここでは誰がパーティに来るか知らない葵だが、6.5では、人数分のマフィンを焼いていた。
〜新緑のサスペンス〜
家頭清貴と真城葵が周りの人々公認で付き合い始めて一週間、新学期が始まり葵の高校三年生の生活が始まった。
京都の名の通った鑑定士や収集家から仏教関係の美術品が盗まれる事件が頻発しているという知らせが入る。相笠くりす事件で知り合った探偵の小松が、清貴・ホームズに行方不明の娘を探して欲しいと「蔵」にやってくる。
小松の離婚して母親・雅子と一緒にいる娘・優子に関係していると思われることを調べてゆく。優等生の高校生の大麻事件、メンタル・サポート・セミナー、仏教関係の美術品の盗難、政治家の隠し子、優子の母親・雅子をモデルにした薬師如来の掛け軸に伴う優子の出生の秘密。
政治家の隠し子と頭の良い高校生のグループ・韋駄天が始めた「儲かる宗教」、手に入れた薬師如来の掛け軸を通して関係してきた、大麻愛好会・暁によって形が変わった。掛け軸の薬師如来そっくりの優子を生き神にし、セミナーと大麻を使って教団を始める。首謀者は、暁のリーダー・薬師如来の絵を描いた國代豊。清貴によって明される。
警察に逮捕される。政治家は妻と息子に離縁され二人は渡米する。清貴は裏で糸を引いていたのは政治家の息子・渡米した雨宮史郎ではないかと思っている。
國代は絵を描くにあたり雅子に薬を飲ませていた。十八年前の犯罪行為だった。雅子は優子の父親が小松なのか國代なのか分からないと言う。小松は二人の近くに引っ越し、復縁はしていないが一緒に食事をしている。鑑定はしないと言う。
五月三日 葵の誕生日パーティを家頭家で行うことになった。葵が「蔵」で清貴に贈られた服を二階で着ている時に、埼玉から大学視察にきていた葵の元彼・克実が「蔵」に来る。祇園祭の時に彼氏役を頼まれ、巻き込んでしまってすみません、という克実に、清貴は、一途で包容力があり、縁を大切にし、先入観なく価値の分かる彼女を手放してくれてありがとうと礼を言う。今日は葵の誕生日、あなた方に会うと辛い記憶を呼び起こす。葵に会うなら別の日に連絡の上来て欲しいと追い返す。葵がお世話になりました。
雰囲気が変わった清貴に葵は何があったのかと尋ねる。元彼を追い返したことを伝える。
ここでは誰がパーティに来るか知らない葵だが、6.5では、人数分のマフィンを焼いていた。
2018年9月19日水曜日
京都寺町三条のホームズ・9
京都寺町三条のホームズ・9 望月麻衣
〜恋と花と想いの裏側〜
一月 円生が「蔵」に骨董市で買った茶碗を持って現れる。清貴はいないので葵が鑑定する。葵は藤原雄の備前焼と言いきる。円生は葵をするめみたいやと言って帰る。
花と酒と恋の鞘当て 清貴は伏見の酒蔵「幸谷酒造」へ勤めている。「こんた」というBARも経営している。父親・高雄と三十才の康太と二十五才の瑞希親子でやっている。
清水焼の八十万ほどする徳利がある。高雄は先代から譲りうけたものだから私も瑞希の婿に譲ろうと思っていると言う。徳利が無くなった。相談された清貴は返ってくると思うから待ってよと言う。
京都府立大学の大学院の秋人の弟・梶原春彦が、香織のサークルの先輩・目黒さんと付き合っている。目黒先輩は、中学からの仲良し大久保先輩との仲がおかしくなって心配していた。春彦が大久保と友達関係だった。目黒は大久保に許可を貰って春彦と付き合い始めた形なのだが、やっぱり好きだったのかと心配していた。
所属するフラワーアレジメントの催しで「花と和歌と抹茶のお店」をした。夕方、店じまいの頃、清貴は休憩時間を利用してバイクで駆けつけた。葵の作品・
〜思いつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを〜
を見にきた。可愛すぎと喜ぶ。大久保先輩の作品を見て、清貴と葵は大久保が好きなのは目黒先輩だと分かった。言えない思いだった。
高雄の手に徳利が返った。誰かが盗んだと思われていた従業員はうやむやにすることに反対した。清貴は瑞希が犯人だと明す。二人が血の繋がらない兄妹で愛し合う兄妹だと言う。瑞希は五年前に振られ、康太は言ってはいけない思いだと秘めていた。父親はいつ言い出すかと嗾けていた。二人の思いは通じた。
答え合わせ 円生が酒蔵に来る。柳原の酒を買いに来たのだが、清貴には答え合わせだと言う。円生は清貴にあんたは手に入れたら途端に醒めるんや。それが怖いから彼女に手が出せないんや。清貴も目をそらしていることだった。
金の器と想いの裏側 十三才の誕生日、清貴は百十万円をオーナーに預かり、上田さんに付き添ってもらい美術品を買ってくるように言われる。始めてパリに行った時にときめいた絵が百五十万円で売っていた。上田の友人・風見に清貴のダヴィンチに対する見解を披露し、百万円で買う。部屋に持って返った清貴は、ときめきが消えていた。自分の部屋に置かず、展示室に展示している。清貴は手に入れた途端その品物への情熱を失ってしまう。円生にはそれは物質に対してだけと言ったが、強い恋心を抱き一喜一憂するのは葵が始めてだ。自分は彼女を手に入れてしまうとどうなるのだろう。
宮下香織の恋路 香織は清貴の同級生・現医学研究院生の小日向圭吾に付き合いを申し込まれるが、香織は清貴の父親・武史が気にかかる。自分としっかり向き合おうと思う。
復讐のショータイム 二月十四日清貴の誕生日、葵は東京から駆けつけた清貴を自分の運転で迎えに行き、トロッコ電車と川下りのデートを企画した。予備校の講師をした清貴は生徒が信者のようになってしまうと言われた。
清貴は枚方パークで開かれるレンジャー物のイベントの日の秋人の一日マネージャーを頼まれた。最近になって替わったプロデューサーに秋人は何か不穏のものを感じていた。
シナリオを変えられ、クイズを解くと、観客に清水プロデューサーの非人道的な行動を暴くようになっていた。清貴は観客に不快の思いをさせないためスタッフを使い、出来上がる文章を変える。葵と香織に観覧車に乗ってもらい協力してもらう。清貴は内々で清水プロデューサーの不正や悪事を表沙汰にする。復讐しようとした岡崎は後に告訴する。
五人のレンジャーやマネージャー、葵、香織も一緒にコンタに行く。
エピローグ 円生が蔵に来る。葵に柳原もあの茶碗を藤原雄だと言ったことを伝える。
葵は円生に好きなことを仕事にすればどうですかと言う。
今年の葵の誕生日に、清貴と旅行に行くことになった。
〜恋と花と想いの裏側〜
一月 円生が「蔵」に骨董市で買った茶碗を持って現れる。清貴はいないので葵が鑑定する。葵は藤原雄の備前焼と言いきる。円生は葵をするめみたいやと言って帰る。
花と酒と恋の鞘当て 清貴は伏見の酒蔵「幸谷酒造」へ勤めている。「こんた」というBARも経営している。父親・高雄と三十才の康太と二十五才の瑞希親子でやっている。
清水焼の八十万ほどする徳利がある。高雄は先代から譲りうけたものだから私も瑞希の婿に譲ろうと思っていると言う。徳利が無くなった。相談された清貴は返ってくると思うから待ってよと言う。
京都府立大学の大学院の秋人の弟・梶原春彦が、香織のサークルの先輩・目黒さんと付き合っている。目黒先輩は、中学からの仲良し大久保先輩との仲がおかしくなって心配していた。春彦が大久保と友達関係だった。目黒は大久保に許可を貰って春彦と付き合い始めた形なのだが、やっぱり好きだったのかと心配していた。
所属するフラワーアレジメントの催しで「花と和歌と抹茶のお店」をした。夕方、店じまいの頃、清貴は休憩時間を利用してバイクで駆けつけた。葵の作品・
〜思いつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを〜
を見にきた。可愛すぎと喜ぶ。大久保先輩の作品を見て、清貴と葵は大久保が好きなのは目黒先輩だと分かった。言えない思いだった。
高雄の手に徳利が返った。誰かが盗んだと思われていた従業員はうやむやにすることに反対した。清貴は瑞希が犯人だと明す。二人が血の繋がらない兄妹で愛し合う兄妹だと言う。瑞希は五年前に振られ、康太は言ってはいけない思いだと秘めていた。父親はいつ言い出すかと嗾けていた。二人の思いは通じた。
答え合わせ 円生が酒蔵に来る。柳原の酒を買いに来たのだが、清貴には答え合わせだと言う。円生は清貴にあんたは手に入れたら途端に醒めるんや。それが怖いから彼女に手が出せないんや。清貴も目をそらしていることだった。
金の器と想いの裏側 十三才の誕生日、清貴は百十万円をオーナーに預かり、上田さんに付き添ってもらい美術品を買ってくるように言われる。始めてパリに行った時にときめいた絵が百五十万円で売っていた。上田の友人・風見に清貴のダヴィンチに対する見解を披露し、百万円で買う。部屋に持って返った清貴は、ときめきが消えていた。自分の部屋に置かず、展示室に展示している。清貴は手に入れた途端その品物への情熱を失ってしまう。円生にはそれは物質に対してだけと言ったが、強い恋心を抱き一喜一憂するのは葵が始めてだ。自分は彼女を手に入れてしまうとどうなるのだろう。
宮下香織の恋路 香織は清貴の同級生・現医学研究院生の小日向圭吾に付き合いを申し込まれるが、香織は清貴の父親・武史が気にかかる。自分としっかり向き合おうと思う。
復讐のショータイム 二月十四日清貴の誕生日、葵は東京から駆けつけた清貴を自分の運転で迎えに行き、トロッコ電車と川下りのデートを企画した。予備校の講師をした清貴は生徒が信者のようになってしまうと言われた。
清貴は枚方パークで開かれるレンジャー物のイベントの日の秋人の一日マネージャーを頼まれた。最近になって替わったプロデューサーに秋人は何か不穏のものを感じていた。
シナリオを変えられ、クイズを解くと、観客に清水プロデューサーの非人道的な行動を暴くようになっていた。清貴は観客に不快の思いをさせないためスタッフを使い、出来上がる文章を変える。葵と香織に観覧車に乗ってもらい協力してもらう。清貴は内々で清水プロデューサーの不正や悪事を表沙汰にする。復讐しようとした岡崎は後に告訴する。
五人のレンジャーやマネージャー、葵、香織も一緒にコンタに行く。
エピローグ 円生が蔵に来る。葵に柳原もあの茶碗を藤原雄だと言ったことを伝える。
葵は円生に好きなことを仕事にすればどうですかと言う。
今年の葵の誕生日に、清貴と旅行に行くことになった。
2018年9月18日火曜日
神の時空 前紀 女神の功罪
神の時空 前紀 女神の功罪 高田崇史
八年前のバス事故は高村篁が、磯笛たちを使って起こさせたものだった。
事故の二年前から、國學院大学教授・潮田の研究室の重鎮が、二人、変わった死に方をしていた。磯笛たち・狐によってかみ殺されていたのだが、野犬に襲われたことになっている。
加藤範夫が親しくしていた、潮田教授の研究室の第三に人物・永田遼子が自殺する。磯笛たちに殺されているが、ビルからの飛び降りと判断された。遼子は、天皇家の血筋に女系が入っているという説に辿り着いた。そして殺された。潮田教授は現代確立されていることに異議を唱えていた。
高村は異議を表に出すよりも、このまま黙って続けることで天皇制の存続が消えることを良しとし、異議を唱える者を消していった。
バス旅行は磯笛が範夫を利用し、研究者たちを旅行に集め事故を起こしたものだった。
八年前のバス事故は高村篁が、磯笛たちを使って起こさせたものだった。
事故の二年前から、國學院大学教授・潮田の研究室の重鎮が、二人、変わった死に方をしていた。磯笛たち・狐によってかみ殺されていたのだが、野犬に襲われたことになっている。
加藤範夫が親しくしていた、潮田教授の研究室の第三に人物・永田遼子が自殺する。磯笛たちに殺されているが、ビルからの飛び降りと判断された。遼子は、天皇家の血筋に女系が入っているという説に辿り着いた。そして殺された。潮田教授は現代確立されていることに異議を唱えていた。
高村は異議を表に出すよりも、このまま黙って続けることで天皇制の存続が消えることを良しとし、異議を唱える者を消していった。
バス旅行は磯笛が範夫を利用し、研究者たちを旅行に集め事故を起こしたものだった。
2018年9月17日月曜日
神の時空⑧ 京の天命
神の時空⑧ 京の天命 高田崇史
松島では塩竈神社が、京都 天の橋立では籠神社が、厳島神社が、東京では神田明神が、大分では宇佐神宮が、地震や火事、竜巻によって壊されて行く。
彩音は、知ってる女子を手配する。松島は、象潟京。京に頼むために六道佐助が行く。天橋立は樒祈美子と加藤裕香、厳島神社は観音崎栞、熱田神宮は涙川紗也、神田明神は彩音と巳雨、宇佐神宮には加地の横にいる伶子が巳雨の念だけ連れて行く。それぞれが祈り、神を鎮める。
巳雨の後ろに市杵嶋姫命と素戔鳴尊を見た高村は立ち去る。磯笛の左目から茶枳尼天が磯笛の魂を持って出て行くのが見えた。朧も死んだ。後に道返玉が残っていた。
摩季の初七日が近付く、集まった六個の玉で了は摩季を蘇らそうとした。足りない、陽一の力を借りた。陽一はヌリカベで無くなった。彩音たちにも身体が見えなくなった。摩季は蘇った。
摩季は陽一の妹だった。ヌリカベになってから以前の記憶が無かった。陽一は一連の事件を思い出していた。摩季を蘇らせるために協力した。
辻曲兄妹の両親を亡くした八年前のバス事故は乗客全員が亡くなっていた。
日本秘史探訪ツアー参加者
潮田誠・國學院大学教授
福来俊夫夫婦歴史作家・東京 陽一の両親
辻曲敬二郎夫婦・東京
象潟隆司・松島 象潟京の父
加藤範夫・國學院大学学生 裕香の兄
樒常雄・奈良 樒祈美子の父
陽一は、事故のことを詳しく了に話そうとしていた矢先に殺された。
松島では塩竈神社が、京都 天の橋立では籠神社が、厳島神社が、東京では神田明神が、大分では宇佐神宮が、地震や火事、竜巻によって壊されて行く。
彩音は、知ってる女子を手配する。松島は、象潟京。京に頼むために六道佐助が行く。天橋立は樒祈美子と加藤裕香、厳島神社は観音崎栞、熱田神宮は涙川紗也、神田明神は彩音と巳雨、宇佐神宮には加地の横にいる伶子が巳雨の念だけ連れて行く。それぞれが祈り、神を鎮める。
巳雨の後ろに市杵嶋姫命と素戔鳴尊を見た高村は立ち去る。磯笛の左目から茶枳尼天が磯笛の魂を持って出て行くのが見えた。朧も死んだ。後に道返玉が残っていた。
摩季の初七日が近付く、集まった六個の玉で了は摩季を蘇らそうとした。足りない、陽一の力を借りた。陽一はヌリカベで無くなった。彩音たちにも身体が見えなくなった。摩季は蘇った。
摩季は陽一の妹だった。ヌリカベになってから以前の記憶が無かった。陽一は一連の事件を思い出していた。摩季を蘇らせるために協力した。
辻曲兄妹の両親を亡くした八年前のバス事故は乗客全員が亡くなっていた。
日本秘史探訪ツアー参加者
潮田誠・國學院大学教授
福来俊夫夫婦歴史作家・東京 陽一の両親
辻曲敬二郎夫婦・東京
象潟隆司・松島 象潟京の父
加藤範夫・國學院大学学生 裕香の兄
樒常雄・奈良 樒祈美子の父
陽一は、事故のことを詳しく了に話そうとしていた矢先に殺された。
2018年9月16日日曜日
神の時空⑦ 五色不動の猛火
神の時空⑦ 五色不動の猛火 高田崇史
都内で放火殺人が起る。被害者は碑文谷女子大付属高校の関わりのある者だった。辻曲彩音は放火場所が江戸五色不動尊だと気付く。次の狙われ場所を華岡歳太警部補に連絡する。華岡警部補と久野剛史巡査は彩音たちの後を付ける。
五色不動や六地蔵は江戸の罪人や罪を犯していないのに処刑された者、人間扱いをされなかった人々の魂を封印する役目を担っている。現在では彼らを鎮魂せず、地下に封じ込まれている。
放火し、生贄を供え、彼らの霊魂を地上に解き放つ目的だった。高村篁一派の行為かと思ったが、磯笛が犯人を捕まえてくる。闇藤・左・藤守と名乗る男を魔界の手先と言う。
高村が願うのは、怨霊を認め共に暮らす国。怨霊を認めないのは、怨霊を作り出した恨みの発祥を暴く者が出る。自分たちの犯した罪を隠したくて怨霊を隠す。
陽一がどこかへ行って姿を見せない。
都内で放火殺人が起る。被害者は碑文谷女子大付属高校の関わりのある者だった。辻曲彩音は放火場所が江戸五色不動尊だと気付く。次の狙われ場所を華岡歳太警部補に連絡する。華岡警部補と久野剛史巡査は彩音たちの後を付ける。
五色不動や六地蔵は江戸の罪人や罪を犯していないのに処刑された者、人間扱いをされなかった人々の魂を封印する役目を担っている。現在では彼らを鎮魂せず、地下に封じ込まれている。
放火し、生贄を供え、彼らの霊魂を地上に解き放つ目的だった。高村篁一派の行為かと思ったが、磯笛が犯人を捕まえてくる。闇藤・左・藤守と名乗る男を魔界の手先と言う。
高村が願うのは、怨霊を認め共に暮らす国。怨霊を認めないのは、怨霊を作り出した恨みの発祥を暴く者が出る。自分たちの犯した罪を隠したくて怨霊を隠す。
陽一がどこかへ行って姿を見せない。
2018年9月15日土曜日
百万石の留守居役〈十一〉 騒動
百万石の留守居役〈十一〉 騒動 上田秀人
藩主・綱紀の使者として赴いた越前松平家で刀を振るうことになった数馬は追われていた。国家老次席・結城外記の屋敷に匿われていた。
仮祝言を済ませた琴は女行列を仕立て、女忍びの軒猿たちと数馬奪回に来る。数馬は琴と同じ駕籠にのり京を目指すが、藩主・松平左近衛権少将綱昌本人に追いつかれる。藩主を人質に結城外記の屋敷に籠った。
数馬を斬ろうとした福井藩組頭・本多大全は、越前大野藩津田修理亮の家来・郷田一閃の腕を借りたいために、松平若狭守を福井藩主にすればいいと考え、加賀一行と綱昌を始末することにした。綱昌は命を護ってもらうために今回の騒動の責は全て越前松平家にあるという詫び状を書く約束をする。攻め入った大全側は破れ、大全の藩主への謀反を公にし、綱昌は詫び状を書いた。郷田は主人・津田を逃がすため、逃げるため城内から出てきた大全を門外で斬る。
詫び状を貰った数馬たち加賀の者は結城外記に送られて九頭竜の渡しに行った。渡しを越え行列を整える。
数馬の岳父・琴の父・本多政長に、綱紀を憎む将軍綱吉から江戸への召喚の命が来ていた。
藩主・綱紀の使者として赴いた越前松平家で刀を振るうことになった数馬は追われていた。国家老次席・結城外記の屋敷に匿われていた。
仮祝言を済ませた琴は女行列を仕立て、女忍びの軒猿たちと数馬奪回に来る。数馬は琴と同じ駕籠にのり京を目指すが、藩主・松平左近衛権少将綱昌本人に追いつかれる。藩主を人質に結城外記の屋敷に籠った。
数馬を斬ろうとした福井藩組頭・本多大全は、越前大野藩津田修理亮の家来・郷田一閃の腕を借りたいために、松平若狭守を福井藩主にすればいいと考え、加賀一行と綱昌を始末することにした。綱昌は命を護ってもらうために今回の騒動の責は全て越前松平家にあるという詫び状を書く約束をする。攻め入った大全側は破れ、大全の藩主への謀反を公にし、綱昌は詫び状を書いた。郷田は主人・津田を逃がすため、逃げるため城内から出てきた大全を門外で斬る。
詫び状を貰った数馬たち加賀の者は結城外記に送られて九頭竜の渡しに行った。渡しを越え行列を整える。
数馬の岳父・琴の父・本多政長に、綱紀を憎む将軍綱吉から江戸への召喚の命が来ていた。
2018年9月14日金曜日
上江師 律の似面絵帖④ 巡る桜
上江師 律の似面絵帖④ 巡る桜 知野みさき
葉茶屋・青陽堂は、売った商品に古茶がまじっていたことで得意先が離れる騒ぎが起こる。律が玄昭堂の番頭と会っていた源之助の似顔絵を書いたことで犯人が判り、豊吉が白状した。青陽堂を追い落とすために日本橋の葉茶屋・玄昭堂の番頭が、青陽堂のなかなか番頭になれず不満を持っていた手代・源之介を使い古葉を入れたことが分かった。涼太は、源之助と源之助が犯人と気がついていたのに黙っていたらお金をやると言われ黙っていた手代・豊吉の二人を親の看病を理由に店を辞めさせた。
得意先が減って焦っている青陽堂の若旦那・涼太に正式の縁談が来る。元々涼太に好意を持っている綾乃の親・料亭・尾上と、茶道具屋・堺屋との話だった。堺屋には玄昭堂の店主の弟が婿いりしていた。涼太はどちらも断るというが、店が大変な時、尾上との縁組みは店のためとまわりは勧める。
年の暮れ、一緒になろうと互いの気持ちを確かめ合った律と涼太だったが、律は涼太はお店のために綾乃と一緒になるかもしれないと思う。裏の長屋の佐久は染め物師基次郎との縁談を勧める。花見で基次郎の兄・糸屋井口屋の壮一郎のいる席で縁談をはっきり断る。
律に着物の絵付けの仕事がくる。桜の意匠で。期限を切られた。律は青陽堂のことや涼太の縁談のことで巾着絵も捗らない。高城屋の貴のことを調べ、意匠を決める。基次郎の所に行きにくいため、元紺屋の泰造に染料を頼む。泰造が律の所で蒸し仕事をし、律は父・伊三郎を思い出す。律は左袖に染料の入った小皿を滑り落としてしまった。できる限りの染み抜きをし、期限までに納めた。
律は、火盗改の小倉祐介に頼まれ、水戸弁天と呼ばれる女盗人・巾の似面絵を書何枚も書いていた。巾一味が料亭・小倉に押し入った。三千両近くを盗まれた。女中たちの証言で一味の男たちの似面絵も描く。青陽堂の丁稚・六太の母親が亡くなった。気落ちし途方にくれ歩いていた六太は似面絵で見た巾を見付け番屋に届けようとして、捕らえられ、六太は行方不明になっていた。涼太が女に化けた仲間を見付け隠れ家を突き止めた。火盗改が捕まえた。
六太が見付かると律は納めた左袖が気になる。仕立てにまわっている左袖を回収し、片袖の染をやりなおした。期限に間に合わせてもらうため夜なべを強いることになる仕立屋に仕立て代を払う。これで良いという安堵が強かった。
盗んだことを認めない巾一味から金の隠し場所を聞き出せない。長持ちに入れられ運ばれた六太が記憶を辿り千両箱を見付けた。
六太は今井の所に昔の女・春と子供を探しに来ている古屋が、聞いていた父親と同じ所に傷があるため自分の父親ではないかと思っていた。死ぬ前に母親に会って欲しかったが、生憎古屋は留守だったため会うことが出来なかった。話を聞いた古屋は六太の父親を知っていた。置き去りにした自分と違って、六太の父親・奥村秀五郎は女と子供を連れて帰る段取りを付けていたが、乱暴されそうになった娘を助けた時の傷が元で亡くなった。同じような所に傷があったため知り合ったのだと言った。古屋の記憶で律は奥村秀五郎の似面絵を書いて六太に渡した。春は死んでいた。六太と手紙を書く約束をして飛騨に帰った。
最後の花見と言って涼太が律を飛鳥山に誘った。律は綾乃に青陽堂は玄昭堂と縁を結ぶことにしたと聞かされたため、別れ話だろうと思っていた。飛鳥山で貴と千恵に会った。ふたりは桜の着物をきていた。千恵の着物と並ぶと腕の差が見えた。雪永が父・伊三郎の着物だと教えてくれた。話の中で綾乃の言葉が嘘だったと分かった。涼太は二件の話を断り、みんなの前で律と一緒になるつもりだと話していたことが判った。
葉茶屋・青陽堂は、売った商品に古茶がまじっていたことで得意先が離れる騒ぎが起こる。律が玄昭堂の番頭と会っていた源之助の似顔絵を書いたことで犯人が判り、豊吉が白状した。青陽堂を追い落とすために日本橋の葉茶屋・玄昭堂の番頭が、青陽堂のなかなか番頭になれず不満を持っていた手代・源之介を使い古葉を入れたことが分かった。涼太は、源之助と源之助が犯人と気がついていたのに黙っていたらお金をやると言われ黙っていた手代・豊吉の二人を親の看病を理由に店を辞めさせた。
得意先が減って焦っている青陽堂の若旦那・涼太に正式の縁談が来る。元々涼太に好意を持っている綾乃の親・料亭・尾上と、茶道具屋・堺屋との話だった。堺屋には玄昭堂の店主の弟が婿いりしていた。涼太はどちらも断るというが、店が大変な時、尾上との縁組みは店のためとまわりは勧める。
年の暮れ、一緒になろうと互いの気持ちを確かめ合った律と涼太だったが、律は涼太はお店のために綾乃と一緒になるかもしれないと思う。裏の長屋の佐久は染め物師基次郎との縁談を勧める。花見で基次郎の兄・糸屋井口屋の壮一郎のいる席で縁談をはっきり断る。
律に着物の絵付けの仕事がくる。桜の意匠で。期限を切られた。律は青陽堂のことや涼太の縁談のことで巾着絵も捗らない。高城屋の貴のことを調べ、意匠を決める。基次郎の所に行きにくいため、元紺屋の泰造に染料を頼む。泰造が律の所で蒸し仕事をし、律は父・伊三郎を思い出す。律は左袖に染料の入った小皿を滑り落としてしまった。できる限りの染み抜きをし、期限までに納めた。
律は、火盗改の小倉祐介に頼まれ、水戸弁天と呼ばれる女盗人・巾の似面絵を書何枚も書いていた。巾一味が料亭・小倉に押し入った。三千両近くを盗まれた。女中たちの証言で一味の男たちの似面絵も描く。青陽堂の丁稚・六太の母親が亡くなった。気落ちし途方にくれ歩いていた六太は似面絵で見た巾を見付け番屋に届けようとして、捕らえられ、六太は行方不明になっていた。涼太が女に化けた仲間を見付け隠れ家を突き止めた。火盗改が捕まえた。
六太が見付かると律は納めた左袖が気になる。仕立てにまわっている左袖を回収し、片袖の染をやりなおした。期限に間に合わせてもらうため夜なべを強いることになる仕立屋に仕立て代を払う。これで良いという安堵が強かった。
盗んだことを認めない巾一味から金の隠し場所を聞き出せない。長持ちに入れられ運ばれた六太が記憶を辿り千両箱を見付けた。
六太は今井の所に昔の女・春と子供を探しに来ている古屋が、聞いていた父親と同じ所に傷があるため自分の父親ではないかと思っていた。死ぬ前に母親に会って欲しかったが、生憎古屋は留守だったため会うことが出来なかった。話を聞いた古屋は六太の父親を知っていた。置き去りにした自分と違って、六太の父親・奥村秀五郎は女と子供を連れて帰る段取りを付けていたが、乱暴されそうになった娘を助けた時の傷が元で亡くなった。同じような所に傷があったため知り合ったのだと言った。古屋の記憶で律は奥村秀五郎の似面絵を書いて六太に渡した。春は死んでいた。六太と手紙を書く約束をして飛騨に帰った。
最後の花見と言って涼太が律を飛鳥山に誘った。律は綾乃に青陽堂は玄昭堂と縁を結ぶことにしたと聞かされたため、別れ話だろうと思っていた。飛鳥山で貴と千恵に会った。ふたりは桜の着物をきていた。千恵の着物と並ぶと腕の差が見えた。雪永が父・伊三郎の着物だと教えてくれた。話の中で綾乃の言葉が嘘だったと分かった。涼太は二件の話を断り、みんなの前で律と一緒になるつもりだと話していたことが判った。
2018年9月13日木曜日
京都三条のホームズ・4
京都三条のホームズ・4 望月麻衣
〜ミステリアスなお茶会〜
年の初めに 一月三日 「蔵」の仕事始めは着物で出勤。ホームズさんと葵は矢田地蔵尊にお詣り。葵は喫茶店で初コーヒー。フレッシュがわからない。
ビスクドールの涙 埼玉から来るテニス部の友達・真琴を案内するために、清貴から八坂神社から清水寺へのコースのレクチャーを受ける。祇園の異国風カフェを紹介され、一階のショコラトリーで清貴の祖母・椿に会う。
オーナー・誠司は「全てを手に入れたお前には、多くの業が渦巻いている。お前自身は先祖の強い守護の下、障りがないが因果は配偶者にいくであろう」と祈祷師に言われた。実際に椿は病が絶えず、武史を産んだあと大病を患い、誠司は自分が疫病神に違いないと別れを決意し五年で離婚していた。椿は再婚して五十年になる。
椿の家を訪れた二人は、ビスクドールに起っている怪奇な話を聞く。人形が泣いたり、移動したりするという。清貴は五十年ぶりに誠司が誕生日に胡蝶蘭を贈ってきたこと、ビスクドールが誠司からのプレゼントだったことを聞き、再婚相手・義夫が、誠司の気持ちを受け取ってしまい、椿が誠司を思っていたと思ってしまったのかもしれないと言う。人形を見ながら泣いていた義夫の涙、移動は義夫がしていたこと。男の子の人形は「蔵」に引き取られ女の子と一緒に並べられた。
バレンタインの夜会 吉田山荘の別邸「真古館」で開かれた作家「相笠くりす」の朗読会に行ったつもりの、清貴と葵だったが、殺されそうになったくりすが真相を知りたく、くりすの頼みを聞いた清貴の父・作家・伊集院武史の提案で開かれた、清貴を引っ張り出す催しだった。出席者はくりすの妹・香奈、くりすの友人二人、カメラマンと助手・HP作成者・小田、前の編集者、探偵・小松。一人一人話を聞き取り、ホームズは、真相を解く。くりすの作品が高校生の時に友人と三人で書いた小説が元になっていること。くりすが大作家になり二人に悪いと思いながらも、頼ってくる二人が負担になり小松に二人の素行調査をし、弱みを握ったこと。くりすが好きになった小田を友人が誘惑し交際をはじめたこと。編集者が失恋したくりすを自分が恋人役をしてたち直したが、編集者に恋人がいることが発覚し、くりすが荒れたこと。公式サイト用の写真を首吊りにし、写真撮影時に友人が突き落としたことを暴く。
くりすは後に今回のことを作品にした。
バレンタインは清貴の誕生日だった。
後継者の条件 誠司の彼女である滝山好江の息子・利休の祖父・斉藤右近が斎藤家の後継者を決める集まりを開いた。屋敷にある宝で斉藤家にとって一番の宝を見極めた者を後継者にするという。利休の父・長男・左京・個人投資家、次男・司・個人事業主、三男・和彦・会計士、それぞれが鑑定士を連れていた。司の鑑定士は田中博司と名乗る円生だった。葵は右近の鑑定士の試験を受けた。楽焼き八椀の陶工当てだった。葵は全てを言い当て合格した。
三人は全ての宝の中から一つを選んだ。司は刀を当てたが、理由が違った。清貴は明智光秀から送られた刀が斎藤家の一番の宝だろうと言った。先祖は斉藤利三なのでしょうという。一番高い宝は何という質問に、名前はないが襖絵、俵屋宗達だろうと言う。
右近は清貴の手を握り、利休を宜しくと言った。
〜ミステリアスなお茶会〜
年の初めに 一月三日 「蔵」の仕事始めは着物で出勤。ホームズさんと葵は矢田地蔵尊にお詣り。葵は喫茶店で初コーヒー。フレッシュがわからない。
ビスクドールの涙 埼玉から来るテニス部の友達・真琴を案内するために、清貴から八坂神社から清水寺へのコースのレクチャーを受ける。祇園の異国風カフェを紹介され、一階のショコラトリーで清貴の祖母・椿に会う。
オーナー・誠司は「全てを手に入れたお前には、多くの業が渦巻いている。お前自身は先祖の強い守護の下、障りがないが因果は配偶者にいくであろう」と祈祷師に言われた。実際に椿は病が絶えず、武史を産んだあと大病を患い、誠司は自分が疫病神に違いないと別れを決意し五年で離婚していた。椿は再婚して五十年になる。
椿の家を訪れた二人は、ビスクドールに起っている怪奇な話を聞く。人形が泣いたり、移動したりするという。清貴は五十年ぶりに誠司が誕生日に胡蝶蘭を贈ってきたこと、ビスクドールが誠司からのプレゼントだったことを聞き、再婚相手・義夫が、誠司の気持ちを受け取ってしまい、椿が誠司を思っていたと思ってしまったのかもしれないと言う。人形を見ながら泣いていた義夫の涙、移動は義夫がしていたこと。男の子の人形は「蔵」に引き取られ女の子と一緒に並べられた。
バレンタインの夜会 吉田山荘の別邸「真古館」で開かれた作家「相笠くりす」の朗読会に行ったつもりの、清貴と葵だったが、殺されそうになったくりすが真相を知りたく、くりすの頼みを聞いた清貴の父・作家・伊集院武史の提案で開かれた、清貴を引っ張り出す催しだった。出席者はくりすの妹・香奈、くりすの友人二人、カメラマンと助手・HP作成者・小田、前の編集者、探偵・小松。一人一人話を聞き取り、ホームズは、真相を解く。くりすの作品が高校生の時に友人と三人で書いた小説が元になっていること。くりすが大作家になり二人に悪いと思いながらも、頼ってくる二人が負担になり小松に二人の素行調査をし、弱みを握ったこと。くりすが好きになった小田を友人が誘惑し交際をはじめたこと。編集者が失恋したくりすを自分が恋人役をしてたち直したが、編集者に恋人がいることが発覚し、くりすが荒れたこと。公式サイト用の写真を首吊りにし、写真撮影時に友人が突き落としたことを暴く。
くりすは後に今回のことを作品にした。
バレンタインは清貴の誕生日だった。
後継者の条件 誠司の彼女である滝山好江の息子・利休の祖父・斉藤右近が斎藤家の後継者を決める集まりを開いた。屋敷にある宝で斉藤家にとって一番の宝を見極めた者を後継者にするという。利休の父・長男・左京・個人投資家、次男・司・個人事業主、三男・和彦・会計士、それぞれが鑑定士を連れていた。司の鑑定士は田中博司と名乗る円生だった。葵は右近の鑑定士の試験を受けた。楽焼き八椀の陶工当てだった。葵は全てを言い当て合格した。
三人は全ての宝の中から一つを選んだ。司は刀を当てたが、理由が違った。清貴は明智光秀から送られた刀が斎藤家の一番の宝だろうと言った。先祖は斉藤利三なのでしょうという。一番高い宝は何という質問に、名前はないが襖絵、俵屋宗達だろうと言う。
右近は清貴の手を握り、利休を宜しくと言った。
2018年9月12日水曜日
京都寺町三条のホームズ・7
京都寺町三条のホームズ・7 望月麻衣
〜贋作師と声なき依頼〜
プロローグ 葵の誕生日パーティの翌々日、清貴はオーナーとオーナーの恋人・滝山好江と三人で買い付けに海外へ行った。秋人が来て、葵に清貴と好江が意味深な会話をしていたことを告げる。
五月半ばに三人は帰ってきた。清貴は葵にミュシャの「黄道十二宮」のリトグラフとエーデルワイスの絵柄のブレスレットウォッチをお土産に買ってきた。一緒に時を刻んで思いでをつくって行こうというメッセージだった。
葵が蔵に行くと好江と清貴が二人でいた。好江は蔵の改装案の図面を清貴に渡し、清貴が婚姻届のおまけが付いた結婚情報誌を好江に渡す。真っ赤になった好江が店を出て行くところに遭遇する。秋人から聞いていたこともあり、葵は清貴に好江さんと結婚するのかと聞く。不倫でもないけれどそんな状態で私と付き合っていたり、不誠実だと言う。
清貴は好江さんは僕にとって母親のような存在だと言う。好江さんは再婚を考えていなかったが再婚をしたくなったと言ったのだった。が、後にオーナーは結婚する気はないと好江に言った。
その心は 好江さんの息子・利休の父親・左京が東京を引き払い京都の父親の屋敷の離れに住むようになった。左京が、右近のお茶会を開くので、清貴と葵に来てくれと言う伝言を持ってくる。本当のお茶会を開くのに、左京のお茶会と司のお茶会のどちらにするか決めて欲しいということだった。
葵はお茶会に着物で行くことにした。着物に慣れるために家で着物を着ることにした。お祖母ちゃんは嬉しそうだ。茶会に必要な小物を揃える。雰囲気の変わった葵を清貴は秘密基地に連れ込み、ーおいで、葵。殺し文句を言う。
茶会の日、司の茶室は利休の一輪の朝顔を模したものだった。左京の茶室は和泉式部の朝顔の歌を自筆で書き、青竹を自分で加工した花器に朝顔を生けていた。清貴は左京の茶室を選ぶ。利休の茶室は秀吉のために作られた物で、左京の茶室は訪れる人のために左京さんが作った物だから。
後継者を口にする司に左京は自分には荷が重い、自分はここで父親の介護をする。稼げないデイトレーダーでも生活できる。お互い都合よく暮らせる。司の顔も優しくなる。茶会をする。左京は、三十年後、好江が一人になっていたらまた一緒に暮らせたらいいなーと言う。
気は遣うものではなく、配るものや。
砂上の楼閣 円生が白磁の香合を持ってくる。ホームズは本物だと断定する。
一ヶ月後、円生が学校の校門前にホームズの口調で葵の前に現れる。割れた白磁を出す。葵はこれは前の白磁と別物だと言う。円生がどんどん変わって行く。あの我が強い男が手を出さんとよっぽど大事にしてるんやね。そんなあんたを穢したらあの男はどないな顔をするんやろ。そんな所に清貴が来る。葵は円生の清貴に対する憎悪に近い嫉妬を感じた。
何もなかったことを良かったと言いながら、清貴は葵に別れの言葉を告げる。寝てへんし傷物になる前で丁度良かったと言う清貴に、どうしても別れるなら傷物にして下さい。という葵に、僕はほんまに好きやったと抱き締める清貴。本気で別れようとしていることが伝わった。
言霊という呪 二ヶ月、香織にも別れを告げられたことは言わず、受験前だからバイトは休んでいるとだけ言い普通に生活している。
店長・武史の誘いで吉田神社に行く。清貴が兵庫に行ったことを教えられた。そして家頭家の呪について話す。あなたに逢えなくなってとても寂しいと言う。
望月のころ 二月、清貴の円生と決着をつけるという言葉を店長が知らせてくれる。二月十五日、葵は蔵へ行く。円生も来た。円生の白磁の香合と対になった白磁香炉を見付けてきた。香炉の持ち主・ユキさんが元気なことを伝えた。香炉を持ってユキさんを訪ねて下さいと伝える。ほんまうっとうしいと泣く円生。白磁の香炉をもって帰った。
葵は、清貴くんーおいで。両手を広げる。
エピローグ 三月、葵は蔵に行っている。菅原真也・円生から絵が送られてきた。
円生は柳原先生の弟子になった。
〜贋作師と声なき依頼〜
プロローグ 葵の誕生日パーティの翌々日、清貴はオーナーとオーナーの恋人・滝山好江と三人で買い付けに海外へ行った。秋人が来て、葵に清貴と好江が意味深な会話をしていたことを告げる。
五月半ばに三人は帰ってきた。清貴は葵にミュシャの「黄道十二宮」のリトグラフとエーデルワイスの絵柄のブレスレットウォッチをお土産に買ってきた。一緒に時を刻んで思いでをつくって行こうというメッセージだった。
葵が蔵に行くと好江と清貴が二人でいた。好江は蔵の改装案の図面を清貴に渡し、清貴が婚姻届のおまけが付いた結婚情報誌を好江に渡す。真っ赤になった好江が店を出て行くところに遭遇する。秋人から聞いていたこともあり、葵は清貴に好江さんと結婚するのかと聞く。不倫でもないけれどそんな状態で私と付き合っていたり、不誠実だと言う。
清貴は好江さんは僕にとって母親のような存在だと言う。好江さんは再婚を考えていなかったが再婚をしたくなったと言ったのだった。が、後にオーナーは結婚する気はないと好江に言った。
その心は 好江さんの息子・利休の父親・左京が東京を引き払い京都の父親の屋敷の離れに住むようになった。左京が、右近のお茶会を開くので、清貴と葵に来てくれと言う伝言を持ってくる。本当のお茶会を開くのに、左京のお茶会と司のお茶会のどちらにするか決めて欲しいということだった。
葵はお茶会に着物で行くことにした。着物に慣れるために家で着物を着ることにした。お祖母ちゃんは嬉しそうだ。茶会に必要な小物を揃える。雰囲気の変わった葵を清貴は秘密基地に連れ込み、ーおいで、葵。殺し文句を言う。
茶会の日、司の茶室は利休の一輪の朝顔を模したものだった。左京の茶室は和泉式部の朝顔の歌を自筆で書き、青竹を自分で加工した花器に朝顔を生けていた。清貴は左京の茶室を選ぶ。利休の茶室は秀吉のために作られた物で、左京の茶室は訪れる人のために左京さんが作った物だから。
後継者を口にする司に左京は自分には荷が重い、自分はここで父親の介護をする。稼げないデイトレーダーでも生活できる。お互い都合よく暮らせる。司の顔も優しくなる。茶会をする。左京は、三十年後、好江が一人になっていたらまた一緒に暮らせたらいいなーと言う。
気は遣うものではなく、配るものや。
砂上の楼閣 円生が白磁の香合を持ってくる。ホームズは本物だと断定する。
一ヶ月後、円生が学校の校門前にホームズの口調で葵の前に現れる。割れた白磁を出す。葵はこれは前の白磁と別物だと言う。円生がどんどん変わって行く。あの我が強い男が手を出さんとよっぽど大事にしてるんやね。そんなあんたを穢したらあの男はどないな顔をするんやろ。そんな所に清貴が来る。葵は円生の清貴に対する憎悪に近い嫉妬を感じた。
何もなかったことを良かったと言いながら、清貴は葵に別れの言葉を告げる。寝てへんし傷物になる前で丁度良かったと言う清貴に、どうしても別れるなら傷物にして下さい。という葵に、僕はほんまに好きやったと抱き締める清貴。本気で別れようとしていることが伝わった。
言霊という呪 二ヶ月、香織にも別れを告げられたことは言わず、受験前だからバイトは休んでいるとだけ言い普通に生活している。
店長・武史の誘いで吉田神社に行く。清貴が兵庫に行ったことを教えられた。そして家頭家の呪について話す。あなたに逢えなくなってとても寂しいと言う。
望月のころ 二月、清貴の円生と決着をつけるという言葉を店長が知らせてくれる。二月十五日、葵は蔵へ行く。円生も来た。円生の白磁の香合と対になった白磁香炉を見付けてきた。香炉の持ち主・ユキさんが元気なことを伝えた。香炉を持ってユキさんを訪ねて下さいと伝える。ほんまうっとうしいと泣く円生。白磁の香炉をもって帰った。
葵は、清貴くんーおいで。両手を広げる。
エピローグ 三月、葵は蔵に行っている。菅原真也・円生から絵が送られてきた。
円生は柳原先生の弟子になった。
2018年9月11日火曜日
京都寺町三条のホームズ6.5
京都寺町三条のホームズ6.5 望月麻衣
ホームズと歩く京都
バースデーの夜に 書き下ろし番外編
五月三日の夜、家頭邸で真城葵の十八才の誕生日のお祝い会が行われた。家頭家三人、好江・利休親子、香織・佐織姉妹、佐織の恋人・米山、上田、美恵子、柳原先生、小松さん親子三人、秋人の十五人が集まる。
清貴にプレゼントされた、黒いワンピースにパンプス、葵の花をあしらったネックレスで出席。暗号文を解く宝探しゲームをする。ヨーロッパのお土産が並んでいた。葵への誕生日プレゼントはオーナーの離婚した奥さん・椿さんから人間国宝が誂えた訪問着だった。葵は人数分のマフィンを焼く。
特別掌編 第一話 京都四条烏丸のワトソン
秋人からの相談。男性カメラマンからのベットへのお誘いを不快にさせないで断る方法。
第二話 平和な午後
はじめて葵が作ったお弁当を清貴は、ほんまに嬉しくて、神聖な気持ちで食べたいために吉田神社の東屋で食べる。
第三話 下鴨神社御手洗祭
学校帰りの制服のまま、御手洗祭に参加した葵に「来年この祭に参加する時はハーフパンツをはいてきて下さい」というホームズ。
第四話 愛しき旋律 〜家頭父子の夜〜
女性と何もしないでただ寝るだけなら一人で寝たいです。と言いきる清貴。幼いころと同じように、父親のチェロ演奏を聴きながら寝息をたてる清貴。無防備な寝顔を見ながら、無防備な寝顔を見せられる女性に、早く出会えるといいな。たとえ添い寝するだけでも幸せだと思えるような相手に。と考える父親・武史
第五話 宮下香織の懸念
隙のない雰囲気、絵に描いたような完璧さが胡散臭く思える。葵には言えへんけどと考える香織。裏がある気がする。
随分警戒されていると言うホームズ。
人の心が読める人、人を操れる人。こんな男は利用価値のある女性を選ぶ気がする。
可愛いスカートの葵を見て、可愛い、はしったらあかんと言うホームズを見てちょっと安心。これからは警戒されないかなと言うホームズ。やっぱりこの人は怖いと思う香織。
ホームズと歩く京都
バースデーの夜に 書き下ろし番外編
五月三日の夜、家頭邸で真城葵の十八才の誕生日のお祝い会が行われた。家頭家三人、好江・利休親子、香織・佐織姉妹、佐織の恋人・米山、上田、美恵子、柳原先生、小松さん親子三人、秋人の十五人が集まる。
清貴にプレゼントされた、黒いワンピースにパンプス、葵の花をあしらったネックレスで出席。暗号文を解く宝探しゲームをする。ヨーロッパのお土産が並んでいた。葵への誕生日プレゼントはオーナーの離婚した奥さん・椿さんから人間国宝が誂えた訪問着だった。葵は人数分のマフィンを焼く。
特別掌編 第一話 京都四条烏丸のワトソン
秋人からの相談。男性カメラマンからのベットへのお誘いを不快にさせないで断る方法。
第二話 平和な午後
はじめて葵が作ったお弁当を清貴は、ほんまに嬉しくて、神聖な気持ちで食べたいために吉田神社の東屋で食べる。
第三話 下鴨神社御手洗祭
学校帰りの制服のまま、御手洗祭に参加した葵に「来年この祭に参加する時はハーフパンツをはいてきて下さい」というホームズ。
第四話 愛しき旋律 〜家頭父子の夜〜
女性と何もしないでただ寝るだけなら一人で寝たいです。と言いきる清貴。幼いころと同じように、父親のチェロ演奏を聴きながら寝息をたてる清貴。無防備な寝顔を見ながら、無防備な寝顔を見せられる女性に、早く出会えるといいな。たとえ添い寝するだけでも幸せだと思えるような相手に。と考える父親・武史
第五話 宮下香織の懸念
隙のない雰囲気、絵に描いたような完璧さが胡散臭く思える。葵には言えへんけどと考える香織。裏がある気がする。
随分警戒されていると言うホームズ。
人の心が読める人、人を操れる人。こんな男は利用価値のある女性を選ぶ気がする。
可愛いスカートの葵を見て、可愛い、はしったらあかんと言うホームズを見てちょっと安心。これからは警戒されないかなと言うホームズ。やっぱりこの人は怖いと思う香織。
2018年9月10日月曜日
風烈廻り与力・青柳剣一郎㊶
風烈廻り与力・青柳剣一郎㊶ 幻夜行 小杉健治
商いをやめ誰もいない旅籠に、娘が入り、忽然と姿を消した。三年前、若旦那・好太郎が恋仲の女中・ふみを殺し逐電したとおもわれた旅籠・成田屋だった。病んだ父親・好兵衛は娘・こうと向島の寮で療養中だった。
成田屋に娘を案内した大工が普請場の屋根から転落、行脚僧、易者、関わった者が不審な死を遂げる。風烈廻り与力・青柳剣一郎も怨霊騒ぎの探索に関わる。剣一郎が成田屋で会った人足が溺死する。
成田屋の床下に埋められていた好太郎の骨を見付ける。最初に亡くなった大工の後ろ姿が好太郎にそっくりだったと聞き込む。
成田屋は繁昌していた。五年前、内儀が急死、同じころ好兵衛が病に倒れる。好兵衛の異母弟・光右衛門が好太郎の後見をし、店を続けた。そして三年前の事件が起った。
母親の死、好兵衛の病気、ふみの死、好太郎の失踪が、叔父・光右衛門が成田屋を乗っ取るために起こしたことだと気付いたこうが成田屋の番頭だった・新助と一緒に幽霊騒ぎを起こした。好兵衛に世話になった小猿小僧も手伝っていた。
大工は好太郎が逃げたように装っていた。幽霊が現れ後ろめたさで動揺し屋根から落ちた。好兵衛夫婦は光右衛門に砒素を飲まされ続けた。好太郎とふみは殺された。こうは復讐しようとしている。
こうたちを殺そうとした光右衛門が雇った浪人を押さえ、光右衛門を捕まえた。復讐を考えるよりも成田屋の再興を考えるよう諭す。
幽霊騒ぎが起こり好太郎が死んでいることに気がついた、易者や行脚僧を殺していた。
人足の死は、暴力亭主に困った女房と長屋の住民が手を組み幽霊騒ぎを利用した。思ったよりも恐怖心が大きく思わない行動に出て死んだ。剣一郎の裁量で始末を付ける。
商いをやめ誰もいない旅籠に、娘が入り、忽然と姿を消した。三年前、若旦那・好太郎が恋仲の女中・ふみを殺し逐電したとおもわれた旅籠・成田屋だった。病んだ父親・好兵衛は娘・こうと向島の寮で療養中だった。
成田屋に娘を案内した大工が普請場の屋根から転落、行脚僧、易者、関わった者が不審な死を遂げる。風烈廻り与力・青柳剣一郎も怨霊騒ぎの探索に関わる。剣一郎が成田屋で会った人足が溺死する。
成田屋の床下に埋められていた好太郎の骨を見付ける。最初に亡くなった大工の後ろ姿が好太郎にそっくりだったと聞き込む。
成田屋は繁昌していた。五年前、内儀が急死、同じころ好兵衛が病に倒れる。好兵衛の異母弟・光右衛門が好太郎の後見をし、店を続けた。そして三年前の事件が起った。
母親の死、好兵衛の病気、ふみの死、好太郎の失踪が、叔父・光右衛門が成田屋を乗っ取るために起こしたことだと気付いたこうが成田屋の番頭だった・新助と一緒に幽霊騒ぎを起こした。好兵衛に世話になった小猿小僧も手伝っていた。
大工は好太郎が逃げたように装っていた。幽霊が現れ後ろめたさで動揺し屋根から落ちた。好兵衛夫婦は光右衛門に砒素を飲まされ続けた。好太郎とふみは殺された。こうは復讐しようとしている。
こうたちを殺そうとした光右衛門が雇った浪人を押さえ、光右衛門を捕まえた。復讐を考えるよりも成田屋の再興を考えるよう諭す。
幽霊騒ぎが起こり好太郎が死んでいることに気がついた、易者や行脚僧を殺していた。
人足の死は、暴力亭主に困った女房と長屋の住民が手を組み幽霊騒ぎを利用した。思ったよりも恐怖心が大きく思わない行動に出て死んだ。剣一郎の裁量で始末を付ける。
2018年9月8日土曜日
神の時空⑥ 伏見稲荷の豪雷
神の時空⑥ 伏見稲荷の豪雷 高田崇史
広島から京都まで帰った辻曲彩音と福来陽一は、東京から来ていた巳雨とグリ、貴船、三輪と行動を共にした傀儡師・佐助と落ち合い、佐助の家に泊めてもらった。伏見稲荷で何かが起っている。
三輪の鎮女池で死んだと思われた磯笛だったが、十種の宝の「死人も返生」らせると言われる「道反玉」を持っている。茶枳尼天に左目を渡すことでこの世に帰ってきた。
伏見稲荷に、四人が殺されぶら下がっているのが見付かった。稲荷の赤い鳥居が壊れて行く。
彩音は伏見稲荷のことを知らない。例によって陽一が、加地のところに伏見稲荷の事を聞きに行く。元々一帯は藤森神社の土地だった。藤森神社の祭神は蘇我氏、紀氏、賀茂氏の神々。怨霊が封じられた神社だった。稲荷は農耕の神様ではなく、鋳成りであり産鉄の神様だったことを教えられる。後に現在の伏見稲荷大社の主祭神・宇迦之御魂大神がやってきた。
鳥居が壊され、お社が壊れて行く。狐憑きの家系・樒祈美子は心配して稲荷大社に行く。祈美子は人の心が読めた。
四人の殺害事件のため地震と雨の中、瀬口警部補と加藤裕香巡査が来ていた。
四人を殺し、稲荷大社を壊しているのは、高村皇の命を受けた磯笛たちだった。磯笛の手下の妖狐に加え、茶枳尼天と契約しているため稲荷の狐も手助けする。何も知らないで神社に詣り、華美な社を建てることだけに執着する人々が許せないようだ。彩音は、稲荷神・宇迦之御魂神を解き放つつもりで二ノ峰・中社にいる磯笛にあなたも何も知らないと言う。巳雨が、本来の神様に、何も知らなくて御免なさいを言い、鎮まって貰った。祈った長者社のお爺さん狐が巳雨に十種の神宝の一つ、八握剣のブローチを貸してくれる。
元々、大勢の神様が祀られ神仏集合だった。明治になり仏教関係は希釈され神号も稲荷大明神に統一された。
広島の観音崎栞が、彩音の忘れ物だと思ってブローチを届けてくれることになった。たぶん栞の祖母・夕の物だと思う・十種の神宝の一つ、辺津鏡。彩音は借りておくことにした。
広島から京都まで帰った辻曲彩音と福来陽一は、東京から来ていた巳雨とグリ、貴船、三輪と行動を共にした傀儡師・佐助と落ち合い、佐助の家に泊めてもらった。伏見稲荷で何かが起っている。
三輪の鎮女池で死んだと思われた磯笛だったが、十種の宝の「死人も返生」らせると言われる「道反玉」を持っている。茶枳尼天に左目を渡すことでこの世に帰ってきた。
伏見稲荷に、四人が殺されぶら下がっているのが見付かった。稲荷の赤い鳥居が壊れて行く。
彩音は伏見稲荷のことを知らない。例によって陽一が、加地のところに伏見稲荷の事を聞きに行く。元々一帯は藤森神社の土地だった。藤森神社の祭神は蘇我氏、紀氏、賀茂氏の神々。怨霊が封じられた神社だった。稲荷は農耕の神様ではなく、鋳成りであり産鉄の神様だったことを教えられる。後に現在の伏見稲荷大社の主祭神・宇迦之御魂大神がやってきた。
鳥居が壊され、お社が壊れて行く。狐憑きの家系・樒祈美子は心配して稲荷大社に行く。祈美子は人の心が読めた。
四人の殺害事件のため地震と雨の中、瀬口警部補と加藤裕香巡査が来ていた。
四人を殺し、稲荷大社を壊しているのは、高村皇の命を受けた磯笛たちだった。磯笛の手下の妖狐に加え、茶枳尼天と契約しているため稲荷の狐も手助けする。何も知らないで神社に詣り、華美な社を建てることだけに執着する人々が許せないようだ。彩音は、稲荷神・宇迦之御魂神を解き放つつもりで二ノ峰・中社にいる磯笛にあなたも何も知らないと言う。巳雨が、本来の神様に、何も知らなくて御免なさいを言い、鎮まって貰った。祈った長者社のお爺さん狐が巳雨に十種の神宝の一つ、八握剣のブローチを貸してくれる。
元々、大勢の神様が祀られ神仏集合だった。明治になり仏教関係は希釈され神号も稲荷大明神に統一された。
広島の観音崎栞が、彩音の忘れ物だと思ってブローチを届けてくれることになった。たぶん栞の祖母・夕の物だと思う・十種の神宝の一つ、辺津鏡。彩音は借りておくことにした。
2018年9月7日金曜日
神の時空④ 三輪の山祇
神の時空④ 三輪の山祇 高田崇史
貴船の神様を鎮めて東京に帰ろうとした辻曲彩音は、奈良の不穏な空気を感じ、巳雨と奈良の大神神社へ向かう。
福来陽一は貴船の新鮮な水を持って東京に帰る。三輪山の事を知らない彩音のために、陽一と辻曲了は火地晋のいる喫茶店に行き、三輪山と大神神社に付いて、アマテル・大物主神・饒速日命が同じ神であること、三輪山の磐に閉じこめ、三ツ鳥居が封印していることを教えてもらう。饒速日命に鎮まって貰うには山頂の高宮神社で直接訴えることだと教えられる。彩音に伝えるよう急ぐ。
三輪山の石、等なんでも持ち帰り禁止になっている。つい最近まで禁足地だった三輪山。禁足地とは入ってはいけない地ではなく、外出禁止の場所だった。高校生が二人、三輪山の頂上まで登り、石を三つ持って帰った。石を持って帰った一人が殺され、石を貰った一人も殺された。
横須賀に住む、陽一の元彼女・波川紗也が操られるように奈良に来ていた。高村篁の中間・磯笛等は紗也を生贄にしようとしていた。石を持ち帰った高校生・田村暁は石を元の場所に置いて来ようとしていた。
高校生殺人事件の捜査のために来ている警察官の中に、停職になっている警部補・忘澤がいた。高校生が殺される所を見たと言う。
忘澤と彩音と暁は山頂に石を置きに行く。霧に囲まれ何も見えない山を登る。
麓にいる紗也と巳雨の前に磯笛が現れ、紗也を殺そうとする。人目には見えない陽一が現れ、磯笛を落ちると助からないと言われる鎮女池に投げ込んだ。紗也は見えないが陽一が助けてくれたと思った。
山頂の高宮神社でしめ縄を直し、饒速日命に誤り、本当のことを伝えて行くと言う。石があったと思われる配置を考え石を奥く、嵐が止み、霧がはれる。
紗也を殺そうとヌリカベが近付く。陽一も遠い。忘澤が捕まえ紐で縛る。ぼーと見える。停職になった理由だった、他の人には見えない者が見える。誰かがいたとかいなかったとか。上司に話しが通じない。
蛇遣いのおじさんのポケットからグリが貰って来た。十種の神宝の一つ「蛇比礼」だった。
辻曲兄妹は、十種の宝を集め、死んだ摩季を生き返らせようとしていた。
貴船の神様を鎮めて東京に帰ろうとした辻曲彩音は、奈良の不穏な空気を感じ、巳雨と奈良の大神神社へ向かう。
福来陽一は貴船の新鮮な水を持って東京に帰る。三輪山の事を知らない彩音のために、陽一と辻曲了は火地晋のいる喫茶店に行き、三輪山と大神神社に付いて、アマテル・大物主神・饒速日命が同じ神であること、三輪山の磐に閉じこめ、三ツ鳥居が封印していることを教えてもらう。饒速日命に鎮まって貰うには山頂の高宮神社で直接訴えることだと教えられる。彩音に伝えるよう急ぐ。
三輪山の石、等なんでも持ち帰り禁止になっている。つい最近まで禁足地だった三輪山。禁足地とは入ってはいけない地ではなく、外出禁止の場所だった。高校生が二人、三輪山の頂上まで登り、石を三つ持って帰った。石を持って帰った一人が殺され、石を貰った一人も殺された。
横須賀に住む、陽一の元彼女・波川紗也が操られるように奈良に来ていた。高村篁の中間・磯笛等は紗也を生贄にしようとしていた。石を持ち帰った高校生・田村暁は石を元の場所に置いて来ようとしていた。
高校生殺人事件の捜査のために来ている警察官の中に、停職になっている警部補・忘澤がいた。高校生が殺される所を見たと言う。
忘澤と彩音と暁は山頂に石を置きに行く。霧に囲まれ何も見えない山を登る。
麓にいる紗也と巳雨の前に磯笛が現れ、紗也を殺そうとする。人目には見えない陽一が現れ、磯笛を落ちると助からないと言われる鎮女池に投げ込んだ。紗也は見えないが陽一が助けてくれたと思った。
山頂の高宮神社でしめ縄を直し、饒速日命に誤り、本当のことを伝えて行くと言う。石があったと思われる配置を考え石を奥く、嵐が止み、霧がはれる。
紗也を殺そうとヌリカベが近付く。陽一も遠い。忘澤が捕まえ紐で縛る。ぼーと見える。停職になった理由だった、他の人には見えない者が見える。誰かがいたとかいなかったとか。上司に話しが通じない。
蛇遣いのおじさんのポケットからグリが貰って来た。十種の神宝の一つ「蛇比礼」だった。
辻曲兄妹は、十種の宝を集め、死んだ摩季を生き返らせようとしていた。
2018年9月6日木曜日
聡四郎巡検譚 二 検断
聡四郎巡検譚 二 検断 上田秀人
目付 野辺三十郎は、目付けの仕事範囲に入る道中奉行副役という新しい役職が気に入らない。駿府町奉行・遠藤讃岐守へ、同じ考えになると思い、水城聡四郎を亡き者にするよう頼む書状を徒目付・小高佐武郎に託す。遠藤は水城を殺すことは上様の怒りを買う。野辺の捨て駒にされると言い、小高に江戸へ帰り側用人加納近江守に伝えるように言う。
小高は加納に伝え、家族を護ってもらう。
野辺は何か手柄を挙げようと思っている所に、挙動不審者を見付ける。吉宗が将軍になったことに納得いかない尾張の者は吉宗の暗殺を企てる。見張りが緩い城中に入り込む。
野辺は見付けていた。
聡四郎と大宮玄馬は伊賀を通る。伊賀忍たちとの今までのことを考え用心する。伊賀忍の頭領・百地丹波介が現れ、伊賀は水城様を狙いませんと言う。江戸で水城家を護る伊賀の抜け忍・袖の妹・
菜が現れ気を付けるように言う。伊賀忍の隠居三人が襲ってくる。伊賀の郷が潰れる。伊賀の郷を潰さぬ為に最後の三人が来たと言う。一人が死に後二人に聡四郎は話しをしたいから京で話そうということになった。
目付 野辺三十郎は、目付けの仕事範囲に入る道中奉行副役という新しい役職が気に入らない。駿府町奉行・遠藤讃岐守へ、同じ考えになると思い、水城聡四郎を亡き者にするよう頼む書状を徒目付・小高佐武郎に託す。遠藤は水城を殺すことは上様の怒りを買う。野辺の捨て駒にされると言い、小高に江戸へ帰り側用人加納近江守に伝えるように言う。
小高は加納に伝え、家族を護ってもらう。
野辺は何か手柄を挙げようと思っている所に、挙動不審者を見付ける。吉宗が将軍になったことに納得いかない尾張の者は吉宗の暗殺を企てる。見張りが緩い城中に入り込む。
野辺は見付けていた。
聡四郎と大宮玄馬は伊賀を通る。伊賀忍たちとの今までのことを考え用心する。伊賀忍の頭領・百地丹波介が現れ、伊賀は水城様を狙いませんと言う。江戸で水城家を護る伊賀の抜け忍・袖の妹・
菜が現れ気を付けるように言う。伊賀忍の隠居三人が襲ってくる。伊賀の郷が潰れる。伊賀の郷を潰さぬ為に最後の三人が来たと言う。一人が死に後二人に聡四郎は話しをしたいから京で話そうということになった。
2018年9月5日水曜日
わが家は祇園の拝み屋さん7
わが家は祇園の拝み屋さん7 望月麻衣
つながる想いと蛍火の誓い
満月の朝、五人とコウメでカメラ通話アプリを使い、祈祷リレーをする。上賀茂神社・銀閣寺・八坂神社・松尾大社・金閣寺。一回目の結界の補強は成功した。
小春は三善朔也のファンの子に嫌がらせを受ける。嫌がらせをしていた先輩は、小春の煮え切らない態度に腹を立てていた。小春は自分の迷いに気がつく。心に決めた人がいることに覚悟を決めた。
二度目の新月での結界補強の前夜、澪人に対する嫉妬から審神社頭・谷口の黒い呪いが和人を経由して澪人に魔が乗り移った。一人で払おうとする澪人を小春は抱き締め「身固め」をする。結界補強の時間を逃した。
二人のことを聞いた宗次朗は杏奈と二人で五ケ所を回り、杏奈、想い人と京都で開運デート!とネットで話題になり、お参りする人が多くなった。
宗次朗が「主上の印」を持っているため主上の印がいる三角形の結界も補強された。
小春の前世は、斎王の玉椿。澪人は玉椿が斎王の時は、世話役。龍王からの言伝が外れ斎王を辞めさせられてから玉椿を妻とした。笑顔を見たい為、喜ばす事だけを考えたが、玉椿から笑顔が消え二年で死んだ左近衛大将。左近衛大将は玉椿が龍王が好きだったことを知り、自分との結婚が嫌だったことを知る。結婚し、玉椿に力が無くなったことも玉椿にはショックだったことを知る。無理やり結婚したことを悔いた。
玉椿は左近衛大将が亡くなって、自分は左近衛大将が好きだったことに気がつく。冷たく接していたことを申し訳なく思う。仏門に帰依しようとしたが、子供をいることが分かり、子供を育てることを寄り処に生活するようになる。子供の生まれ変わりが和人だった。和人は左近衛大将とそっくりだった。
左近衛大将は玉椿が愛した龍王の顔に憧れ、澪人は龍王の雰囲気に似ている。澪人は小春の告白に顔が変われば・・・の言葉を発する。昔、自分は玉椿を不幸にした。
小春は、澪人を好きになっても、昔、優しく接してくれる人をはあんなに邪険にあしらった。断られても当たり前という思いがあった。左近衛大将が亡くなってからの玉椿の話しをする。そして誤る。
二人は告白し合い付き合うことにする。
エピローグ
若宮は、コウメが背負う管を開ける。中から晴明が現れる。自分が張った結界が持たなくなる千年先を見据えて仕掛けた。
コウメはご褒美に尻尾が三本になった。
つながる想いと蛍火の誓い
満月の朝、五人とコウメでカメラ通話アプリを使い、祈祷リレーをする。上賀茂神社・銀閣寺・八坂神社・松尾大社・金閣寺。一回目の結界の補強は成功した。
小春は三善朔也のファンの子に嫌がらせを受ける。嫌がらせをしていた先輩は、小春の煮え切らない態度に腹を立てていた。小春は自分の迷いに気がつく。心に決めた人がいることに覚悟を決めた。
二度目の新月での結界補強の前夜、澪人に対する嫉妬から審神社頭・谷口の黒い呪いが和人を経由して澪人に魔が乗り移った。一人で払おうとする澪人を小春は抱き締め「身固め」をする。結界補強の時間を逃した。
二人のことを聞いた宗次朗は杏奈と二人で五ケ所を回り、杏奈、想い人と京都で開運デート!とネットで話題になり、お参りする人が多くなった。
宗次朗が「主上の印」を持っているため主上の印がいる三角形の結界も補強された。
小春の前世は、斎王の玉椿。澪人は玉椿が斎王の時は、世話役。龍王からの言伝が外れ斎王を辞めさせられてから玉椿を妻とした。笑顔を見たい為、喜ばす事だけを考えたが、玉椿から笑顔が消え二年で死んだ左近衛大将。左近衛大将は玉椿が龍王が好きだったことを知り、自分との結婚が嫌だったことを知る。結婚し、玉椿に力が無くなったことも玉椿にはショックだったことを知る。無理やり結婚したことを悔いた。
玉椿は左近衛大将が亡くなって、自分は左近衛大将が好きだったことに気がつく。冷たく接していたことを申し訳なく思う。仏門に帰依しようとしたが、子供をいることが分かり、子供を育てることを寄り処に生活するようになる。子供の生まれ変わりが和人だった。和人は左近衛大将とそっくりだった。
左近衛大将は玉椿が愛した龍王の顔に憧れ、澪人は龍王の雰囲気に似ている。澪人は小春の告白に顔が変われば・・・の言葉を発する。昔、自分は玉椿を不幸にした。
小春は、澪人を好きになっても、昔、優しく接してくれる人をはあんなに邪険にあしらった。断られても当たり前という思いがあった。左近衛大将が亡くなってからの玉椿の話しをする。そして誤る。
二人は告白し合い付き合うことにする。
エピローグ
若宮は、コウメが背負う管を開ける。中から晴明が現れる。自分が張った結界が持たなくなる千年先を見据えて仕掛けた。
コウメはご褒美に尻尾が三本になった。
2018年9月4日火曜日
わが家は祇園の拝み屋さん5
わが家は祇園の拝み屋さん5 望月麻衣
桜月夜と梅花の夢
桜井小春は、力を無くした。賀茂澪人への告白を拒否され失恋し、特殊な力が無くなったと思っていた。拝み屋を嫌う三善朔也が小春の力を封じていた。管狐だったコウメを滅しようとしたのも朔也だった。小春の封印を解いた。小春は朔也に誤る女性が側にいることを伝え、母親の自殺に対する誤解を解く。生活のどん底に突き落とさている自分たち姉弟を残し自殺したと思われていた母親だったが、子供を助けようとしてトラックに撥ねられたことを知った。朔也の母親に対する憎しみが変化し、母親は消えた。生活をどん底にしたのが拝み屋だった。自分たちの力が知られないように隠して生活していたため、澪人にも分からなかった。朔也は生い立ちを話し、拝み屋にもいろんな人がいることに気がついた。
女優を目指している澪人の姉・モデルの賀茂杏奈が映画主人公役の抜擢を受ける。監督推薦だった。喜んだのもつかの間、杏奈の監督愛人の風評が流れる。枕営業をしたと言われる。杏奈は東京から逃げさくら庵にいる。小春の父の弟・宗次朗に対処を他人に任せ自分は雲隠れでいいのか。と言われ東京に帰り、記者会見を開く、何も無いという証拠はあるのかと言う質問に、素の杏奈は「私は男性経験の無い小娘です。病院にでも行く。不倫にも枕営業にも興味がない」と言い放つ。監督の奥様も証明される。心配して東京に行っていた宗次朗は帰ってくる。
澪人が小春に恋愛感情はないと言い放つのを聞いて、澪人の兄・和人は小春に近付く。兄と仲良くしている小春に、澪人は誰と付き合おうと何も言う資格はないが、兄だけはやめてくれと言う。
澪人は前世の自分と小春の関係を知っている。小春もどんどん知ってきていた。
桜月夜と梅花の夢
桜井小春は、力を無くした。賀茂澪人への告白を拒否され失恋し、特殊な力が無くなったと思っていた。拝み屋を嫌う三善朔也が小春の力を封じていた。管狐だったコウメを滅しようとしたのも朔也だった。小春の封印を解いた。小春は朔也に誤る女性が側にいることを伝え、母親の自殺に対する誤解を解く。生活のどん底に突き落とさている自分たち姉弟を残し自殺したと思われていた母親だったが、子供を助けようとしてトラックに撥ねられたことを知った。朔也の母親に対する憎しみが変化し、母親は消えた。生活をどん底にしたのが拝み屋だった。自分たちの力が知られないように隠して生活していたため、澪人にも分からなかった。朔也は生い立ちを話し、拝み屋にもいろんな人がいることに気がついた。
女優を目指している澪人の姉・モデルの賀茂杏奈が映画主人公役の抜擢を受ける。監督推薦だった。喜んだのもつかの間、杏奈の監督愛人の風評が流れる。枕営業をしたと言われる。杏奈は東京から逃げさくら庵にいる。小春の父の弟・宗次朗に対処を他人に任せ自分は雲隠れでいいのか。と言われ東京に帰り、記者会見を開く、何も無いという証拠はあるのかと言う質問に、素の杏奈は「私は男性経験の無い小娘です。病院にでも行く。不倫にも枕営業にも興味がない」と言い放つ。監督の奥様も証明される。心配して東京に行っていた宗次朗は帰ってくる。
澪人が小春に恋愛感情はないと言い放つのを聞いて、澪人の兄・和人は小春に近付く。兄と仲良くしている小春に、澪人は誰と付き合おうと何も言う資格はないが、兄だけはやめてくれと言う。
澪人は前世の自分と小春の関係を知っている。小春もどんどん知ってきていた。
2018年9月3日月曜日
「ハムごころ」がわかる本
「ハムごころ」がわかる本 福島正則
ハムスター 長く、楽しく飼うための本
ハムスター 飼育の前に絶対知らなければならない情報をピックアップ
はじめてのハムスター 飼い方・育て方
ハムスターの本を4冊読んだ。
要が8月17日から一ヶ月ブルネイに行った。その間、ハムスターを預かったため。
幸せなハムスターの育て方 今泉忠明
ハムスター 長く、楽しく飼うための本
ハムスター 飼育の前に絶対知らなければならない情報をピックアップ
はじめてのハムスター 飼い方・育て方
ハムスターの本を4冊読んだ。
要が8月17日から一ヶ月ブルネイに行った。その間、ハムスターを預かったため。
幸せなハムスターの育て方 今泉忠明
2018年9月2日日曜日
剣客相談人16 風の剣士
剣客相談人16 風の剣士 森詠
殿こと大館文史郎は那須川藩の国許の那須山麓の庄屋宅に行った。庄屋の娘・如月からの手紙を貰い、如月と娘・弥生に会いに行く。
弥生の弟・駒之介を通し、家老の不正を暴き、隠居させ、家老の息子・道介の将来を考え江戸で武芸・学問を学ぶ事とした。駒之介は郷士の父親を見習い庄屋の道を進むことにした。
文史郎は道介と共に子供にしか見えないと言われる風の剣士を見、「江戸に帰るが良い。おぬしがやるべきことは江戸にある。それを忘れるな。」という助言を貰った。
おとうさまと呼ぶようになった弥生が泣いたが、文史郎は堪え旅立った。
殿こと大館文史郎は那須川藩の国許の那須山麓の庄屋宅に行った。庄屋の娘・如月からの手紙を貰い、如月と娘・弥生に会いに行く。
弥生の弟・駒之介を通し、家老の不正を暴き、隠居させ、家老の息子・道介の将来を考え江戸で武芸・学問を学ぶ事とした。駒之介は郷士の父親を見習い庄屋の道を進むことにした。
文史郎は道介と共に子供にしか見えないと言われる風の剣士を見、「江戸に帰るが良い。おぬしがやるべきことは江戸にある。それを忘れるな。」という助言を貰った。
おとうさまと呼ぶようになった弥生が泣いたが、文史郎は堪え旅立った。
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