2018年9月25日火曜日

帳尻屋仕置【七】 激突

帳尻屋仕置【七】 激突 坂岡真
 天明七年 1787年
 口入れ屋の忠兵衛は北町奉行の内与力・長岡玄蕃に頼まれ、行方不明になっている妻の弟で闕所物奉行の綾部紀一郎を探す。紀一郎は、闕所になった札差大黒屋の店を淀屋が買い取ったことで、不正が行われたことを突き止めた。上役に知らせ殺された。
 淀屋は幕閣に金をばらまき力を付ける。勘定奉行・小田切備前守高利も一派になる。曲淵甲斐守は町奉行の座から追い落とされた。
 江戸の裏を牛耳っていた八品商の元締めの所から裏切り者が出、淀屋に付く者が現れる。忠兵衛は元締めと手を組み淀屋の土台の十万両を盗もうとする。火盗改めも味方につけていた。一度は失敗するが、昔の仲間を集めて十万両を盗む。
 正体の分からなかった淀屋だったが、忠兵衛の昔の弟分・忠兵衛が捕まる元を作った仙次だった。自分のために死んだと思っていた忠兵衛が命大事で奉行所の手先になっているのを許せなかったため、憎し忠兵衛になっていた。
 長岡玄蕃に忠兵衛の父親が小田切だということを教えられる。
 忠兵衛は仙次と小田切を殺す。元締めが死ぬ。十万両を預かる。曲淵に届ける。

0 件のコメント:

コメントを投稿