大江戸「町」物語4 光(あかり)
宿場の光 千住宿 上田秀人
奥州棚倉内藤家六万石 国許対江戸のお家騒動があった。国替えの為の賄賂を要請する江戸側と借金返済をしようとする国許。殿様の意向で国許の勝ち。両派の融和のため、国許の勘定奉行の嫡子安積新之介を江戸家老・順性寺内膳の一人娘・香保の婿にすることになった。新之介は婿として扱って貰えず、国許からは江戸派と見られ、脱藩した。
廻り橋 芝 倉坂鬼一郎
羽二重布を摘んで形を作る、つまみ簪の職人・巳之助。祝言を挙げるはずだった幼馴染みの糸が事故で亡くなり七年が経った。毎日、神明宮に糸に会わせて欲しいと願っている。夢でここに行くように言われた。とやって来た娘・さとが簪作りの弟子になり、妻になることになった。巳之助は事故現場で糸に会えた、さとに会わせてくれてありがとうと礼をいう。巳之助が作る寂しそうな簪が明るくなった。
介錯人別所龍玄始末 悲恋 板橋宿・志村 辻堂魁
別所龍玄 首打ち役三代目 22才 二年前に幼馴染みの5才年上の旗本の娘・百合と結婚、娘・杏子が生まれる。8ヶ月
男と駆落ちし、今は一人で暮らす、夫婦の幼馴染みの峰26才に家に帰るよう言う。母親一人で八百屋を切り盛りし頑張っている。
24才の勘定方を務める原田準の介錯をする。錯乱した侍が最後を迎えた。
仇でござる 両国 早見俊
両国広小路で大道芸人をしている根岸宗之助は、紗代・兵太郎姉弟から仇と間違えられた。紗代の許嫁・近松から助太刀を頼まれる。仇・大宮を見付ける。紗代が会いに来る。悪い事をしたのは父であることを知っている。自分が好きなのは大宮であることを告白する。
対決の時、大宮は討たれるつもりだったが、話しをしている最中に背後から近松にいきなり斬り付けられ思わず斬ってしまう。
宗之助は、大宮の髷を切り落とし、兵太郎に渡し、紗代と大宮を逃がす。
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