2018年9月4日火曜日

わが家は祇園の拝み屋さん5

わが家は祇園の拝み屋さん5 望月麻衣
   桜月夜と梅花の夢
 桜井小春は、力を無くした。賀茂澪人への告白を拒否され失恋し、特殊な力が無くなったと思っていた。拝み屋を嫌う三善朔也が小春の力を封じていた。管狐だったコウメを滅しようとしたのも朔也だった。小春の封印を解いた。小春は朔也に誤る女性が側にいることを伝え、母親の自殺に対する誤解を解く。生活のどん底に突き落とさている自分たち姉弟を残し自殺したと思われていた母親だったが、子供を助けようとしてトラックに撥ねられたことを知った。朔也の母親に対する憎しみが変化し、母親は消えた。生活をどん底にしたのが拝み屋だった。自分たちの力が知られないように隠して生活していたため、澪人にも分からなかった。朔也は生い立ちを話し、拝み屋にもいろんな人がいることに気がついた。
 女優を目指している澪人の姉・モデルの賀茂杏奈が映画主人公役の抜擢を受ける。監督推薦だった。喜んだのもつかの間、杏奈の監督愛人の風評が流れる。枕営業をしたと言われる。杏奈は東京から逃げさくら庵にいる。小春の父の弟・宗次朗に対処を他人に任せ自分は雲隠れでいいのか。と言われ東京に帰り、記者会見を開く、何も無いという証拠はあるのかと言う質問に、素の杏奈は「私は男性経験の無い小娘です。病院にでも行く。不倫にも枕営業にも興味がない」と言い放つ。監督の奥様も証明される。心配して東京に行っていた宗次朗は帰ってくる。
 澪人が小春に恋愛感情はないと言い放つのを聞いて、澪人の兄・和人は小春に近付く。兄と仲良くしている小春に、澪人は誰と付き合おうと何も言う資格はないが、兄だけはやめてくれと言う。
 澪人は前世の自分と小春の関係を知っている。小春もどんどん知ってきていた。

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