2018年9月27日木曜日

恋道行〈二〉 

恋道行〈二〉  岡本さとる
 寛政五年 1793年
 千七とゆきは幽鬼の政五郎の手の者から逃げている。森岡久蔵からむささびの万蔵の隠し金の場所を聞いていると思っている政五郎はゆきをさがしていた。千七の知り合い米蔵のところでも、ゆきの生まれ故郷・足柄でも政五郎の手下はやられていた。
 足柄で千七とゆきは、千七に小太刀を教えてくれた山下官兵衛と兄貴分・金次と合流した。良いことがあると教えられた瀬戸明神社の琵琶島へ行くつもりだ。
 政五郎も別口から仕入れた情報で隠し金が瀬戸明神の琵琶島の瀬戸弁財天にあると分かった。政五郎を出し抜こうと思っている、同心・桑野伝八は、利用しようとおもっている与力・松村十蔵に伝える。松村十蔵は、隠密裏に盗賊一味の行方をさぐるために領内での探索、見廻り御免の書状を手に入れ現地に赴く。
 むささび万蔵も自分たちの隠し金が狙われていることを察知し瀬戸明神へ行く。万蔵と政五郎が戦っている間に千七たちは盗まれたと申告されている三千両を残し舟に積み込む。十蔵たちは盗人たちが共倒れするのを待っていた。
 官兵衛は十蔵が、旧主・小堀和泉守に罠を仕掛けた望月磯之助と分かり、殺した。政五郎も毒婦・辰も死んだ。勘兵衛は三艘が浦で会う約束をして千七とゆきを逃がす。
勘兵衛と金次はどうなったのか?

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