神の時空④ 三輪の山祇 高田崇史
貴船の神様を鎮めて東京に帰ろうとした辻曲彩音は、奈良の不穏な空気を感じ、巳雨と奈良の大神神社へ向かう。
福来陽一は貴船の新鮮な水を持って東京に帰る。三輪山の事を知らない彩音のために、陽一と辻曲了は火地晋のいる喫茶店に行き、三輪山と大神神社に付いて、アマテル・大物主神・饒速日命が同じ神であること、三輪山の磐に閉じこめ、三ツ鳥居が封印していることを教えてもらう。饒速日命に鎮まって貰うには山頂の高宮神社で直接訴えることだと教えられる。彩音に伝えるよう急ぐ。
三輪山の石、等なんでも持ち帰り禁止になっている。つい最近まで禁足地だった三輪山。禁足地とは入ってはいけない地ではなく、外出禁止の場所だった。高校生が二人、三輪山の頂上まで登り、石を三つ持って帰った。石を持って帰った一人が殺され、石を貰った一人も殺された。
横須賀に住む、陽一の元彼女・波川紗也が操られるように奈良に来ていた。高村篁の中間・磯笛等は紗也を生贄にしようとしていた。石を持ち帰った高校生・田村暁は石を元の場所に置いて来ようとしていた。
高校生殺人事件の捜査のために来ている警察官の中に、停職になっている警部補・忘澤がいた。高校生が殺される所を見たと言う。
忘澤と彩音と暁は山頂に石を置きに行く。霧に囲まれ何も見えない山を登る。
麓にいる紗也と巳雨の前に磯笛が現れ、紗也を殺そうとする。人目には見えない陽一が現れ、磯笛を落ちると助からないと言われる鎮女池に投げ込んだ。紗也は見えないが陽一が助けてくれたと思った。
山頂の高宮神社でしめ縄を直し、饒速日命に誤り、本当のことを伝えて行くと言う。石があったと思われる配置を考え石を奥く、嵐が止み、霧がはれる。
紗也を殺そうとヌリカベが近付く。陽一も遠い。忘澤が捕まえ紐で縛る。ぼーと見える。停職になった理由だった、他の人には見えない者が見える。誰かがいたとかいなかったとか。上司に話しが通じない。
蛇遣いのおじさんのポケットからグリが貰って来た。十種の神宝の一つ「蛇比礼」だった。
辻曲兄妹は、十種の宝を集め、死んだ摩季を生き返らせようとしていた。
0 件のコメント:
コメントを投稿