2018年9月11日火曜日

京都寺町三条のホームズ6.5

京都寺町三条のホームズ6.5 望月麻衣
   ホームズと歩く京都
 バースデーの夜に 書き下ろし番外編
 五月三日の夜、家頭邸で真城葵の十八才の誕生日のお祝い会が行われた。家頭家三人、好江・利休親子、香織・佐織姉妹、佐織の恋人・米山、上田、美恵子、柳原先生、小松さん親子三人、秋人の十五人が集まる。
 清貴にプレゼントされた、黒いワンピースにパンプス、葵の花をあしらったネックレスで出席。暗号文を解く宝探しゲームをする。ヨーロッパのお土産が並んでいた。葵への誕生日プレゼントはオーナーの離婚した奥さん・椿さんから人間国宝が誂えた訪問着だった。葵は人数分のマフィンを焼く。
 特別掌編 第一話 京都四条烏丸のワトソン 
 秋人からの相談。男性カメラマンからのベットへのお誘いを不快にさせないで断る方法。
 第二話 平和な午後
 はじめて葵が作ったお弁当を清貴は、ほんまに嬉しくて、神聖な気持ちで食べたいために吉田神社の東屋で食べる。
 第三話 下鴨神社御手洗祭
 学校帰りの制服のまま、御手洗祭に参加した葵に「来年この祭に参加する時はハーフパンツをはいてきて下さい」というホームズ。
 第四話 愛しき旋律 〜家頭父子の夜〜
 女性と何もしないでただ寝るだけなら一人で寝たいです。と言いきる清貴。幼いころと同じように、父親のチェロ演奏を聴きながら寝息をたてる清貴。無防備な寝顔を見ながら、無防備な寝顔を見せられる女性に、早く出会えるといいな。たとえ添い寝するだけでも幸せだと思えるような相手に。と考える父親・武史
 第五話 宮下香織の懸念
 隙のない雰囲気、絵に描いたような完璧さが胡散臭く思える。葵には言えへんけどと考える香織。裏がある気がする。
 随分警戒されていると言うホームズ。
 人の心が読める人、人を操れる人。こんな男は利用価値のある女性を選ぶ気がする。
 可愛いスカートの葵を見て、可愛い、はしったらあかんと言うホームズを見てちょっと安心。これからは警戒されないかなと言うホームズ。やっぱりこの人は怖いと思う香織。
 
 

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