拵屋銀次郎半畳記 俠客〈四〉 門田泰明
黒猫の道案内で、和泉長門守は血みどろの現場に行き、銀次郎を助け出す。銀次郎が戦い、倒した相手は滑川七四郎と思われたが、死んだのは影武者だったようだ。
稲妻の異名で恐れられ、幕府中枢を牛耳る元老中首座・東近江国湖東藩十二万石藩主・大津河安芸守忠助55才は、五才と幼いためお側用人間部越前守詮房がべったり控えている家継を将軍と認められない。大阪に大阪幕府を作る計画だ。資金も着実に溜まり大阪に送っていた。
旗本・御家人、全国の松平報徳会の面々が大阪に集結していた。
傷の癒えた銀次郎・永久不滅感状を戴いている桜伊銀次郎も大阪へ行く。途中、短筒で松平報徳会の要人暗殺を企てる七人に出会い、箱根関所手前でぶつかる。短筒を持った者を含め六人を倒し間道をすすむ。目付手形を持っているが三度笠を被り間道へ行く。旅の女一座・幡随院一座と共に舟で湖を渡り、三島に行く。
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