わが家は祇園の拝み屋さん7 望月麻衣
つながる想いと蛍火の誓い
満月の朝、五人とコウメでカメラ通話アプリを使い、祈祷リレーをする。上賀茂神社・銀閣寺・八坂神社・松尾大社・金閣寺。一回目の結界の補強は成功した。
小春は三善朔也のファンの子に嫌がらせを受ける。嫌がらせをしていた先輩は、小春の煮え切らない態度に腹を立てていた。小春は自分の迷いに気がつく。心に決めた人がいることに覚悟を決めた。
二度目の新月での結界補強の前夜、澪人に対する嫉妬から審神社頭・谷口の黒い呪いが和人を経由して澪人に魔が乗り移った。一人で払おうとする澪人を小春は抱き締め「身固め」をする。結界補強の時間を逃した。
二人のことを聞いた宗次朗は杏奈と二人で五ケ所を回り、杏奈、想い人と京都で開運デート!とネットで話題になり、お参りする人が多くなった。
宗次朗が「主上の印」を持っているため主上の印がいる三角形の結界も補強された。
小春の前世は、斎王の玉椿。澪人は玉椿が斎王の時は、世話役。龍王からの言伝が外れ斎王を辞めさせられてから玉椿を妻とした。笑顔を見たい為、喜ばす事だけを考えたが、玉椿から笑顔が消え二年で死んだ左近衛大将。左近衛大将は玉椿が龍王が好きだったことを知り、自分との結婚が嫌だったことを知る。結婚し、玉椿に力が無くなったことも玉椿にはショックだったことを知る。無理やり結婚したことを悔いた。
玉椿は左近衛大将が亡くなって、自分は左近衛大将が好きだったことに気がつく。冷たく接していたことを申し訳なく思う。仏門に帰依しようとしたが、子供をいることが分かり、子供を育てることを寄り処に生活するようになる。子供の生まれ変わりが和人だった。和人は左近衛大将とそっくりだった。
左近衛大将は玉椿が愛した龍王の顔に憧れ、澪人は龍王の雰囲気に似ている。澪人は小春の告白に顔が変われば・・・の言葉を発する。昔、自分は玉椿を不幸にした。
小春は、澪人を好きになっても、昔、優しく接してくれる人をはあんなに邪険にあしらった。断られても当たり前という思いがあった。左近衛大将が亡くなってからの玉椿の話しをする。そして誤る。
二人は告白し合い付き合うことにする。
エピローグ
若宮は、コウメが背負う管を開ける。中から晴明が現れる。自分が張った結界が持たなくなる千年先を見据えて仕掛けた。
コウメはご褒美に尻尾が三本になった。
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