2015年4月28日火曜日

闇御庭番始末帖

闇御庭番始末帖 遠山追放 早見俊
 天保十三年 1843年
 元公儀御庭番・菅沼外記 将軍の密命で動く。
 11月 近江大一揆の百姓の生の声を聞く。裁判のために江戸に送られた首謀者のなかの一人が逃げた。捕まるまでの間で意見を聞くことが出来た。
 12月 老中・井上正春を水野と鳥居から助けよ。26年前正春の父・正甫が、村の女房に狼藉を働いた事で、正甫は隠居、井上家は、棚倉に領地替えになっていた。老中水野越前守忠邦は邪魔な正春を取り除くため26年前のことを蒸し返す。外記は狼藉を働いたのは鳥居だったことを調べ出すが、遅く、正春は罷免されるが切腹は免れた。
 天保十四年 1月 水野と鳥居の専横を止めるため遠山を助けること。鳥居が、高島秋帆の護送される途中を襲い、江川太郎左衛門が救い出そうとしたように見せかけ、どさくさに紛れて秋帆を殺そうと計画していることがわかった。高島が死に、江川は罪に問われることが狙いだ。外記は真中正助とともに阻止する。
 2月 遠山左衛門丞が江川の吟味をすることになったのが気に入らない鳥居は、自分が吟味をするために遠山の追い落としを画策する。蛮社の獄で御咎めを受けた者と、遠山との書き付けが鳥居の手に渡る。書き付けは奪い返したが、親交があったことで町奉行を辞めさせられ、大目付になった。
 
 

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