2015年4月24日金曜日

大江戸『町』物語

大江戸『町』物語
 八丁堀 八丁堀の刃 小杉健治
 隠密同心の罠に嵌まりお頭が捕まったと思っていた長太は同じ同心を殺そうと、八丁堀の学者下男をしていた。同心からお頭の話を聞いた。お頭と同心は組んだ。お頭は手下が人を殺すことに躊躇いがなくなっていたので足を洗うことを考えていた。手下は拒んだ。長太は入ったばかりで何もしていないので同心にかたぎになるよう頼んでいた。
 湯島 介錯人別所龍玄始末 辻堂魁
 出戻った百合25才と15年振りに会った五日後、別所龍玄20才は、母親の兄に結婚の申し込みに行ってもらった。父親・家禄200俵の旗本・丸山織之助には断わられたが、本人・百合は受け入れ、三ヶ月後に嫁に来た。
 旗本村越家へ介錯に行く。次男、村越小六は切腹間際に暴れ、家族に手傷を負わせる。龍玄も傷付けられるが、、小六の首を討つ。小六は戯作者だった。稼ぎは家のために使い、支配役より喚問状が届くと、長男夫婦は家を守るために切腹させようとしたのだった。
 内藤新宿 とぼけた男 中谷航太郎
 享保三年 1718年 隠密同心美津田と吉原の牛太郎が組んで、内藤新宿を牛耳る源蔵を潰した。
 浅草 香り路地 倉坂鬼一郎
 看板もないが、おいしい鰻屋の主の妻と娘は一ヶ月に一日店を手伝う幽霊だった。主は病気で先がない。三代続いたたれを桜村の弟子・料理屋を開く杏に教えてなくなった。幽霊になってしまった娘の許嫁だった・白玉は娘の所に行くために自殺する。
 両国 やっておくれな 早見俊
 両国広小路で、根岸宗之助は「あの人のことやっておくれな」と言う声を聞く。三河屋の主が殺される。後添えが怪しいと宗之助は調べて行く。後添えの元情夫も殺されていた。犯人は宗之助たちが行くめし屋の女中だった。三河屋の主が刺し殺されたと言うことを知っていたことで宗之助が気がついた。後添えを犯人に仕立てようとした。
 

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